マヤ・ルンデのレビュー一覧

  • 蜜蜂

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    養蜂の誕生、蜂の絶滅、そして未来への希望。SFとは思ってなかったし全体的にだいぶかったるい運びなんだけどそれでも現実世界にトレースして地球環境のライフサイクルとか人間の存在を考えるための寓話としての機能はある。COVIDってほんと何だったんだろうな

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    2025年08月23日
  • 蜜蜂

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    3カ国で各々の時代に蜜蜂との交流を紡いでいく家族の物語。

    静かな描写が少しずつ人物に生命力を与え、その息吹が肌に届くかのよう..

    未来での蜜蜂との距離感には少し戸惑いもあったが、想像出来ない事でもない。

    家族への愛着が湧く頃、大きな秘密が解き明かされる。

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    2021年10月28日
  • 蜜蜂

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    蜜蜂が忽然と消えた というニュースを聞いてから
    20年以上経っている。
    ミツバチが原因不明に大量に失踪する現象
    蜂群崩壊症候群=CCD(Colony Collapse Disorder)
    は世界で発生し 多くの養蜂家が廃業した。
    その原因はいまだ特定できていない。

    私達は この事実をほぼ無視した国に生きている。
    蜂蜜も普通に売られているから
    CCDについて知らない人も多いことだろう。

    ゾッとしたのは
    CCDの原因の一つとされ
    欧米諸国が禁止した
    ネオニコチノイド系農薬を
    日本政府は禁止どころか規制緩和していることだ。

    国連環境計画(UNEP)によれば
    「世界の食料の9割を占める100種類

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    2020年05月28日
  • 蜜蜂

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    ネタバレ

    いやー、驚いた。なんだこれはー、と驚いた。

    ウィリアム(1853年/イギリス)、ジョージ(2007年/アメリカ)、タオ(2098年/中国)の3つのパートから成る。
    ディストピア小説としての重さ、物語としての大きさ、蜜蜂の意味、3つのパートが重なっていくところ、などもさることながら、3つそれぞれの家族物語に揺さぶられ、心の奥まで打ちのめされる。

    ”ウィリアム”では、父子(特に娘との)関係と研究者の悲哀。
    ”ジョージ”は父と息子。そして養蜂家の、なすすべもない自然への無情、非情。
    ”タオ”では、母と幼子。夫。蜜蜂がいなくなっている世界。
    希望は見いだせるのか。

    いやー、まいったまいった。

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    2018年09月15日
  • 蜜蜂

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    農業にとって重要な受粉というプロセスに蜜蜂は欠かすことができないが、2006年から2007年にかけてCCD=Colony Collapse Disorder(蜂群崩壊症候群)という現象が起きている。本書はそうした現実を踏まえ、1852年のイギリス、2007年のアメリカ、そして2098年の中国を舞台にして、蜜蜂に関わる3家族を交互に登場させ、蜜蜂と人の行い、家族の関係、破滅へと向かう世界を鮮やかに描き出す。3家族の書き分け、養蜂についての情報も興味深く、素晴らしい作品だった。

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    2020年02月09日
  • 蜜蜂

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    ちょうど星4つな面白さ。
    異なる時代の異なる場所での3つの物語が交互に進展していくというスタイル。3つの物語は徐々にその共通点を明らかにしていき、それなりの収斂を見せる。

    まず第一に、3つの時代の話が交互に描かれるそのサイクルが速すぎると感じた。
    それぞれの時代での場面の描写がいちいち短く、物語として軽薄な印象を残した。

    そしてSFファン的にはどうしてもスパイスが足りない。
    ディストピア成分というか、ミステリー成分というか、読者を惹き付ける軸が弱い。
    面白かったのは未来の中国編で、それ以外の2つはやや退屈。2つの時代の登場人物の区別がつきづらかったほどだ。
    中国編でのあの緊迫した雰囲気の描

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    2019年04月22日
  • 蜜蜂

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    21世紀に入り、世界に大きな謎を投げかけた「蜂群崩壊症候群・CCD」。世界中で同時多発的に、蜂の群れが死骸も残さず、空の巣箱だけを残して忽然と姿を消した現象。いまもって解明されていないこの怪異は、ニュースに触れた者に、終わりの始まりを予感させたところがあったように記憶している。

    本作は2098年の中国を舞台にして始まる。蜜蜂が絶滅した世界では、農業に致命的な危機が訪れ、もはや数十億の人口を養う食物が確保できない。欧米をはじめとする先進国は衰退し、受粉を人海戦術で行う恐怖体制を組織できた中国だけが唯一、国家の体を成していたという設定。面白い。

