アーリック・ボーザーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【本書を読もうと思った背景】
偶々、ネット上で見つけた一冊です。学ぶとはどういうことだろう?と改めて考えてみると、仕事でも日常でも、自分はちゃんと学べているのかと疑問に思いました。自分は学んだ気になっているのではないか?本当の意味で学ぶとは?効率的・効果的な学び方とは?本書は、これらの疑問にヒントや解決策を与えてくれるのではないかと感じました。また、今後に学んでみたい分野や、今取り組んでいる書評を上達させたいという目標もあったので、本書を手に取りました。
【本書から学べることを一言で表すと】
価値を見出す→目標を決める→能力を伸ばす→発展させる→関係づける→再考する、という学習のステップを理解し、効果的な学習方法を学べる。
【本書をおすすめしたい人】
・これから何かを学習しようと考えている人
・仕事、日常で誰かに何かを教える機会がある人
【感想】
本書における主張のほとんどに、根拠となる具体例が挙げられています。その具体例の数々は、研究成果のみならず、著者の原体験も交えているのでイメージが湧きやすかったです。そして、巻末のツールキットという表題の数ページには、学習者へ向けた効果的な学び方、親・先生・上司へ向けた効果的な指導方法の提言がなされていて、また本書の内容の復習の役割も果たしています。なので、定期的にこの部分を読み返して、本書を通して理解した学び方に立ち返り、実践していこうと思います。
本書で挙げられていた効果的な学習方法は、思い返せば自分が実践しているなと思うものもいくつかありました。例えば、本書では「概念を自分自身に説明すると、そのテーマの理解が深まる」と主張していたり、「頭や身体を動かす能動的な学習」の重要性を説いています。高校時代の日本史のテスト勉強の際に、私は教科書の内容を見ずに、自分自身にしっかりと説明できるようにしたり、用語を覚えられるまでひたすら紙に書き続けるといった勉強法をしていました。こうした学習方法のメリットが、研究成果等によって裏付けされていることが分かったので、今後もしっかりと実践していきたいです。
スロー・シンキング(思考を減速させ熟考する)という概念は、自分にとって新しい発想でした。以前までは、何事も早く覚えられたり、素早く考えて答えを出せたりできるようになることが良いことだと思っていました。もちろん、それらは素晴らしい能力です。ただ、知識を習得・定着し、発展させるという意味では、覚えた知識について熟考し、「なぜ」を問いかけ続け、他の知識との繋がりを見つけていくことも大切だと理解しました。また、熟考して自分の考えを内省すれば、上手く意思決定を行えるようになるとも著者は語っています。なので、今後に大事な意思決定をする時や集中して考えたい時は、進んで一人の時間を作り、感情を落ち着かせてから思考に取り組みたいと思います。
本書を読み終えて、これまでの自分がいかに学んだ気になっていたかを痛感しました。ただ、分からないことや知らないことをその都度ググって調べたり、為になる動画を一度観たりしただけで、習得した気になっていてはいけないことに気付きました。それと同時に、学習は時間がかかるものであり、また苦労するものだということを改めて理解しました。一度学んだだけでは、習得は不可能であり、次の日には忘れてしまうことが多いため、何度も学習・復習を繰り返す必要があります。また、その度に誤った理解・解釈をしていたことにも気付きます。そして、「学んだテーマを全体の一部として理解する」ために、他のテーマも学び、繋がりを見つけていく必要があります。では、これらの大変さを覚悟した上で、意欲を持って根気強く学習するためにはどうしたら良いか。それは、「学ぶ対象が自分の生活に関連が深いと思い、学ぶに値するという意味を見出す」ことです。私自身も、これから学んでみたいなと思っている分野があります。なので、この考え方を念頭に起きつつ、知識は自らで拡大していくものだという心構えを持って、今後の学習に取り組みたいと思います。 -
Posted by ブクログ
自分の仕事柄か特に新しい学びはなかった。
でも、この本に書いてあることは何かを学ぼうとする人、学んでいる人、誰かの学びをサポートしている人、学びの質を高めるための仕組みやコンテンツを考えている人には必須の知識。
新たに学んだ点はなかったが、繰り返し確認しないといけないと思う本でもある。
自分にとって今ないしこれからの学ぼうとしているものの意味や意義は何か、学びを通じて達成したい目標は何か、学ぶための具体的な方法やプロセスはどうするか、FBをくれる人はいるか、他の知識や過去の学びと関連させるとどうなるか、繰り返しアウトプットし振り返りをしているか。
常に意識していきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『Learn Better』要点まとめ
学習とは、理解のプロセス、メソッド、体系なのである。
学習とは、一つのことへの集中と計画性と内省を伴う活動であり、学習の方法がわかれば習得の度合いと効果は大きく上がる
また、学習の目的は、ある事実や概念についての考え方を変化させることであり、学習にあたって目指すのは思考の体系を学ぶことなのだ。
本書は、学習を通じて価値あるスキルを習熟するためには
以下にまとめた「体系的なアプローチ」が効果的であると書かれている。
①価値を見出す
スキルを習得する上でモチベーションは最初の一歩である。「意味」があると思えないことを学ぶのは難しい。
また、「意味」が重要な理由はもう一つある。それは理解の第一歩だからだ。専門知識に自分とのつながりを作るとき、私たちはその意味を理解し始める。
なので、学習を始める前に、それを学ぶ価値や目的を明確にし、意味づけをすることが重要である。
②目標を設定する
知識を習得する初期の段階においては、集中が重要だ。どんなスキルを学びたいのか厳密に見極めなければならない。
だから、学習目標は漠然とした願望であってはならない。
また、達成しやすいベンチマークを設定した方が成功の確率が上がる。
よって、学習目標を具体化し、実現可能性を考慮した上で、期限を設定し、スモールステップを作り、小さな成功経験を積んでいくことが有効だと考える。
③能力(知識とスキル)を伸ばす
学習のこの段階では、習熟の領域を広げるために時間をとって「練習」することが必要。知るだけで終わってはだめ。
効果的な練習として二つの例が上がっていた。
1. 知識を記憶から取り出す練習(学んだことを思い出しアウトプットする)
2. 学んだことを実践し、パフォーマンスを観察する。可能であれば、何が正しくて何が間違っているのかフィードバックをもらうとなお良い。
④専門知識を発展させる
学習プロセスのこの段階では、基本から踏み出して、知識を応用することが大切。
学んだ知識を実践に応用したり、人に教えたりすることが効果的
⑤関係づける
結局のところ、個別の事実や手順だけを知ることではなく、その事実や手順が他の事実や手順とどう関わり合うのかを知ることが大切である。
要するに、専門知識分野の根底にある体系を理解することが重要。
その点、学習した事実に対して自分なりの「仮説」を持つことや、コンセプトマップを作成し、体系的に理解することが効果的である。
⑥再考する
学習には間違いや過信がつきものだから、自分の知識を見直し、自分の理解を振り返る必要がある。
学びながら、「自分がわかっていると思っていることは本当にわかっているのか?」と自問すべきだ。
また、内省も必要だ。自分が学んだことについて考えるのである。
具体的には「自分の考え方は変わったか?この教材の内容は全体としてどうつじつまがあるのか?自分が学んだのは何で、次に何を学ぶ必要があるのか?」と自分に問いかけよう。
【感想】
学習において、ある分野のことを「知る」だけではもったいない、むしろそれではほとんど学ぶことができていないなと思わされました。
学習(整理されたわかりやすい体系のパーツの理解)を通じて、その分野の思考法を学び、他の分野や、自分の仕事に実践して初めて学習の効果が最大化されると思いました。