源孝志のレビュー一覧

  • わたしだけのアイリス

    Posted by ブクログ

    いい物語でした。
    冒頭は、やり手の女性カメラマンが、バリバリ仕事をこなし、パトロンのいい男との恋愛も最高、というシチュエーションから始まり、ドロドロの展開になっていくのか???と思ったのは束の間、その後に続く物語は、素敵な風景やいい人しか、出てこず、穏やかで温かい気持ちになれた。
    また、ここまで、「色」にフォーカスした作品は出会ったことがなかったので、とても興味深く読んだ。

    0
    2026年07月09日
  • わたしだけのアイリス

    Posted by ブクログ

    読書会で紹介していただき、気になっていた小説。倉科カナ主演のNHKのドラマ「TRUE COLORS」の原作。

    「色彩のディーヴァ」と呼ばれた気鋭のフォトグラファー・立花海咲は、錐体ジストグラフィーという遺伝性の色覚障害によって、カメラマンの仕事を失う。妹・辻村七瀬の結婚を手紙で知ったことと熊本地震により、天草に帰郷。海難事故で死んだ父親、事故の賠償金を肩代わりした辻村と再婚した母親。海咲は辻村と母を嫌悪していたが、帰郷することで真実を知っていく。そして、自分だけの「色」を見つけていく。

    アイリスとは虹彩のこと。網膜に入る光の量を自動調節するカメラの「絞り」の役割をする目の器官。

    良かったところは、ほとんどの章タイトルが、その章のキーワードになっていて、さらに色が共通項。この小説に合っているおしゃれな演出。

    印象に残った言葉は、立花海咲の「色は不変ではない」という考え方。与えられる光によって常に曖昧に、頼りなく移ろっていく色を定義することは不可能であるという説明を読んで納得。色を失っていくが、帰郷をきっかけに彼女の「色」を見つけていくテーマにもぴったりな言葉だと感じた。

    ここまで各種要素がストーリーに結びつく話はなかなかないと感じたため、印象に残った作品。

    0
    2026年05月12日
  • わたしだけのアイリス

    Posted by ブクログ

    NHKBSのドラマの原作。
    ドラマのタイトルは「True Colors」で、ともかく映像が美しかった。
    天草の海、ファッション誌の撮影、教会のステンドグラス、、、。
    原作では、この視覚的な効果をどう描いてあるのかと思ったが、細かい色の呼び分けで表現されていた。
    原作者が天草に惚れ込んで書き上げたというのも納得。地元民でも知らない天草の良さか伝わってくる。

    0
    2026年05月09日
  • グレースの履歴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    グレースの履歴は、美奈子の履歴でもあり希久夫の履歴でもあった。なんて素敵な旅なんだろう。
    残り時間もない中、ここまで相手を思いやれるものなのか。

    源孝志の本は2冊目だけどすっかりファンになってしまった。ただ作品が少ないのが残念。

    0
    2026年02月27日
  • グレースの履歴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最後の美奈子の秘密には涙が出た。。ここまで人のこと愛せることが自分の身にもあるといいなと心から思い、心あったまる作品でした◎

    0
    2026年01月27日
  • わたしだけのアイリス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    美しい。。これが私のこの本を読んでいて始終感じていたこと。
    この世に色は何色あるんだろう?聞いたことのない色の名前。それを想像しながら読むのはとても楽しく、頭に想像で描いていた物語はキャンバスのように美しかった。

    色を失ったカメラマン。皮肉にもそれがきっかけで得たこともあっただろう。天草に行ってみたくなった。

    0
    2025年10月26日
  • グレースの履歴

    Posted by ブクログ

    以前にNHKの夜ドラで、尾野真知子さんがやっていたのを懐かしく思い出しながら、読みました
    ところどころで、目がかすみます

    0
    2025年10月02日
  • わたしだけのアイリス

    Posted by ブクログ

    ドラマから入ったが、原作も本当によかった。
    驚いたのはタイトルの違い(倉科さんがTVガイドwebのインタビューで触れているお話もよかったのでおすすめです)。どちらがいいではなく、どちらも話の核に迫るようなステキなタイトル。

