三上喜孝のレビュー一覧

  • 天皇はなぜ紙幣に描かれないのか ~教科書が教えてくれない日本史の謎30~

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    表題の謎はなるほどと言わせるほどの説得力がある。
    基本、テーマがばらばらな歴史エッセイといいつつ、著者のこれまでの研究の歩みに沿っていて、読み応えがあった。引用もさほど多すぎないので、読みやすい。

    学者の書いたものはとかく難しくいかめしくなりがちだが、問題提起がわかりやすく、とてもいい良著。この手の歴史本もっと読みたい。

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    2018年11月05日
  • 新釈全訳 日本書紀 上巻(巻第一~巻第七)

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    日本書紀の全訳と豊富な注釈を掲載した本です。
    収録されているのは、漢文と現代語訳のみで書き下し文はありませんが、かなり読みやすい本でした

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    2025年04月27日
  • 新釈全訳 日本書紀 上巻(巻第一~巻第七)

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    神武天皇の東征の大阪湾での波速という描写についての注釈がない!せっかくの新釈なのになぜここに注記をいれない?
    どういうことかとというと、神武東征時難波の崎に至る時、東征軍が速い潮流に出くわし、大変速く着いたという話。そこで波速の国と名付けたというカ所だ。これを理解するには大阪の地形を知っておく必要があり、こちらの本には大阪の地図が載っていた。それは良い、それは良いんだけど、この地形、つまり神武東征時の大阪の地形、現在の上町台地が堤防のようになっており、琵琶湖からの流れ出す淀川と奈良からの大和川の水で内陸まで大阪湾の水が入り込む巨大な河内湾になっている、という事実は、日本書紀編纂時の日本人には理

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    2025年08月05日
  • 天皇はなぜ紙幣に描かれないのか ~教科書が教えてくれない日本史の謎30~

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    タイトルから内容や想定読者が分かりづらいのでちょっと損をしている本だなぁと感じた。内容は良いのだけど。
    歴史が後世の権力者により都合良く利用されていることや、それを追いかける著者のフィールドワーク、研究活動について語られている。確かに教科書では語られない内容を深く掘り下げている本ではあるが、単に豆知識的なものを知って楽しみたい人向けの本ではなく、もう少しコアというか、歴史研究者の活動も含めて興味があるような人におすすめ。

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    2024年04月04日
  • 天皇はなぜ紙幣に描かれないのか ~教科書が教えてくれない日本史の謎30~

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    さまざまな文字資料を調査した経験を通じて、学校で教えられる政治権力の移行という観点からではない庶民の生活や暮らしに密着した歴史、古代史に対する見方が生まれた時代背景、災害や自然現象と人びとの意識のかかわりを考察した本。

    歴史上の人物に対する評価はあくまでも現在の価値観を照射したものであって、とうぜん時代によって変わる (近年では徳川綱吉や田沼意次が見直されましたね)。それをふまえたうえで、なんとなく知識としては知っていた騎馬民族征服王朝説や「源義経=チンギス・ハン」説、広開土王碑など、それぞれが生まれて広まった背景の時代情勢が考察されていたのがとても面白かった。

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    2024年03月15日
  • 天皇はなぜ紙幣に描かれないのか ~教科書が教えてくれない日本史の謎30~

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    東大院生時代に季刊邪馬台国で安本美典氏とつるんでたのは黒歴史、いまでは国立歴史民俗博物館教授にまでなった三上氏の本。
    山形の「物部守屋大連之碑」について書かれてる。

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    2019年01月10日