吉月生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
変わらない自分に葛藤し、気分転換に部屋を掃除した時に見つけた本です。この本を読む前のモチベーションは、あまり高くありませんでした。なぜなら、自分がこの本を読みたいと思った理由が、自分の過去への贖罪だったからです。自分は買って満足、計画を立てて満足することが多い人間です。この本は、8年前自分がまだ高校生だった頃に出会い、絵が綺麗というたったそれだけの理由で購入しました。この本を買った当時、自分は「ようこそ実力至上主義の教室へ」というアニメに出会い、その原作のラノベを読み漁っていました。本に苦手意識を持っていた自分が、ラノベを読むようになって少し変わった自分に喜び、他の本にも手を出して、本への苦手意識を無くしたいという想いが芽生えていた頃です。しかし、案の定自分は買って満足してしまい、部屋を掃除するまでの8年間一度も本が開かれることがありませんでした。掃除してこの本を見つけた時、自分は読まずに売るか捨てようか考えましたが、それだと自分に向き合っていないような気がしました。この本は、先に書いたように、親のお金で買ってもらったものです。自分が欲しいと思って買ったのに、一度も読まずに手放すことは、自分を変えたいと考えている自分を否定しているように思えました。過去の自分の行いを反省し、甘ったれた自分を変えるために、贖罪ときてこの本を読むことを決断しました。そしてこの本を読み始めたのですが、最初に思った感想は、文量が多く無く、本で使われている言葉もあまり難しくないということです。社会人になってから、聡明な同期に勧められた本を読んでおり、どの本も難しい言葉でびっしりかつ文量も多かったので、読むのに1ヶ月かかることもありました。しかし、この本なら1週間で余裕で読めると思い、読み始めました。物語は、と持病を理由にして医者になることを諦めていた新という男の子がエナというカメラを持った女性に出会った場面から始まります。エナは、持病持ちの方をカメラで撮影すると、病気を治す不思議な力を持った天使でした。その力を使い様々な人の病気を治していくのですが、次第にエナの体調が悪くなっていきました。そう、エナはカメラを使って病気を治していたのではなく、病気を代わりに抱えてしまっていただけだったのです。なので、エナが火傷を負った方を写真で撮って治すと、自分が火傷を負ってしまうのでした。そのことに新は気づかず、エナが病院に運ばれた時にようやく気づきました。新が気づいた時には、エナの身体はボロボロで、もう残された時間はほとんどありませんでした。残りの時間を一緒に過ごしたいと願う新でしたが、突然エナが新の前からいなくなってしまいます。そこから10年の月日が経ち、新は医者になりましたが、エナのことをずっと忘れられずにいました。そこから、新はようやくエナに繋がる手がかりを掴み、あるケーキ屋さんに訪れたところで、終盤を迎えます。この本の結末は、実際に本を読んでもらいたいのですが、読む前にモチベーションが低かった自分が、最後は見入るように読んでいました。この本を読み終えた時、このまま手放してしまうのがもったいなく、思いついたのが感想を文字として記すことでした。社会人になってから言葉の怖さを知り、適切ではない言葉を使う自分を変えたいと思っていたので、この本は良いきっかけを作ってくれました。本の内容についての感想は、次の本から書くとして、これから習慣的に本を読むこと、そして読み終わったら感想を書くことを継続していこうと思います。
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ネタバレツイで知った作家さん @sei_yoshitsuki
若くて芸能人並に可愛い娘さんが、物理学入った小説書いてて意外だった(偏見陳謝。でもほんと綺麗な娘さん♡)
あとがき~
吉月 生(よしつき せい)さん
昔からタイムトラベルを題材とした物語が好きで、17歳(若いっ!!)で小説家になり、『過去で君が待っている』『元カレ巡り』という二作のタイムトラベル小説を執筆
松原隆彦教授の著書『私たちは時空を超えられるか』に出会い、科学的にリアルなタイムトラベルの物語がかければどんなに面白いだろう、と考えたのがこの小説を思いつくきっかけになった。
一瞬にして5年もの月日を飛び越えてしまった5人の失ったもの…
愛する人への思い
最後もよかった。
自分に自信を持てないこと
自分を愛せない人は、他人も愛せない
ということはよく見聞きしていたが、自分を愛することってどうすればいいの?といつも自分を愛する愛し方がわからなくて謎で、
でも他人に対する思いが、自己欲求で、欲求不満な結果しかなく(そうだったのかとすごく納得)
他人を愛することなんでどうしたらいいかわからない、と思ってきたけど
昂生のことばは、とてもわかり易かった。覚えておきたいことば。
晟生(せお・システムエンジニア)から瞳(アパレル)へのことば
「人と比べるから自信がなくなるんです。けれど全く別の姿形、人生を歩んできた人と自分を比べることに何の意味があるのでしょうか。そこからは何も生まれないことをまず理解する。自分のライバルは他人ではなく、理想の自分の姿であるべきです。自分を愛せない人間に、本当に誰かを愛することは出来ないと思います。そういう人の愛は、結局こんな自分を認めてほしいという自己欲求なんです。だから、もっと自分に自信を持ってください」
嫌な過去しか思い出せない私にはとてもよい考え方かも →“世界五分前仮説”
【五分前に全て作り込まれた過去】
ジョン・ホイーラー(世界的物理学者)が唱えていた
「参加型宇宙論や参加型人間原理、という理論
見るもの、聞くもの、触れるもの、宇宙の存在自体も全てただの情報(it from bit.)であり、それを観測する人間によって初めて存在するという考え方。
逆に言えば、観測する人間がいなければ、宇宙も存在しない。」
晟生の考える理論
「世界五分前仮説
人間は、未来は未知、過去は絶対的、不変なものであると思い込んでいる。実際には矛盾が起きないよう僕たちの記憶は常に書き換えられている、としたら?