    物語は3つの軸から成り、1852年の英国では、養

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    2018年12月04日
  • 蜜蜂

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    少しヤングアダルトな印象は受けるけども、養蜂にかかわる三つの時代、過去、現代、未来で、それぞれの家族が、次代へと繋げていく様子は、暗いことがあっても希望を抱かせてくれる。

    そうだよな、最近蜜蜂見ないよな…。

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    2021年11月23日
  • 蜜蜂

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    リアル世界で蜜蜂の失踪が問題になっている事などから興味を持ち、読みたいと思い読んでみました。

    無知な私にはどこまでがノンフィクションなのかわからない部分があって読み終わってもいまいちすっきりしなかった。
    物語としては世界で評価されている事もありすばらしいのだと思う。

    読み終わったあと、じゃあ私達は今後どういう風に生きるべきなんだろう?
    ??が残ってしまった。解説書じゃなくて物語だからそれは読み手が好きに考えればいいんだと思う。
    蜜蜂についてもう少し勉強してみようと思う本でした。

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    2020年04月24日
  • 蜜蜂

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    CCDと呼ばれる蜜蜂の大量失踪事件について書かれた『ハチはなぜ大量死したのか』というノンフィクションがすごく面白かったのを今も覚えている。本作はそのCCDを題材にした小説で、蜜蜂を軸に3つの異なる時代と国で物語が展開していき最後には1つの壮大な話につながる。このアイディア自体には賛同するんだけど、ストーリーテリングの力が足りないのか?それぞれのパートが細かく途切れすぎだし、どれにもあまり入り込めず…強いて言うなら未来のパートが良かったかも。これよりもまずは『ハチはなぜ~』を読むのが個人的にはおすすめです

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    2020年04月07日
  • 蜜蜂

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    装丁に惹かれ手に取るも、世代の違う3つの家族の暗い話が続き、なかなか進まず何度か放り出そうとした。なぜだかもうちょっと、と読ませる。地味な家族のうまくいってない感じが、次に起こる出来事を全く予想できない書き方なのだ。女王蜂のいる巣箱を設置するが、中に蜂が沢山集まってくるのが前提であり、それが起こらない故に世界的に食糧難に。いつでも起こりうる自然の脅威。それをダイナミックにでなく、ジミーに静かに描いていて恐怖を煽る、のかなー?北欧の文化圏は高度でこういうのがベストセラーって、やっぱり日本は遅れてるなあ。

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    2019年01月26日
  • 蜜蜂

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    養蜂を軸にして親子・家族について描く。
    2098年蜜蜂がいなくなり、人間が植物の受粉をしなければならなくなった近未来の中国。幼い息子・ウェイウェンと夫と3人、受粉作業はつらいけれど愛に満ち希望を持って暮らすタオ。
    1852年蜜蜂のための新しい養蜂用箱を研究するイギリスのウィリアム。
    2007年、養蜂家として苦しいながらも自然な養蜂を目指す米国のジョージ。
    3人の挑戦と挫折と新しい親子関係の目覚めを交互に描いていく。

    3人の状況の把握に慣れるのに苦労した。特にウィリアムとジョージは、ともに英語圏の男性なので「どっちだったかな?」と思い出しながら読んでいた。
    時代も国も違う3人が、蜜蜂をもとに絡

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    2018年10月13日
  • 蜜蜂

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    ネタバレ

    「ミツバチが地球上から姿を消した場合、人類はわずか4年間しか生存できなくなる。蜂蜜はなくなり、受粉はなく、植物も動物も人類もいなくなる――」モーリス・メーテルリンクは1901年に出版した「蜜蜂の生活」の中でそう語ったらしい。

    1852年、イギリス。ウイリアムは敬愛する教授との軋轢に耐え、娘の助言を得ながら蜜蜂の巣箱を完成させる。

    2007年、アメリカ。ジョージは大学へ進学した息子があとを継いでくれるのかどうか不安に思いながら、養蜂家の仕事をまっとうする。

    2098年、中国。タオの仕事は人工授粉。蜜蜂の絶滅した世界は食糧難に陥り、手間のかかる人工授粉をしなくては果実も実りづらくなっている。

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    2018年10月01日
  • 蜜蜂

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    1852年のイギリス、2007年のアメリカ、2098年の中国を舞台に、蜜蜂に関わる三つの家族の物語が繰り広げられる。
    それらはどうつながっていて、どんな運命を導いていくのか?――これはただの世紀末ディストピア小説ではない(帯より)。…帯の惹句にひかれて読んではみたが、480ページを超える大作。ちょっとしんどかった。

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    2018年07月28日