柳良平のレビュー一覧

  • ROEを超える企業価値創造

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    日本企業は生産性が低いといわれている。低い理由として、売上至上主義が根強く、利益率に対する意識の低さや、株主不在のガバナンス(政策保有株式が多く、株主の意見が反映されにくい)が指摘される。

    また生産性を図るひとつの尺度として、ROE(自己資本利益率)がある。アベノミクス前で日本企業のROEが4%程度だったのが、2014年経済産業省がまとめた報告書(通称「伊藤リポート」)で8%を目指すことが盛り込まれ、その後新型コロナウイルス感染拡大前で8%程度まで上昇した。

    しかしながら、その上昇要因はコストカットと円安が大きく、その企業収益の向上が給料に反映されていない(労働分配率が上がっていない)こと

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    2022年02月07日
  • ROEを超える企業価値創造

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    またまた広木隆好きなので確認。
    投資本と思ったら経営者向けの本、巡りめぐって投資家のための本でもあるが。読んだ後で自分の所属する会社のことを検証してみたくなった。
    日本企業が過小評価されている理由をデータで丁寧に説明しているが、終章会談にある、要するにプロ経営者が少ないことと、現状で致命的に困っている人が少ない構造が理由。困ってないのに強制されるとどうなるか、手段が目的になる。
    『ESGのためのESGではなくて、企業価値創造の為のESG』とは、確かに結論。
    統計が少し分からないと辛いかもしれない。分かってても分からない(確められない)部分があり、少し不満。

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    2021年05月09日
  • ROE革命の財務戦略

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    2019年44冊目。満足度★★★★☆ 外国人投資家へのサーベイを盛り込んだ「企業価値最大化」策の提案書。非常にベーシックであるが大事なことが書かれている。証券アナリスト1次レベルの知識があれば理解深まる。

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    2019年04月24日
  • ROEを超える企業価値創造

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    柳CFOが主筆者なようで相当に理論書テイストだった。ROEとESGの検討は面白く読めた。海外も日本も資本市場という「共通ルール」とは言うが、村社会論理の日本ではROEを高めるのに労働分配率を下げてやるのが手っ取り早かっただけなのだなと思われた。橘玲氏の煽り的に言えば企業の奴隷としての労働者でもある。自律した個人と言うならばフィナンシャルリテラシー、有り体に言えば投資家としての存在も持つことを真剣に検討すべきだろう。

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    2019年03月22日
  • ROE革命の財務戦略

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    「伊藤レポートによるROEの目標8%」
    この8%がなぜ求められるのか、ROEがなぜ大事なのかを徹底的に余すことなく説明されている。
    『ROEが奪う競争力』を読み、ROE経営に否定的だった自分からすると、頭が大混乱する。

    無理やり本書をまとめると、ROEを8%にすることは簡単とか言ってるけどめっちゃむずいよ。
    それが達成できたら、普通に財務にめっちゃ強い経営陣になってるし、そしたら本当の意味で強い経営陣になってるよ。
    やろうと思えばできると言ってないで実行してみなよ!良いことばかりだよ。 的な感じ。

    実際に、海外のみならず日本の個人投資家の多くがROEを重視するという声が強まっているのは事実

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    2021年11月30日
  • ROE革命の財務戦略

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    ネタバレ

    著者は柳良平氏。早稲田大卒→サンダーバード大MBA。伊藤レポート委員。銀行勤務後、メーカー財務部長を歴任し、現在はエーザイのCFO。

    感想。
    海外投資家の生の声が多く掲載されており、そこも参考になった。あと配当の話はとても興味深かった。
    好みの話だが、私はタイトルで中身を想像するタイプなのだが、ROEの重要性とか、IRRでの投資判断とか、ROE>資本コストはわかったうえで、さあどんな財務戦略があるのか!を知りたかったのだが、私にはそこが見受けられず。


    備忘録。
    ・(海外投資家)日本企業の場合作為的に過剰現預金を保有しているよりも、ファイナンス理論のリテラシーが低いために不作為的にそうなっ

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    2016年04月10日