長沖充のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本も、ゆたこちさんの本棚で紹介されていた
本です(ありがとうございます)
前半は、実在する建築やかつて実在したミステリアスな建築、後半はミステリに登場した建築という
構成となっている。
前半、実在している建物「鹿鳴館」は若き建築家
コンドルの失敗作と言われ、黒川紀章の建築した
「中銀カプセルタワービル」は、もし、カプセルが取り外して移動させられたなら、密室ミステリーも可能ではないのかという考察(中銀カプセルタワービル内観図が興味深い)
後半は、横溝正史の『悪魔が来たりて笛を吹く』の
椿元子爵邸や、ディスクーン・カーの『髑髏城』、
髑髏の形をした古城(なんだそれ) この小説は、
あの江戸川乱歩先生や作家、北村薫氏からこけおろされている作品らしいが、却って興味を持ってしまう。他に、エラリー・クイーンの『Yの悲劇』の
「ハッター邸」や、アガサ・クリスティの『ねじれた家』のレオニデス邸などの紹介と考察がされている。
他にも、篠田真由美作『翡翠の城』、小栗虫太郎作
『黒死館殺人事件』中井英夫桜井『虚無への供物』
氷沼邸が紹介されているが、未読なので機会があったら読んでみたい。
黒川紀章氏の建築した「中銀カプセルタワービル」、2022年に老朽化で解体されてしまっているが、
こんなとんでもなく面白い建築に、一回宿泊して
みたかった。 -
Posted by ブクログ
ミステリ作家の篠田真由美が雑誌「建築知識」に連載していた建築とミステリに関するエッセイをまとめて増補改訂したもの。
前半は実在の建築にまつわる謎をミステリ作家的な視点で読み解いていく感じ、後半はミステリ小説に登場する架空の建築を考証するという感じの二部構成。最初に取り上げられている建築が日本初の西洋風ホテル「築地ホテル」についてで開業して4年で焼失、図面なども残されていないためのその姿は残された写真や浮世絵などから推測するしかなく詳細については今なお不明な点が多い建物。先日、読んだ種村季弘の「江戸東京〈奇想〉徘徊記」でもその謎について触れている箇所があるちょうど気になっていたところで、渡りに船的な小さなシンクロニシティにちょっと感動。
あと、画家のM.C.エッシャーの父親が明治時代、政府のお雇い外国人土木技師として来日していたということを知り吃驚。 -
Posted by ブクログ
かなばかり図とは、住宅をどうやって作るのかを示す様々な部材の断面の寸法を出し、収まりを確認するための図面だそうです。
簡単に言えば家を切断し、断面を見たときに断面図ができるが、それでは伝わらない現実的な基礎の厚さや深さ、梁のサイズを始めとする各部位を正確に知ることができる。いわば建物の設計図のようなものだ。
第一生の家の始まりと第2章の住宅の歴史でわかる。簡単な加工の仕組みは雲なるほどとすらすらと読むことができた。
第3章の建物の部材ってどんなものについては専門的なものもあり、建築に関わる人にとっては、当たり前の事かもしれないが、とても勉強になった。 -
Posted by ブクログ
【目次】第一部 建築のミステリを読む Case.01 築地ホテル館/Case.02 鹿鳴館/Case.03 龍翔小学校・旧済生館本館/Case.04 水晶宮(クリスタル・パレス)/Case.05 折衷建築(ドルマバフチェ宮殿・函館の和洋折衷民家・旧亀岡家住宅)/Case.06 中銀カプセルタワービル//第二部 ミステリを建築で読む Case.01 山田風太郎『明治断頭台』より「怪談築地ホテル館」/Case.02 横溝正史『悪魔が来りて笛を吹く』より「椿元子爵邸」/Case.03 篠田真由美『翡翠の城』より「碧水閣」/Case.04 ディクスン・カー『髑髏城』より「髑髏城」/Case.05 ヴァン・ダイン『グリーン家殺人事件』より「グリーン屋敷」/Case.06 エラリー・クイーン『Yの悲劇』より「ハッター邸」/Case.07 アガサ・クリスティ『ねじれた家』より「レオニデス邸」/Case.08 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』より「黒死館」/Case.09 中井英夫『虚無への供物』より「永沼邸」
実際の建築物とミステリの中の建築物についての話。
知っているミステリが取り上げられているので読んでみたが、興味のない分野なので、やっぱりよくわからなかった。価値がわかる方に読んでいただきたい。