【感想・ネタバレ】20年目の松坂世代のレビュー

あらすじ

【商品内容】

<ライバル心、憧れ、悔しさ、感謝――PLのエースに10人が告白>

・松坂大輔(中日ドラゴンズ投手)
「松坂世代という言葉が通用するよう俺は頑張らなきゃいけない」

・和田毅(福岡ソフトバンクホークス投手)
「大輔はライバルではなく憧れの人」

・藤川球児(阪神タイガース投手)
「世代全員分の思いを背負うのが大輔の使命」

・館山昌平(東京ヤクルトスワローズ投手)
「いつかプロでもマツと投げ合いたい」

・杉内俊哉(読売ジャイアンツファーム投手コーチ)
「1度でいいから松坂に勝ちたかった」

・村田修一(読売ジャイアンツファーム打撃コーチ)
「大輔を見て投手を辞めることを決意した」

・新垣渚(福岡ソフトバンクホークス元投手)
「大輔と松坂世代が絶望の淵から救ってくれた」

・小谷野栄一(東北楽天ゴールデンイーグルス一軍打撃コーチ)
「マツからせめて1本ヒットを打ちたかった」

・東出輝裕(広島東洋カープ一軍打撃コーチ)
「大輔が大輔であるために走り続けるのが世代のトップの義務」

・平石洋介(東北楽天ゴールデンイーグルス一軍監督)
「俺らの大輔はこんなもんじゃないんだというのを見せてほしい」

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Posted by ブクログ

1998年、夏の甲子園を湧かせた平成の怪物、松坂大輔とその同級生たちとの現在までの野球人生がつづられている。
筆者は甲子園で松坂擁する横浜高校と、延長17回の死闘を繰り広げたPL学園のエース、上重聡。
本書で紹介されている松坂世代の選手は、松坂本人含めて10人。
皆、様々な野球人生を歩んでいる。
に印象に残ったのが、村田修一と館山昌平の日大コンビだ。
村田は松坂世代最強のスラッガーと言われており、高校時代はエースとしても活躍していた。その村田に投手としての道を諦めさせたのが松坂だった。WBCでは日の丸の4番を背負った男にも深く影響を与えていた。
館山は松坂と同じ神奈川県の高校だったため、松坂とは幾度も対戦してきた。館山は、現在もプロ野球選手として活躍しているが、予想外のドラフト指名や度重なる怪我など、紆余曲折の野球人生を歩んできている。
この2人にかかわらず、松坂世代の選手は皆、どこかしらで松坂大輔という怪物の影響を受けているし、意識していることが見て取れた。
あの甲子園から既に20年経った。多くの選手は引退して、コーチや監督などになっており、現役で続けているのは少ない。
松坂は世代のトップを背負い、2019年も現役でプロ野球選手を続けている。
春のキャンプで残念な負傷を負ってしまったが、見事に復活して1軍のマウンドに返り咲いてくれるだろう。

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2019年03月09日

Posted by ブクログ

98年にPL学園のピッチャーとして横浜高校と17回を戦った著者が松坂世代と呼ばれる同世代のプロ野球選手になった者たちとの対談を通して松坂選手を中心とする世代の成長と活躍を書いた一冊。

松坂大輔を中心として杉内俊哉、藤川球児、村田修一、和田毅など高校野球で一世風靡し、プロ野球界でも活躍する選手を多く輩出する松坂世代と呼ばれる選手たちに当事者として活躍した著者だからこそ聞き出せることが満載で非常に面白かったです。
横浜高校の連勝するなかでの他校の心境や延長17回の激闘の舞台裏だけではなく、プロでの栄光や苦悩、幼少期の小谷野氏とのリトルリーグ時代や著者と平石氏との関係など松坂世代を様々な視点から知ることもできました。
また、和田氏や藤川氏や東出氏や村田氏などのプロとして活躍に至るフォームや打者転向になる経緯などのターニングポイントも知ることもできました。

もう現役では一桁を数えるほどしかいない世代の中心にいた松坂大輔の偉大さを知るとともに目標にして切磋琢磨してきたこの世代の強さの秘訣に迫っていて非常に面白くなりました。
本書にもあるように松坂選手がもう一華咲かして欲しいことやはり最後は松坂選手がユニフォームを脱いで欲しいことや他の選手がセカンドキャリアでの華々しい闘いを繰り広げてくれることなど松坂世代が今後どのようにプロ野球界を盛り上げてくれるのか楽しみになった一冊でした。

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2020年01月15日

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