青木千鶴のレビュー一覧

  • エレベーター

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    兄の復習を果たしに行く弟のエレベーターでの不思議体験。文章の書き方が独特だが、それがかえってわかりやすくてよかった。

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    2020年11月28日
  • エレベーター

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    ネタバレ

    読み始めは翻訳やし、読みにくいかもーって思ってたがだんだんとエレベーターの中の世界に入り込んでいく。

    変わった作風で、どうも詩みたいな雰囲気。
    英語の原書を読めばなお良かったかなーと。

    銃社会のアメリカらしいというか、日本で生きてきた自分には、完全に理解や共感は出来ないなーと。

    最後の文章が良かった!

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    2020年11月18日
  • ミステリガール

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    地元米国よりも日本で評判になったという「二流小説家」でデビューを果たしたゴードン、第2作目となる2013年発表作。タイトルから洒脱なハードボイルドを想像していたが、過剰なデフォルメを施した〝くせ者〟らが繰り広げる物語は、どこまでもオフビートな展開で、読み手を煙に巻く。

    小説家を目指す若者サム・コーンバーグは、店番を勤めていた古書店が潰れて失職、悶々とした日々を送っていた。メキシコ出身の美しい妻ララは、夢を追い続ける甲斐性なしの男を支えてきたが、突然別れを切り出す。家を出たララとの関係を修復すべく、サムは職探しに奔走。運良く助手として採用された私立探偵の自宅兼事務所に赴く。探偵ロンスキーは、歩

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    2020年08月29日
  • エレベーター

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    不思議な話だった。詩とも物語とも、どっちにもつかない話だった。悪い性質を持つ血統のせいなのか、性質を養った悪い環境のせいなのか。連鎖が少年を悩ませている。道を踏み外す少年たちにも、彼らなりのロジックがあるのかな。悪い連鎖が断ち切られることを祈る。

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    2020年05月06日
  • エレベーター

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    兄を殺された弟の復讐譚かと思いきや話は意外な方向に。エレベーターが降りていくごとに話は進み、悲しみや切なさが深くなった。最後の問いかけに弟はどう答えたのだろう。まだ答えは出ていない。

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    2020年03月28日
  • エレベーター

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    兄のショーンが銃で殺された。15歳のウィルは、ショーンの洋服タンスにあった銃をベルトにはさんでマンションの下りエレベーターに乗った。掟に従ってショーンを殺したやつを殺しに行くのだ。
    8階から乗ったエレベーターは、各階で止まる。そして誰かが乗ってくる。ウィルの知ってる人ばかりだが…

    銃社会がいまだに続くアメリカ。その犠牲になるのは、貧困にあえぐ人たちばかり。そんな社会の悲しさを訴えかけている。

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    2020年03月26日
  • ミステリガール

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    前半はダメ男の戯言と映画と文学の蘊蓄ばかりで読み進めるのが難しかったですが、それぞれに癖のある登場人物たちに引っ張られて何とか終盤まで。ドタバタはしてますが全ての出来事に対する説明はなされており思ったよりちゃんとしたミステリ作品でした。自分的には映画と文学のマニアックなところは不要でしたが、そこに興味がある人はもっと楽しめると思います。

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    2020年02月29日
  • エレベーター

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    兄が殺された。掟に従い、殺したやつを見つけ出し必ずそいつを殺さなければならない。兄の銃。殺ったのはきっとあいつ、あいつに違いない。銃を持ってエレベータを降りる。エレベータに現れる、身近な死者たち。連れ、幼馴染、伯父さん、父さん、ギャング新入り、そして兄さん。お前も来るか?

    どんな世界に暮らしていたのかが、だんだんわかってくるのですが、皆若くして死んでしまう、そんなことしていたら当然でしょ、な。クリスマスキャロルだ。

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    2019年12月18日
  • エレベーター

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    銃殺された兄のかたきを打とうと決めた15歳のウィル。兄の部屋で見つけた銃を潜ませ乗り込んだエレベーターを下る途中、不思議な体験をする。文体も視覚的にも凝っていてスリリングな緊張感が続く。最後のページはまさにクライマックスの頂点!

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    2019年12月03日
  • エレベーター

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    ネタバレ

    何者かに射殺された兄の復讐を主人公がするために、銃を持ち、自宅を出てエレベーターに乗る、というのが簡単なあらすじです。どんな理由があろうと人を殺したら犯罪になりますが、兄弟、親など、愛する人達から受け継いだ掟の存在により、して当然だという気持ちで主人公はエレベーターに乗り、ロビーを目指して降下するわけです。しかし、ひとつ降りるたびに必ず誰かがエレベーターに乗り込んできて、主人公に介入してきます。その度に主人公は復讐について、改めて考えたり見つめ直したりします。こう見てみると、愛する人を殺した犯人を絶対に許さない気持ちを、何とかして抑えようとしているようにも見えてきます。作者が過去に友人を射殺さ

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    2019年11月29日
  • エレベーター

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    ネタバレ

    愛する兄を殺された弟は、兄を殺した奴を殺すために、兄の銃を持って家を出てエレベーターに乗る。エレベーターが1階に着くまでの少年を詩で綴った物語。
    アメリカの銃社会が限界に来ていることは、しょっちゅう起こる(コロンバインの頃は一つ一つを覚えていたが、この頃は起こりすぎて覚えていられないほどだ。)乱射事件でもわかっていたことだが、これを読むと、子どもですら簡単に銃が手に入るせいで、本来なら殴り合い位で済んだことが殺し合いになってしまう恐ろしさを実感した。
    この本の登場人物達、といっても主人公がエレベーターで出会う人物は皆死んでいるのだが、全員社会の犠牲者といっていい。どうしてこれくらいのことで

