田中達雄のレビュー一覧
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CX(カスタマー・エクスペリエンス)戦略―顧客の心とつながる経験価値経営
著:田中 達雄
CXとは、2000年ごろから欧米で注目されてたコンセプトであり、「商品やサービスを購入する過程、利用する過程、その後のサポ―トの過程における経験的な価値(心理的・感情的な価値)」であり、日本では、「顧客経験価値」「顧客体験価値」と訳される。
日本風に言えば、「おもてなし」に近い考え方である。企業側には、企業目線・企業都合ではなく、徹底的に顧客目線・顧客本位で価値提供することが求められる。
本書は以下の7章から成る。
①なぜ、今、カスタマー・エクスペリエンスなのか?
②CXとは何か?
③CX施策の4つ -
Posted by ブクログ
ネタバレ15大手小売販売店閉鎖の根本原因はテクノロジーの進化とそれに伴う消費行動の変化
・24cx‥商品やサービスを購入する過程、利用する過程、その後のサポートの過程における経験的な価値(心理的、感情的な価値)
・51疑問トラブルは必ず申し立てしてもらうこと。トラブルを体験した後の顧客ロイヤルティーの変化はp50
・43プロセスを均質化するように管理‥顧客評価はバラバラ。プロセスは、自由裁量とした場合、顧客評価の高い水準で均質化
72 CS(カスタマーサティスファクション)を拡張強化→CX(カスタマーエクスペリエンス)
CSでは顧客ロイヤリティーは測定できない。CSは収益と相関性が低い。合理的に満足し -
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CXとは何ぞや、を知りたい方におすすめです。
CXの導入としては良い本だと感じます。
・そもそも価値って何?
・CXって? 顧客満足度(CS)との違いは?
といった概要から、社内の役割ごとにどのようなことにどう取り組めば良いのかまで、事例を交えながらすいすい学習できます。
ただし、最新の動向や事例を知りたい方にはもっと新しい本やネット記事がおすすめです。
本書の刊行は2018年で、音声認識系のデバイス、ARやVRが出始めて話題になったころなのでしょう、その辺りが最新技術として書かれていました。第6章『CX戦略を具現化するエクスペリエンス・テクノロジー』は丸々「ちょっと古いな…」と感じてしまい -
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CX・・・カスタマー・エクスペリエンス。
今日、顧客は「モノ」から「コト」に価値を置くようになった。
また、顧客による自由度が高くなったことで、企業の立場が従来よりも
弱くなった。デジタルの普及によって、顧客は情報を隅々まで調べることが
できるようになり、アップセル・クロスセルなども慎重に行う必要性が出てきた。
本書はそういった背景で今後何をしていけば顧客は満足するのかをCX戦略というフレームで纏め上げている。
顧客価値を可視化するために必要な質問は、たったひとつで良いことに改めて驚いた。
業界で競争していくと、その商品・サービスはコモディティ化する。
その中で大切なことは、顧客のwhyに -
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CS(顧客満足)とCX(カスタマーエクスペリエンス、顧客経験価値)の違いの説明がされており、混在して使われることが多い中、その違いを理解しておくことは重要である。
CXはCSの拡張である。
CSは顧客が製品やサービスに満足したかどうかをとる指標であるものの、収益とは相関が低い指標でもある。
その満足の中には合理的に満足したものと、感情的に満足されたものが混在している。
感情的に満足したかどうかの指標の中にロイヤリティがあるかないかを判断する材料があり、NPSスコアのような他の人にお勧めするかどうかといった評価が含まれその部分をCXは重要としている。またCXは収益との相関があることが金融を -
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自分のような現場エンジニアはCXは営業やマーケ部門に任せがちだが、プロジェクト期間にわたって顧客と直接やりとりする我々こそが、顧客の満足度や心理面を考える必要があるのだと認識した。ただ、CX戦略は現業・営業・マーケ全てがクローズドループで連携して考えなければならない。ジョハリの窓(自社が気付いてる↔︎いない/顧客が気付いている↔︎いない)による秘密の窓(事前対応)/盲点の窓(事後対応)/未知の窓(イノベーション)の分類。CSでは感情的満足度が測れないのでNPS。CXの進め方はPDCAでなくSTPD。複数ペルソナに対するカスタマージャーニーのデザイン。法人の場合は顧客の業界と役割ごとにカスタマイ
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Posted by ブクログ
「CSを拡張・強化したものがCX」
・CSでは顧客ロイヤリティは測定できない
顧客離反においても、合理的に満足しているだけの顧客は、企業・商品・サービスとの感情的なつながりが希薄で顧客ロイヤリティも低いため、競合他社から少しでも機能・性能が高い商品・サービスが出たり、少しでも価格が安くなったりすればいつでも浮気する。それに対し、感情的に満足している顧客は顧客ロイヤリティが高く、多少、機能や性能が劣っていたり、価格が高かったりしても簡単に浮気することはない。
■NPS以外のCX指標
Customer Engagement11…ギャロップ社が開発した企業と顧客との結びつきの強さを測る11の質問