小野寺百合子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ムーミンパパが中年の危機?を起こして家族を連れてムーミン谷から孤独な島に移住するお話。
島は岩でゴツゴツしてパパ憧れの灯台も灯がつかずボロボロ…リーダーシップを見せつけようとするパパの行動もイマイチよく分からない。自分だったら「クソジジイ!こんなことに付き合ってられるか!!」とキレてなんとか島脱出を図ろうとすると思いますが、ママもムーミントロールも健気です。
半分くらいそういったうまく行かない島での生活のお話なので、読み進めるのに少し気力がいりました。
ミイは『ムーミン谷の冬』同様なんでも楽しめる気質なんですね。このお話ではミイのセリフ・行動のキレがすごいです。そういった力強いセリフと、うみうま、モラン、漁師などの不思議な登場人物とムーミン一家の交流、最後の急展開でなんだかんだ読んでよかったなと思えます。
挿絵の線がシャープでなんだか不穏な印象を受けるとともに、単純化されたムーミントロールの形になにか完成に向かっていっているような気迫も感じます。