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    2019年10月26日
  • エレベーター

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    ウィルの兄、ショーンが殺された。
    街中で、誰かに拳銃で撃たれて。
    ショーンはアトピー性皮膚炎の母親のために特別な石けんを売っている店に行かなければいけない。でも、その店のある地域を縄張りにしているリッグスといさかいがあって、リッグスはショーンをよく思っていない。ショーンはリッグスに撃たれたに違いないとウィルは考えた。
    ウィルには守らなければならない掟があった。兄も、仲間もその掟を守っていた。
    愛する者を奪われたなら、復讐をしなければならない、という掟だ。
    ショーンの机の引き出しに入っていた拳銃を見つけたウィルはそれをズボンの後ろに刺して、自宅のある8階からエレベーターに乗った。
    1階に着いて街

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    2019年10月23日
  • 二流小説家

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    ネタバレ

    本名を出さずに仮名で色々なジャンルの小説を書いている小説家が主人公。
    主人公のハリーがある日、収監されている死刑囚の連続殺人鬼からの依頼である条件と引き換えに告白することを出版してもいいという依頼があり、死刑囚のダリアンに会うこととなる。

    ハリーの仕事を手伝う女子高校生、双子の姉妹を殺されたダニエラ、ハリーの弁護士のキャロル、その助手のテレサ、刑事のタウンズ等が登場し物語が進んでいく。

    出筆作業中にダリアンの手口と同じ殺人事件が起こり、その第一発見者がハリーであったことから、容疑者扱いされたりする。
    その殺人事件を解決する為にハリーが活躍していくのが、中盤からの流れになる。

    本書の戸途中

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    2019年10月10日
  • 用心棒

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    面白かったが、主人公以外の視点でのストーリーが多いせいで、主人公の影が薄まってしまっているように感じた。また、主人公の心理描写も少なかったので、私は感情移入しずらかった。巻末の「あらすじ」によると、続編が出るらしいとのこと。続編が更に面白くなることを期待したい。

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    2019年06月26日
  • 二流小説家

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    このミス海外編2012年版1位。この年の海外ミステリーの年間ベスト1位を独占したもよう。主人公である様々なジャンルで異なるペンネームで小説を出版している二流小説家が、死刑目前の連続殺人魔から刑務所に届いたファンレターの相手への取材を依頼されるところから始まるお話。主人公を取り巻く女性が魅力的なのは現実的にはあまりないとは思うけど小説的には好き。他の登場人物もきっちりかけてる。新たな殺人事件が発生するとこはビックリしたし、他にも意外な展開がときどきあって面白い。たんたんとした文体は論理的で好感が持てるしユーモアもあって緊迫したとこ多いけどあまりドキドキしすぎないのも良い。ただ、なぜか地の文が突然

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    2019年05月14日
  • 二流小説家

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    初デヴィッド・ゴードン 犯人の意外性とか話の面白さとかより端々に書かれている表現の方が強く刺さってくる。

    冒頭主人公は、元カノから別れを切り出されるとき「最後に詩を書いたのはいつだった?」ときかれる。 これは、何かを作りたくて心の何処かで野心を飼いながら、日々の忙しさに紛れさせてしまう人たちに刺さるのではないだろうか。 小技が綺麗に効いている一冊

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    2019年03月20日
  • 用心棒

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    ジョー・ブロディーは異色の用心棒―ハーバード中退、元陸軍特殊部隊、愛読書はドストエフスキー。心優しいジョーだが、凄腕のその評判に偽りはない。ある晩、彼が勤務するストリップ・クラブをFBIが急襲する。理由も告げられずに逮捕されたジョーは、NYの名だたるならず者で溢れかえる留置場へ。一斉手入れがあったのだ。捜査機関はいったい誰を捜していたのか?ジョーはそこで再会した中国系マフィアから、あるヤマに誘われるが…。ミステリ・ランキング三冠『二流小説家』著者の新境地。

    二作目と短編集はあいにく未読。軽いタッチのアクション小説。シリーズ化されるだろうな。

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    2019年03月16日
  • 用心棒

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    ネタバレ

    SL 2018.12.31-2019.1.8
    これがシリーズになってもっと背景がわかってくるともっと面白くなると思う。

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    2019年01月08日
  • 二流小説家

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    時にはポルノ小説家、時にはヴァンパイア小説家、SF小説家と様々な売れない小説家の顔を持つハリーを主人公に、
    妹を殺害されたストリッパーのダニエラ、チャーミングな女子高生クレアとともに凶悪な殺人事件を暴いていく。
    序盤は、その後の布石のためか、少なからずダラダラとしてしまうが中盤からのスリリングな展開、そして予想を覆す結末。
    全体的に「二流小説家」通り、B級ポルノ、B級スプラッター感が満載だが、これもまた読み終わってみれば魅力の一つ。

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    2018年07月20日
  • 二流小説家

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    無駄に長かった気が。
    ハリー・ブロック以外の全ての人物像が中途半端だった気も。
    所々気が逸れてしまったので、作業片手に2時間ドラマを見て、あーこの人が真犯人だったのかあ、という感じで終わってしまいました。
    訳が合わなかったのかな…。

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    2018年02月25日