1998年、夏の甲子園を湧かせた平成の怪物、松坂大輔とその同級生たちとの現在までの野球人生がつづられている。
筆者は甲子園で松坂擁する横浜高校と、延長17回の死闘を繰り広げたPL学園のエース、上重聡。
本書で紹介されている松坂世代の選手は、松坂本人含めて10人。
皆、様々な野球人生を歩んでいる。
特
...続きを読むに印象に残ったのが、村田修一と館山昌平の日大コンビだ。
村田は松坂世代最強のスラッガーと言われており、高校時代はエースとしても活躍していた。その村田に投手としての道を諦めさせたのが松坂だった。WBCでは日の丸の4番を背負った男にも深く影響を与えていた。
館山は松坂と同じ神奈川県の高校だったため、松坂とは幾度も対戦してきた。館山は、現在もプロ野球選手として活躍しているが、予想外のドラフト指名や度重なる怪我など、紆余曲折の野球人生を歩んできている。
この2人にかかわらず、松坂世代の選手は皆、どこかしらで松坂大輔という怪物の影響を受けているし、意識していることが見て取れた。
あの甲子園から既に20年経った。多くの選手は引退して、コーチや監督などになっており、現役で続けているのは少ない。
松坂は世代のトップを背負い、2019年も現役でプロ野球選手を続けている。
春のキャンプで残念な負傷を負ってしまったが、見事に復活して1軍のマウンドに返り咲いてくれるだろう。