    ドラマ版では天草の海やイタリア、キャスト陣の纏う空気感までほんとうに美しく、原作は繊細な色彩の描写に舌を巻く。

    これもまた記憶を消して読みたい作品の1つ。

    0
    2025年09月01日
  • わたしだけのアイリス

    Posted by ブクログ

    素敵な物語だった

    たくさんの色の表現
    「季節ごとに薄群青、チャイナブルー、
    サファイアブルー、紺瑠璃と色を変える天草の海」

    春の天草の海の色は、「勿忘草色」

    恩師美徳先生のサイフォンで淹れたコーヒーの色は
    「ルセットブラウン」

    シェードグリーン、クロムグリーン
    セルリアンブルー、コバルトブルー、スカイブルー

    スマホ片手に、色画像確認しながら
    ドラマで見た 崎津の教会、天草の景色、
    海の色を思い出しながら読む

    確か、ドラマにはなかった場面
    色覚異常を発症した分
    人間にある代償能力に感動する教授との
    やり取りの場面も一緒に感動してしまった

    母親とのシーン
    継父とのシーンは、ドラマの時より泣けた
    終盤の天草の海のシーン
    最後のイタリアトスカーナのシーン
    ドラマで記憶した映像と絡めて読むと
    より世界観あって楽しい読書時間だった

    さすがに、トスカーナは遠いので
    天草、絶対いつか行くっ!! と思った


    0
    2025年07月06日
  • グレースの履歴

    Posted by ブクログ

     源さん演出のドラマが好きで手に取った作品
     ただ、この原作のドラマは見逃しており、予備知識なしで読みましたが、期待以上の作品でした。
     亡くなった妻の車に残されたカーナビの履歴を辿る大人のラブストーリー。運命に翻弄された大人達の愛に胸が詰まること度々。久しぶりに泣きそうにもなりました。

    愛車赤い「エスハチ」が辿った運命もドラマです。

    予想外のラストとグレース・ケリーの言葉で締めるのも良かった

    0
    2025年05月18日
  • わたしだけのアイリス

    Posted by ブクログ

    ドラマの原作。ドラマも良かったけど、やっぱり原作が世界観がより出ててよかった。源さんの他の作品も読みたくなった。

    0
    2025年05月06日
  • わたしだけのアイリス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    素敵なエンディングでした。震えました。
    作家自身の脚本演出によるドラマの「TRUE COLORS」も楽しみ、どんな色彩で映像に表現されてるのだろう。

    0
    2024年12月29日
  • グレースの履歴

    Posted by ブクログ

    NHKの10話連続ドラマを観ていたので、尾野真千子、滝藤賢一、宇崎竜童、広末涼子‥の顔が浮かんできた。
    源孝志さんは物凄いストーリーテラーであり、映像も美しい❗️

    0
    2024年10月12日
  • グレースの履歴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一台のクラッシックカーを颯爽と乗り回す素敵な女性とその夫、その二人の周りの人々の深いストーリー。
    生きること、死ぬことを深く思い巡らされる。
    ヒロインが事故死したあと夫がナビに残された日本各地の知らない土地で、生前の妻の出会いを再確認してゆくという流れで時間を前後させ、ストーリーは展開される。
    思いもかけない事実が明らかとなってゆく。

    ちょっと前にドラマ化されたようだったけれど観なかった、ザンネン。
    登場するホンダのその自動車、見てみたい!

    0
    2024年06月04日
  • グレースの履歴

    Posted by ブクログ

    人の温かさに感動(涙)
    言葉にしなければわからないこともあるが、相手のことを思いやる大切さを感じられました。

    0
    2024年02月27日
  • グレースの履歴

    Posted by ブクログ

    普段はミステリしか読まないけど、気になって購入した本。なかなか読み進めれていなかったけど、この年末にと本を開いたら、、ページを捲る手が止まらなくなった。
    人を思う気持ちの温かさ、いろんな出会いから生まれる大切なもの。。関わる人を大切にしたいと思わせてくれたし、自分もこんな風に人を愛したい。愛されたい。そう思った。
    また読み返すときには違う感想を抱いているかなぁ

