全ルビなので小学生から読める。
キャッチーな見出しと絵本風のイラスト、左側ページには少し専門的な解説が入り、年代表も表示される。
親子で読んで、考えたことを言い合ったりしたら面白いんじゃないか。
絶滅したことをネタにされるのは切ないだろうが、滅びた生物自身が経緯を語ってくれるのが面白い。
面白がっ
...続きを読むてもいられない。
「はじめに」には、『自然が引き起こした絶滅』と『人間が関わった絶滅』とは全くの別物、自然が引き起こした絶滅は、その代わりに新しい種族が進化していくが、人間が関わった絶滅は何も生み出さない、と書かれていて衝撃。
読み進めば、人間が島に入ってきて、家畜を持ち込んで、天敵を持ち込んで、病原菌を持ち込んで…などというケースがたくさん載っていて、人間生まれてごめんなさい、人間は失格、みたいな後ろ向きな気分になりかけたが…
人間が記録というものを残したおかげではっきり分かっているのであって、実は理由のわからない絶滅の方が多いのだそうだ。
仕方ないな、と思うのは、進化の仕方がいまいち「使い勝手悪かった」というもの。
神様が商品開発してみたが、やっぱりこのパーツ邪魔だよね、もっと重さを減らしてスピード上げた方がいいよね、などと新たなアイデアで生き物を増やしていった結果だろう。
これも仕方ないな、と思うのは、今までにあった5回の大絶滅「ビッグファイブ」の時。
次がないとは限らない。
どの種族も必ず滅びを迎えるのだという。
いつか6回目の「大絶滅」があったとき、人類は生き残れるのだろうか。