あらすじ
祖父母のいる海辺の町に移り住んだ18歳の新。父との確執、諦めた夢、病気の再発…海を眺める時間だけ憂鬱な世界を忘れられた。ある夜、海辺で少女・エラと出会う。やがて周りで不思議な事が起きるようになり…。
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Posted by ブクログ
変わらない自分に葛藤し、気分転換に部屋を掃除した時に見つけた本です。この本を読む前のモチベーションは、あまり高くありませんでした。なぜなら、自分がこの本を読みたいと思った理由が、自分の過去への贖罪だったからです。自分は買って満足、計画を立てて満足することが多い人間です。この本は、8年前自分がまだ高校生だった頃に出会い、絵が綺麗というたったそれだけの理由で購入しました。この本を買った当時、自分は「ようこそ実力至上主義の教室へ」というアニメに出会い、その原作のラノベを読み漁っていました。本に苦手意識を持っていた自分が、ラノベを読むようになって少し変わった自分に喜び、他の本にも手を出して、本への苦手意識を無くしたいという想いが芽生えていた頃です。しかし、案の定自分は買って満足してしまい、部屋を掃除するまでの8年間一度も本が開かれることがありませんでした。掃除してこの本を見つけた時、自分は読まずに売るか捨てようか考えましたが、それだと自分に向き合っていないような気がしました。この本は、先に書いたように、親のお金で買ってもらったものです。自分が欲しいと思って買ったのに、一度も読まずに手放すことは、自分を変えたいと考えている自分を否定しているように思えました。過去の自分の行いを反省し、甘ったれた自分を変えるために、贖罪ときてこの本を読むことを決断しました。そしてこの本を読み始めたのですが、最初に思った感想は、文量が多く無く、本で使われている言葉もあまり難しくないということです。社会人になってから、聡明な同期に勧められた本を読んでおり、どの本も難しい言葉でびっしりかつ文量も多かったので、読むのに1ヶ月かかることもありました。しかし、この本なら1週間で余裕で読めると思い、読み始めました。物語は、と持病を理由にして医者になることを諦めていた新という男の子がエナというカメラを持った女性に出会った場面から始まります。エナは、持病持ちの方をカメラで撮影すると、病気を治す不思議な力を持った天使でした。その力を使い様々な人の病気を治していくのですが、次第にエナの体調が悪くなっていきました。そう、エナはカメラを使って病気を治していたのではなく、病気を代わりに抱えてしまっていただけだったのです。なので、エナが火傷を負った方を写真で撮って治すと、自分が火傷を負ってしまうのでした。そのことに新は気づかず、エナが病院に運ばれた時にようやく気づきました。新が気づいた時には、エナの身体はボロボロで、もう残された時間はほとんどありませんでした。残りの時間を一緒に過ごしたいと願う新でしたが、突然エナが新の前からいなくなってしまいます。そこから10年の月日が経ち、新は医者になりましたが、エナのことをずっと忘れられずにいました。そこから、新はようやくエナに繋がる手がかりを掴み、あるケーキ屋さんに訪れたところで、終盤を迎えます。この本の結末は、実際に本を読んでもらいたいのですが、読む前にモチベーションが低かった自分が、最後は見入るように読んでいました。この本を読み終えた時、このまま手放してしまうのがもったいなく、思いついたのが感想を文字として記すことでした。社会人になってから言葉の怖さを知り、適切ではない言葉を使う自分を変えたいと思っていたので、この本は良いきっかけを作ってくれました。本の内容についての感想は、次の本から書くとして、これから習慣的に本を読むこと、そして読み終わったら感想を書くことを継続していこうと思います。
Posted by ブクログ
登場する誰もが、愛する人のために自らを犠牲にしてまでも守り抜く姿に、とても感動しました。
舞台となった千葉県の鵜原海岸に行ってみたくなりました。