(勇作)
人間の記憶は全て作られ、植えつけられただけのもので、世界がたった五分前に出来ていたとしても誰もそれを否定出来ないという例え話」
勇作と真太郎は都合よくいるなと思った存在
ふたりがいないと成り立たない話し
だなと感じさせる
意地悪く言うとご都合主義的な
と思ったら
直後
瞳がちゃんと「・・・ここにいる五人が事故に巻き込まれたのは、もしかしたら真夏ちゃんを助けるためだったのかな」と…
回収されちゃった(嬉)
読み進めていくうちに(T‐T)牧勇作ええお父さんやん
昭和の不器用な頑固オヤジ
ペガサス座の天使 ええ話しや(T‐T) -
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クリスマスが近いある夜、蒲田行き最終の京浜東北線2両目に乗車している主人公の昴、瞳、勇作、晟生、真太郎の5人は、田町駅を出た後、突如として車両ごと消え去ります。昴は、直前に喧嘩して電車を降りてしまった彼女の真夏と別れ別れになってしまいます。気がついた時には、5名は、まだ開業していないはずの高輪ゲートウェイ駅にいました。5年後の未来にタイムトラベルをしてしまったのです。5年前に突如として行方不明になり、5年後に突如として戻ってきた5名それぞれの失われた時間に、昴は最愛の彼女をなくし、瞳はダメ男の彼氏には妻がいました。昴の彼女を生き返らすために、5人で協力してタイムマシンを作って過去に戻ることにチャレンジすることになりますが、タイムマシンに乗ることができるのは1人だけです。
タイムマシンが本当にできるとは思いませんが、ワームホールの説明などを読んでいると、夢が膨らみます。個性的な登場人物の切なくて寂しい恋もあり、少し考えさせられました。 -
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恋愛×ミステリ×量子力学×宇宙を兼ねた恋愛系ミステリ。恋愛ストーリーの中に突如起きる、殺人。まさかの犯人は彼女!?
