アンドレ・アンドニアンのレビュー一覧
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マッキンゼー社の日本支社社長を筆頭にコンサル業界でも存在感のありそうな方々が日本の農業についてコンサルティングした内容をちょっと見せてくれているような内容の一冊。
道し筋立てて判断材料を明文化した状態で提示し、当時の世界情勢をデータとまとまった文章で説明した上で、日本の農業が経済社会の世界で生き残るためにはどうすればよいのかを書いている。
あまり農業ビジネス書でコンサル的な言い回しをする本は多くないし出会えてなかったのでその点も楽しい。
出版が2020年のためアグリテックの部分や輸出入についてはすでに大きく変わった部分もあるが、10年以上前から変わらない要素もあったり、5年前であれば読んでいて -
Posted by ブクログ
多くの企業が描く、数年後に売上と利益がまっすぐ空に向かって伸びる「ホッケースティック戦略」を絵に描いた餅にしないためのアプローチについて書いた本。データに基づく分析ということで、実現できるかは別として理論的には分かりやすく、参考になる部分も多かった。
前半部分では、戦略立案において前年度や次年度、競合他社といった狭い見方にとらわれるのではなく、あらゆる業界や地域の大手企業の収益性を俯瞰した「パワーカーブ」上での上昇を目下検討すべきというそもそもの目線に関する説明があった。
そのうえで、戦略の成功確率を上げるための分析フレームとして、所与の企業力(売上規模、債務水準、研究開発投資)、トレンド(業 -
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Posted by ブクログ
農業をビジネスとして見て、需要傾向、技術動向、企業動向を主にグローバル視点で分析している本。
前半は現在までと近い未来での食と農業にまつわるグローバルデータの提示とその分析で、後半は日本農業の今後を提案している。
前半のグローバルデータでは食材の消費動向や、農作物のグローバル価格がどのように決まるかが詳細に分析されており、読み物として読むだけでも面白い。
ただ、このデータを見ると日本で主要穀物(小麦、大豆など)を育てるのは無謀に思えてくる。
しかし後半は少々、最先端動向のみにスポットライトが当たりすぎているように感じた。
特に日本長年の課題である食物自給率の低迷と就農者不足にもう少し踏 -
Posted by ブクログ
ちょっと農業について勉強しておかないといけないことになって、
簡単にマクロ情報を得られそうな本をチョイス。
さすがナンバーワンのコンサルティング会社だけあって、
とてもよくまとまっています。
世界の食に関する課題をマクロな視点から勉強することで、
全体感を持った視点を獲得することができそうです。
この本が出たタイミングでは、まだロシアのウクライナ侵攻は始まっていなくて、
ウクライナ問題の影響によりこの本の主張もさらに変わりそうです。
意外に?ウクライナやロシアが小麦生産の重要なポジションを占めているようですが、
今後、日本も含めた西側諸国はロシアからの小麦を頼れなさそうですし。。
食につ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ農業という未知の業界を知るために購入。コンサルらしく、業界の俯瞰的な分析と数多くの事例が記載されており、初学でも理解し易かった。一方で具体性の乏しい(ネットや記事からの表面的な情報)事例もあったので、本書で業界の概観を把握し、興味ある具体事例を深掘りすると良いと思った。
①農業の需要と世界のトレンド(人口増と需要の相関、気候変動による輸出国の変化)
②業界を革新させるアグテック(データ取得、水分と栄養の管理、作業の効率化、データによる意思決定、サプライチェーンのデジタル化)
③政策によって生じるダイナミクス(輸出入大国の政策転換)
④食生活の変化(世界的なカロリー過剰、培養肉)
⑤肥料、農薬 -
Posted by ブクログ
なんでこの本を手に取ったのか忘れてしまったが、ざっと読んでみた。5Fとかのフレームワークを使って現状分析、その後、大量の事例、提言と流れていく感じ。
対象読者は
農林水産省の役人と政治家?あと、一部の投資家といったところかな??
その筋の人向けのレポートと言った仕立て。圧倒的なデータ量を料理している感じは、コンサル志望の学生とかも読むと良いのかな。
分析されている中で、より細かい数値まで落とし込んでいるのが凄いなと、総論だと提言とかありきたりになりがちだけど、具体的な議論に落とし込んだ時に細かい数字は力持つから。
とりあえず、ニュートラルな評価。 -
Posted by ブクログ
ネタバレさすが、マッキンゼー&カンパニーと言うべきか、食・農分野ではすでに当たり前に進められている構造改革についてしっかりと伝えてくれている。世界でSDGs(Sastainable Development Goals)の取組が進められると食・農の構造が大きく変化するという。
これからは第一次産業が第二次産業化してくるというかすでに変革がはじまっているということだ。
ただ、日本の農林水産業がどこまで変革できるのか、生産のパラダイムシフトが必要であることを認識した。それがどこまで進んでいるのだろうか。
以下、覚書
①生産側で温室効果ガスの排出を抑制する、②需要側の変化(フードロスの低減、肉の消費量 -