長岡良子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ平安時代の恋物語4話が入った短編集です。
<水なき空に花は流るる>
表題作でしたが、一番面白かったです。
融が買った家にいた物の怪もそんなに悪い物の怪ではなく、物の怪の中にいたさららという子供の霊と一緒に融に取り憑いた悪霊をやっつけてくれます。
その後、さららは左大臣の姫である元の身体に戻りましたが、大人になった姿であらわれ、恋に発展しそうです。
<水の森の蛍>
平安時代から鎌倉時代に変わる頃のお話。
幼いころに別れてしまった、幼なじみの女の子に偶然再会したら、その子は内大臣の囲われ者の白拍子になってて、でも諦められずに一緒に逃げるというお話になってましたが、最後の終わり方があれ?って感 -
Posted by ブクログ
長岡良子の描く古代幻想ロマンシリーズのひとつ。
これは、藤原不比等を主人公にした
一連の物語の中の元となるエピソードで、
このあと「眉月の誓(まゆづきのちかい)」
という全4巻の連載へと続きます。
このまんがのオリジナル設定としてあるのが、
不比等の異母妹にあたる
五百重娘(いおえのいらつめ)が、
彼が本気で愛した唯一の女性だったというもの。
もの心ついた頃から孤独で、身内の死や戦を体験し、
世の厳しさを嫌と言うほど体験した不比等が、
唯一心を許せるのが五百重だったのですが、
彼女は政略結婚で、
時の帝に嫁くことになってしまいます。
五百重との別れの夜、
「お前を必ず取り戻す」と誓った約束 -
購入済み
平安時代
長岡さんの歴史ものなのでハズレはないだろうと思ったのですが、一話完結のものなのでちょっと物足りなかったです。
人間模様というより不思議がメインテーマっぽいし。