突如、女の子から告白をされる主人公、初めは疎ましく思うのだが、時間が経つにつれ、自身にも恋心が…。そんな矢先、彼女が殺人の容疑者として浮上する。殺されたのは、彼女のバイト先の大学生。現場は彼女の自宅。その日から彼女の行方が知れず。
宇宙、星座に興味がある主人公、星が好きという主人公の情報を知り、彼女に天文部に無理やり入部させられるが、星座を観れることは悪くないと、惰性で入部することに。次第に彼女の人となりが分かり、惹かれる一方で、部員の同級生、先輩、顧問の切ない過去、重要な事実を知ることになる。
彼女は本当に犯人なのか。彼女は一体どこに行ったのか。最後迄展開に目が離せません。
最後の姉妹の絆に、妹を思う姉の姿勢に、家族を思う母親の気持ちに…。総てに感情を乗せてしまうととてもじゃないですが、やるせない気持ちにさせられてしまいます。 -
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戻れるのは、ひとりだけ――過去と未来をつなぐ青春SFラブストーリー。
佐野峯昴、牧勇作、島倉瞳、神坂晟生。セオ
唯一の女性である島倉瞳、五年前の年で二十八歳。アパレル勤務。 優先席で寝ていた牧勇作、四十六歳。自営業。 メガネの男、神坂晟生。二十五歳。システムエンジニア。 そしてフードの男は真太郎、とだけ名乗った。
クリスマス間近、ベテルギウス超新星爆発を観測した日の夜。昴の乗った京浜東北線最終電車の第二車両が、突如消え去った。気づいた昴がいた場所は、まだ開通していないはずの高輪ゲートウェイ駅――そこは、5年後の未来だった。
失われた時間に、最愛の彼女を亡くしていた昴。そして、様々な事情を抱える瞳、勇作、晟生、真太郎の乗客たち五人。変わり果てた未来に追いつけないでいた昴たちは、過去に戻れる可能性があることを知る。
ただし、戻れるのは一人だけ――。
衝撃の結末を読み終えた時、はじめてこのタイトルの意味に涙する――未来と過去をつなぐSF青春ラブストーリー。 -
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僕がきみと出会って恋をする確率
=
【0・0000000000000000000000000000000000000000000006パーセントの運命の君、三ツ矢久遠くんへ】
「じゃあ太陽は二つある? どんなに星がたくさんあったって、太陽も、月も、火星も、ベテルギウスも、全部一つずつしかないんだよ。一三八億年の宇宙の歴史の中で同じ時代に生まれて、同じ国に生まれて、同じ高校を選んで、出会って、好きになることがどんなにすごい確率か君、わかってる?」
「だから私はこの気持ちを大切にしたいって思った。そのためには他の誰かじゃなくて、三ツ矢くんじゃなきゃダメだった。私にとって君は、唯一無二の運命の人なんだよ」
金星は地球から見て太陽に近い軌道を回る内惑星だ。その姿を観測することが出来るのは、太陽がそばにあり、かつその光にかき消されないくらいに薄暗い時間帯の明け方、もしくは夕方に限られる。古来から明け方に見える金星は〝明けの明星〟、夕方に見えるそれは〝宵の明星〟と呼ばれ、人々に愛されてきた。
君と出会えた奇跡を、永遠に忘れない。たとえ君が人殺しだとしても。
幼い頃に両親をなくしずっと孤独に生きてきた久遠。憂鬱な高1のある日、見知らぬ女の子いのりから告白される。
「君は私の運命の人です」
強引ないのりに押し切られるように始まった関係は、やがてモノクロだった久遠の日常を鮮やかに変えていく。
天真爛漫で、宇宙と量子力学と天体観測に夢中で、運命を強く信じているいのり。時折見せる陰に戸惑いながらも、彼女を好きになっていることに気づいた夏――。
いのりは殺人事件を起こして、久遠の前から姿を消してしまう。
運命の人に出会える確率は、0.0000034%--。
切なすぎる衝撃のラストに、号泣必至の純愛ラブストーリー。 -
Posted by ブクログ
自分の下駄箱にあった見知らぬラブレター。特に魅力がなく地味なので、嘘だと思っていた。しかし、本当だった。強引に始まった二人の関係。そして半ば強引に入部することになった天体部。恋人だけでなく部員たちとも仲が深まっていくなか、一つの事件が起きる。それは恋人の家で殺人事件が発生し、恋人が逃走したとのこと。
果たして、事の真相とは?
今まで、メディアワークス文庫を多く読んできましたが、これほど残酷な展開になるとは・・・。驚きとともに言葉にならないくらいの喪失感が生まれました。
初めの段階では、仲睦まじい天体部員達との活動が描かれていて、青春を味わえているなと思いました。
千葉県のいすみを舞台にしていますが、都会とは違った自然の描写が、のほほんとしていて、ゆったり感も味わえました。
時折、宇宙や確率論といった論理的な話が出てきて、ややこしい印象はありましたが、別の視点からのラブストーリーになっていて新鮮感もありました。
しかし、殺人事件を機に一気にミステリー色になりました。
本当に恋人が殺人をしたのか?疑惑が渦巻いていますが、それでも残った部員達の絆は崩壊せず、信じ続けていきます。
それとは裏腹に真相がわかっていくにつれて、残酷な方向へと辿っていきます。それでも、部員達との絆が固く、お互いが励ましあっていく姿に良い方向に進んでくれと思うばかりでした。
せっかく恋人ができたのに・・・。せっかく仲間が増えたのに・・・。あらゆる期待が、次々と崩れていき、最終的にはこれでもかというくらいに展開していくので、立ち直れない気持ちでいっぱいでした。
天体部の今後が良い方向にいってくれたらと思います。