    0
    2023年12月31日
  • グレースの履歴

    Posted by ブクログ

    NHKドラマの原作。

    登場人物がみな素敵だ。

    人生に必要な大切なことがらが沢山詰まっている。

    ドラマも素敵だった。キャストなど奇跡だ。

    0
    2023年12月13日
  • グレースの履歴

    Posted by ブクログ

    鳥肌が立つほど面白い話だった。自分の車にグレースと名をつけたほどだ。その光景が目に浮かび気持ち良い風を感じる。後にテレビ化されたとの事だが、想像の中の登場人物はまだテレビを見ずに頭の中にある。

    0
    2023年08月27日
  • グレースの履歴

    Posted by ブクログ


    「愛してるから、わたしには彼を幸せにする責任がある」


    比翼連理の夫婦。
    全てを曝け出すことが夫婦ではない。
    全てを許すことが夫婦ではない。

    夫婦であっても血の繋がりはなく、1人の人間同士で、知らないことも多い。

    美奈子と希久夫も類外ではなく、互いに知らない部分もあった。
    それでも、こんなに愛を感じられる夫婦が世の中にどれほどいるのか。

    美奈子と希久夫、過去と現実、追いかけるような展開。心を掴んで離してくれない。
    今は夜中の2時37分。一気に読み終えてしまった。

    道中、トレンシー・チャップマンのfirst car、レディオヘッドのcreep、シンディ・ローバーのtrue colorsを聴きながら。

    「何かのために何かを一方的に犠牲にすることは、無益で、残酷で、つまらないこと」

    思えば、希久夫のこの一言で惹かれてしまった。美奈子も希久夫も、本当に魅力的。

    「人生というものは、決して振り向いてはいけないものなんだと思います」

    この作品の主役とも呼べる、グレース。その由来にもなっている、彼女の言葉も物語を読めば心に染み渡る。



    私にあまりにも共震点が多すぎた。
    美奈子が亡くなったのが私の誕生日であること。
    現在、免許取得で教習所に通っていること。
    ヨーロッパ周遊を計画していること。

    モナコに、行きたい。
    車に乗って、1人で、どこか私を知らない場所に旅したい。

    ヨーロッパ周遊、色々迷いがあったけど。
    グレースの履歴、彼らの言葉に押されて、心が決まったような気がする。
    やっぱり、私にとって作品の言葉は酸素。必要不可欠。


    本作がドラマ化されること。
    私の最愛とも呼べる俳優さん、滝藤賢一さんが希久夫を演じてくれること。
    楽しみで仕方がない。
    その日のために頑張ろうと思えるほど。


    もう1つ、夢ができた。
    免許を取ったら、美奈子が聴いていたこの3曲を流しながら…。海の見える、街を走りたい!

    0
    2022年09月28日
  • グレースの履歴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    文庫本で600ページ、躊躇したが、読み始めるとあっという間だった。
    脚色はされているのだろうが、グレース・ケリーと、征二郎とのやり取りは心に残った。
    生まれて初めて買う車はHondaと、前から決めていた。
    何故なら当時F1に本田は参戦していて、たまたま購入した本に、オヤジが、二輪と四輪で、WRに参戦した歴史が書かれたものだった。寝るのも惜しんで読んだ。本田の車が、憧れだった時代。
    「割り切れないのが人生なんです。だったら、割り切れないことをするのがいいんだな」
    希久夫も、亡くなってしまった美奈子、草織も割り切れない人生を抱えている、そして今後も。
    読みながら思ったのは、誰しも何かしらの後悔を抱えている、人によれば大きな絶望かもしれない。でも、そういったことが人生なのかなと。
    「悔いが残ることの一つひとつがいかにも自分らしくてさ、たとえ時間を巻き戻してやり直したとしてもきっと同じ結果になると思う。同じことを考えて、同じことをしてしまう。だから後悔はするのもほどほどにしよう。」という希久夫の言葉が心に沁みた。
    「人生というものは、決して振り向いてはいけないものなんだと思います」by グレース・ケリー、きっとその通りなのだろう。
    又、きっと読み返すことがあるだろうなと思える一冊だった。

    0
    2018年09月09日