ジャスティン・O・シュミットのレビュー一覧

  • 蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ

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    著者のジャスティン・シュミットは、2015年にイグ・ノーベル賞を受賞。授賞理由は、苦痛に耐えての虫刺されの痛みの尺度の作成。まさに体を張った研究。本書の原著は、タイムリーにも、受賞直後の刊行。
    子ども向けの授業では、ミツバチが何匹も飛び回っている広口瓶に手を入れてみせる。刺されると思いきや、大丈夫。実は中にいるのはオス。オスは刺さない。進化的には、ハチの産卵管の先端が刺針に変化した。つまり、刺針をもつのはメス。
    刺針や毒液がどう進化したか、防御のためにどう刺針を使うか、どんな毒虫の擬態をするか(ベイツ型とミューラー型)が、体験談も交え、かなり詳しく解説されている。トリビアも満載。
    巻末には、毒

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    2025年06月06日
  • 蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ

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    毒展で紹介されていたのをきっかけに購入。
    作者はイグノーベル受賞者。自分で噛まれて、痛さをレベル分けするという発想がイグノーベル賞にぴったり。
    本の内容は非常に勉強になる。

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    2024年05月24日
  • 蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ

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    長かったけどおもしろかった。
    体のどこを刺されたら痛いかの実験で、腕だったり、舌だったり、局部だったり想像するだけで痛い。
    ハチやアリの種類で刺された時にどのくらい痛いかの番付表が最後についている。ワインやウイスキーのような評価(コメント)でユーモアが効いてて良き。

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    2022年12月08日
  • 蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ

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    ネタバレ

    蟻と蜂が刺針をどのような目的で発達させてきたかを、その生態、社会生活を営むのか、単独性なのか、餌との関係なのか、捕食者との関係などに触れながら記述していく。

    社会性の高い種ほど、その失うモノ(蜜や幼虫など)が大きいため、外敵に対する刺針とその毒を発達させ、単独性の昆虫は餌を麻痺させる目的で発達させているようだ。特にオオベッコウバチがタランチュラを麻痺させ、巣に運び、卵を産み付ける。孵った幼虫がタランチュラの血や筋肉、脂肪、消化器系などを食べられ、最後まで動いていた心臓を食べられて死ぬという。この部分を読んだ時は、タランチュラが少しだけ愛おしく感じた。

    他にもヒアリが拡大した理由に人間とその

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    2018年08月26日
  • 蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ

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    昆虫刺されの痛さを1−4スケールで示し、イグノーベル賞を取った著者の渾身の一作。
    蜂と蟻がどうやって毒針を持つに至ったか。もともとは産卵管が発達して刺す機能を持ったので、メスしか刺せない!どういう蜂や蟻が刺すのかというと、失うものが大きい種類。高度な社会性を持つ場合、コロニーを大型哺乳類から守るには自らを犠牲にしてでも捕食者をすから遠ざけなくてはならない。そのため、ミツバチは毒針を自切し毒液を捕食者に対して全部注入する。またありバチは社会性はないが、メスは翅もなく長生きであるため捕食されるリスクも高い。そのため、硬い体、柔軟な針、痛い毒液を備える。痛さ最高に君臨するサシハリアリは、主に植物性の

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    2018年08月18日
  • 蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ

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    国立科学博物館の「毒展」から辿りついた一冊。
    自分で痛みを検証した、イグノーベル賞を受賞した著者はなんとも強者。
    虫の毒や針についてだけでなく、第4章ではオーストラリアのカンガルー島を学会で研究仲間と訪れた著者は、
    「何気なく誘って、みんなにも刺されてもらおう。ここに集っているのは、 社会性昆虫に造詣の深い研究者ばかり。格好の標的になってもらえる。」
    などの研究の過程も垣間見え、読み物としても楽しませてくれる。
    極めつけは、付録の「毒針をもつ昆虫に刺されたときの痛さ一覧」
    ・ウォーリアーワスプについてにて、
     「拷問以外の何物でもない。 (中略)それにしてもなぜ私はこんな一覧を作り始 めてしま

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    2023年09月14日
  • 蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ

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    虫刺されの痛みの数値化でイグノーベル賞を受賞した、シュミット氏の著書。
    様々な種についての記述が専門的だけれど、著書の変態的とも思える昆虫愛が伝わり、初心者でも興味をもって読み進められる良書。

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    2022年11月27日
  • 蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ

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    サシハリアリにスズメバチ、アシナガバチにヒアリ。
    刺すアリやハチは数々あるが、できたら刺されたくないと思うのが普通の反応だろう。
    ところが著者、ジャスティン・シュミットは違う。
    昆虫毒を専門とする生物学者である彼は、さまざまな毒針昆虫に自ら刺され、痛みを数値化したシュミット指数なるものを作り上げた。その功績で2015年にイグ・ノーベル賞を受賞している。

    その「成果」は、巻末付録としてついている、毒針昆虫に刺されたときの痛さ一覧表にまとめられている。
    数値スケールで1~4まで。種の名称と分布域、刺されたときの感じも記載される。
    「目がくらむほどの強烈な痛み。かかとに三寸釘が刺さったまま、燃え盛

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    2018年09月01日
  • 蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ

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    蟻や蜂が子孫を残す(生き抜く)為の、進化や生態を知ることができました。
    自分は参考にする機会はまず無いと思うけど、巻末の痛みスケールは、解説を含めてとても興味深いものでした。

    この本を読んでいたら、人間の存在についてもぼんやりと考えてしまう…

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    2018年08月22日
  • 蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ

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    イグ・ノーベル賞を受賞した作者の、研究対象に対するアプローチは少し変わっている。

    蜂に刺され、噛まれ、蟻に噛まれ、刺される。
    そして、その噛むメカニズム、刺す習性、巣作り、狩の姿など研究対象に迫っていく。

    蜂や蟻の最大の武器を忌避せずに受け入れるレポートは、詳細でリアル。

    世の中には変わった学者がいるものだ。
    彼が、毒物のアレルギーでなくてよかった。

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    2023年04月08日
  • 蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ

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    この人、強い!ちゃんと刺されてみる。すごい。私はミツバチで大泣きし、蟻の一噛みでぴいぴい言い。昆虫紹介としてはよかった。確かに、ゴキブリは噛みませんね、さしませんね。

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    2018年12月12日