渋谷一郎のレビュー一覧
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STAP細胞はなぜ潰されたのか
小保方晴子「あの日」の真実
渋谷一郎
誤謬か、それとも、故意か、焦点はそこだとおもっています
そして、組織としての肚のくくり方だとおもいます
山一の最後の社長が、ぶざまに泣きながら社員をかばって、その最後を全うした
かたや、部下を見殺しにして、その責に耐えきれず、自殺して、事を放り出した
どちらが、組織の長として正しい道なのであろうか
戦前から、日本の科学行政を司ってきた、天下の理研のやることではない
京大IPS細胞vs理研STAP細胞、その熾烈な戦い
論文発表の過程での再現性のチェックをどこまでやったのか
そして、問題になったあとに、再びその再現性を -
Posted by ブクログ
小保方晴子著「あの日」をベースに、STAP細胞騒動の初めから終わりまでを解説した本。著者はSTAP細胞存在派。「あの日」の内容をより細かく解説しているのでわかりやすいが、イラストや図等があれば、より深い理解の助けになったと思う。
「あの日」と本書を読む限りでは、STAP細胞は実際に存在するが、いろいろな利害関係者の思惑、STAPとは直接関係ない勢力争い等々のさまざまな力が複雑に絡み合い、大騒ぎするほどでもないSTAP作成側のミスにつけ込まれ、また、再現実験が難しいSTAP細胞の性質も相まって闇に葬られた、との印象を得た。
ただ、日本ではSTAPは既にねつ造ということで一件落着となったので、海外 -
Posted by ブクログ
著者は「STAP細胞の真実を追求する会」の渋谷一郎氏で、本書のプロフィールによれば、科学ライター、編集者。(ネットで見たところ、過去の著作等はない模様)
STAP細胞については、2014年1月28日の電撃的な発表記者会見以降、目まぐるしい展開を見せ、その真偽を巡っては、当事者である理化学研究所の調査をはじめ、様々な報道がなされてきた。その中で、出版物を大きな拠り所とする人間のひとりとして、私には、毎日新聞社記者の須田桃子氏の著書『捏造の科学者』が、大宅壮一ノンフィクション賞(2015年)を受賞したことは、ひとつの結論に近いものと思えたし、本年1月に出版された小保方晴子氏本人による『あの日』につ -
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小保方氏の著書『あの日』を小保方氏の立場から解説している本です。
『あの日』からの引用が多いので、「じゃ『あの日』読めばよくね?」とも思うのですが、『あの日』を読んでいないのでなんとも言えないです。
本書の主張としては、STAP細胞は存在しているというということ。「STAP様細胞塊」は小保方氏により実験に成功しているが、確認できなかったのは「STAP幹細胞」や「キメラマウス」などであり、これは若山氏の実験パートであるということらしい。その他の理由も紹介されてあります。
若山氏の裏切りや保身行為、ずさんな管理状態なども細かく言及されており、「きちんと調べればわかるはずのこと」が調べたり検証さ -
Posted by ブクログ
報道の暴力性や、それに煽動される大衆の危うさが不気味。誤りや不正を徹底して許さず、首を絞め合う社会性も辛い。法治国家は、その罪を法律に基づき裁くのであって、数や報道による私刑を許せば、それはノイジーな奴らの手ごころ次第。
パトロンのような大企業は叩かれにくいし、使い捨ての芸能人は潰しやすい。二毛作、三毛作とはまさに、マスコミの遣り口。コンプライアンス違反を徹底して叩く、その叩く側の暴力=リンチを取り締まらぬのが民主主義なのだろうか。私人逮捕とか自粛警察とか、炎上とか精神の逮捕権、刑罰権の濫用である。
正義漢を気取るつもりはないが、やり過ぎだ。シャーデンフロイデの下卑た涎が週刊誌に滲む。私自身