大倉眞一郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
J−WAVEで放送されていたBOOK BARというラジオ番組で紹介された1000冊の中から選び抜いた50冊が掲載。
私は西日本在住なので、この番組のことは全く知らなかったけれど、楽しく読めた。書評ではなく、本から始まる四方山話ってところが良かった。紹介されている本もおすすめというより、お二人がただただ好きな本という感じなのも良かった(かなりマニアックな本もあり)。
それにしても、杏さんって読書家で歴女であることはなんとなく知っていたけど本当に頭が良くておもしろい人だな〜と思った。
巻末に番組で紹介された本のリストが載っていてこちらも興味深い。 -
Posted by ブクログ
放送を聞いたことはないし、女優・杏をいいと思ったことも皆無なんだけど、純粋に書評集として気になったため入手。ガイドとしては秀逸。メッタ斬りとかもそうだけど、対談形式の書評って、その時点で相手に分からせようという熱意が働くからか、変に飾らない言葉で綴られるからか、素直に読みたいと思えるものが多い気がする。なんてことを言うと、じゃあ書評って…という話になってしまうけど、やっぱり単著による書評集って、波が合わないとホントに駄目だもの。会話のキャッチボールをしている中で、自分だけでは言葉として表出できなかったものが、ふとしたきっかけで言語化できたりとか、そんな効果もあるのかも。という訳で、本書はとても
-
Posted by ブクログ
杏(個性的な俳優だ。ほんわかした感じがいいよね)と大倉眞一郎(クリエイティブディレクターだって。知らなかった人)が、ラジオの番組で週1回、2人が1冊づつ本を持ち寄って対談した中から選んで本にしたもの。読んだ本や知っている本も出てくるが、へえーこんな本があるんだと感心することもしきりだ。歴史あり、言語あり、世相あり、奇想小説あり、ノンフィクションあり、なんでもありかな。「たべもの起源事典」なんて、蘊蓄だらけのようで面白そう。「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」という本は、ベトナム帰還兵が女の子に尋ねられた言葉が題になっている。こう質問されたあと、どうなったと思いますか?
対談の場合、2人 -
Posted by ブクログ
基本的に誰かが何かの本について語っている本は好きなので、この本も面白く読みました。
絶対に私が手に取らないだろうというような本が多々紹介されてあって、読んでみようかなぁと思わせてもらいました。
BookBarというラジオが放送されてたことも知らず、そのラジオの抜粋なのでぎゅっとつまり過ぎていたので、実際に聞いてみたらもっと面白いだろうなと。
杏さんが22歳のころから放送されているらしく、杏さんの本の選択の幅も広くてびっくりしつつ、同じくらいの歳なのにライトノベルばかり読み漁ってた自分が少し恥ずかしくもあったり(笑)
結婚生活についての本も紹介されているのですが2020年の今読むと何か皮 -
Posted by ブクログ
「本から始まる四方山話」というコンセプトが素敵だな、と思って手に取った1冊。元々はラジオ番組だったもの(1000冊あまり紹介した、と帯にあった)から、50冊を選んで紹介している。1冊につき3〜5ページくらいで話をするから、あっという間にたくさんの本に触れ合えた。
読んだことがある本もない本も、2人の話を聞きながら(読みながら)、軽い気持ちで興味を持てる。ラジオから漂ってくる音と同じように、聞き流してもいいし、ハッと思ったところや共感したところは、しっくり胸に残って、「この本を読んでみたいな」と思った。
私は結構ラジオ、他人のおしゃべりに耳をすましてちょっと楽しい気分になるような、そういう雰囲気 -
Posted by ブクログ
ネタバレJ-WAVEのラジオ番組で杏と大倉眞一郎が毎週それぞれ一冊ずつ本を紹介。
10年で1000冊あまりの本から50冊をセレクト。
1冊について3~5ページくらいで紹介されているので、お風呂で音読するのにちょうどよい文章量。
読むのは簡単だけど、毎週1冊本を選び続けたお二人の苦労はいかばかりかと。(楽しい苦労だとは思いますが)
内容を詳しく紹介するわけではなく、自分が気に入った部分や、興味深い部分、特色など、さらっと紹介されているだけなのに、「私も読みたい!」と思わされる。
彼らが感じた部分を私はどう感じるだろう。
どう捉えるだろう。
既読本を紹介されていれば、それはそれでまた楽しい。
「うん -
Posted by ブクログ
J-WAVEの書物をテーマにしたトーク番組の10年間の放送から50冊分を書き起こしたもの。
杏さんと言えば歴女として有名、とりわけ幕末もののファンで時代小説を取り上げることが多いみたいだ。知的で親しみやすくトークが面白い。
大倉眞一郎さんは存じ上げなかったが、活字中毒者を自称するだけあって、守備範囲がワールドワイドだ。
大倉眞一郎さんが最後にこう書いている。
『杏さんと初めて会った時は正直戸惑った。21歳にはなっていたけど、50歳だった私から見ればまだ少女の印象で、どんな本を読んでいるのか見当がつかない。その打ち合わせのあとにスタッフ全員でご飯を食べた。そこで本棚に並んでいる本を聞いて -
Posted by ブクログ
ラジオ番組の内容が書き起こされたものなのだけれど、言葉のキャッチボールが心地好い、落ち着いた番組の雰囲気が文面からも伝わります。本との出会いやテーマからこんな風にお話を広げることができるって羨ましいばかり。
私もこんな会話が楽しめる人と出会えると良いな、と願ってしまいます。
巻末の番組10年分の書籍リストも本探しの助けになって嬉しいです。仕事柄、仕方がないとは言え、杏さんはご自分のお仕事がらみで読んだ本からの紹介の割合が高いのが気になりました。
テキスト起こしされた紹介本50冊のうち、三分の1は、読みたい本リストに追加。既読本は、約1割。結末やストーリーを明かさずに内容の魅力を伝えることの