シェリー・タークルのレビュー一覧

  • つながっているのに孤独―――人生を豊かにするはずのインターネットの正体

    Posted by ブクログ

    読み応え十分の本でした。ロボットそしてインターネットが人間をどう変えていくのか、について著者の長年の研究を元に書かれた本です。著者はもともとこれらの影響を楽観的に見ていたところ、徐々に悲観主義的になってきたとのことで、そのあたりのトーンは本書全体から伝わってきました。本書を読んで私なりに解釈した内容は以下の通りです。

    ロボットやネットへの依存症は、その背景に「人間不信」もしくは「全てを制御したい」欲求がある。人間が相手だと裏切られるかもしれない、悪態をつかれるかもしれない、自分の思い通りに相手が振る舞ってくれないことも多い、という感覚。そうなると、本書でもたびたび書かれているように、ロボット

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    2023年05月02日
  • つながっているのに孤独―――人生を豊かにするはずのインターネットの正体

    Posted by ブクログ

    ネットにより膨大な人間と繋がれるようになったが、本当に会って1時間会話ができる人間はどれだけいるだろう?
    自分の信念や価値観、過去を曝け出せるだろうか

    ネットも使い方次第
    自分の心は自分で満たす

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    2024年10月20日
  • つながっているのに孤独―――人生を豊かにするはずのインターネットの正体

    Posted by ブクログ

    前半のロボットと人間のコミュニケーションを論じている部分は、何を今更という感じだが、半ばのTwitterやFacebookを取り上げ始めたあたりから、面白いくなる。ところどころ、訳にどうかなと思うところがある。

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    2020年04月21日
  • つながっているのに孤独―――人生を豊かにするはずのインターネットの正体

    Posted by ブクログ

    ロボットと人間の関わりについて、批判的に書かれた本。ロボットを人間の代わりにしてしまって良いのか、SNSなどのコミュニケーションツールによる繋がり方の変化など。

    読みながら考えていたけれど、どうしても突き詰めて考えれば考えるほど人間がどれほど特別な存在なのかわからなくなっていく。もともと人間が特別だとはあまり思えない方なので……その答えがどこかにあるかなあと思ったんだけど、あまり納得できる答えは見つからなかった。そういう方向性だともしかしたらフィクションの方が適しているのだろうか。

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    2020年03月14日
  • つながっているのに孤独―――人生を豊かにするはずのインターネットの正体

    Posted by ブクログ

    前半は、ロボットと人間の関わりについて論じています。中心的な論点は、ロボットに介護を丸投げしていいのかということです。
    というのも、介護をする際、人間は共感をもって相手に接することができるのに対して、ロボットは共感しているフリをしているにすぎないからです。この点に関して、本書では、複数の立場で論じられています。

    後半は、人間とSNSやアバターの関わりについて論じられています。日本におけるLINEの既読スルーや即レスに関する議論と似ています。SNSに疲れたアメリカの少年少女たちの悩みに共感してしまいました。

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    2019年06月26日
  • つながっているのに孤独―――人生を豊かにするはずのインターネットの正体

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    9章常時接続社会のアイデンティティ
    変わる親離れと自立の意味が興味深い
    これまで、自分しか頼れない状況を経験することで、自立への道を踏み出してきた。しかし、常に繋がることで、親や友人、知人と常に連絡をとり頼ることができてしまう。
    離れられないから自立できない。
    人間の成熟を、境界によってのみ判断する事への疑問もあり、感情の共有により自己を確立するというスタイルもある。とはいえ、常にSNSのいいね!がないと不安。などはまさに繋がり依存の一例。一方で、SNSで演じることに疲れたとこぼす若者も多い。その分直接話したいと。
    つまり、常時ではなく必要なときに繋がる。やはりそれを求めているのだと思う。
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    2018年11月06日
  • つながっているのに孤独―――人生を豊かにするはずのインターネットの正体

    Posted by ブクログ

    ( ..)φメモメモ
    サターンという名のたまごっちは、たまごっち年齢12歳まで生きた。電池は切れたけれど、私の中に生きている。
    パンプキンという名のたまごっちは16歳で死んだ。みんなにデブと言われたから、やせさせようとした。体重が減ったから死んでしまった。ごめんね。
    子どもたちはバーチャルな死の責任を負っている。

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    2024年03月06日
  • つながっているのに孤独―――人生を豊かにするはずのインターネットの正体

    Posted by ブクログ

    前半がロボットで後半がSNSである。インタビューや事例ですべて構成されているので、論文としては使いづらい。話としては具体的な面白いところがあると思われる。

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    2018年12月15日