森田正馬のレビュー一覧
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再読。
この本は、形外会の記録(森田全集第五巻)の参加者、そして森田自身によって、読むだけで神経質が治った、と繰り返し言及されている伝説の書である。
この名著には、今から思うととてつもなく革命的な強迫観念の定義がなされている。
いわく、「強迫観念とは、自ら思うことを思うまいとする心の葛藤のことに名づけられたものである」と。
通常強迫観念は、自分の意思に反して不合理な観念が繰り返し起こることとされている。
森田では、観念が不合理ということは要件にされない。そして、繰り返し起こるのを避けようとするからこそ生じるのであるという発想の逆転により、強迫観念という病態の本質、原因論までこの一行で言い尽くし -
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森田正馬の言葉は、いつも、常に、異様なほどの力強さに貫かれている。
禅の老師が自ら達した境地から人を導かんと語り出す言葉に血涙が滲み出すのに似ている。
森田療法におけるキーワードの一つ「心機一転」とは何かが、見事に語られている箇所を引用する。
「心機一転とは、平生内向性の心が、次第に変化して、ある機会に一転して、外向的となることである。その手段としては、第一に、自分の病状をいわないこと、書かないことで、第二には、仕事を乗りきることの二つである。」
苦痛はこれについて語らない。苦痛と裏腹の生の欲望、純な心が発動するにまかせて働く。
平明だが、深く、実践は困難な行である。 -
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ネタバレ1956年に初版が発行され、以来受け継がれている本書。
精神科医である森田先生の思想が詰まったエッセイ。
内容は精神医学に限らず、生活全般にわたる。
ちょっと断定的過ぎるところはあるが、それを加味しても、とても為になる良書である。
随所に人生のヒントが隠れている。
個人的に気になったところ
・結婚相手は好き嫌いを標準にした方が良い。好き嫌いの感じは、その人の個性と育った境遇によって定まる
・自分の身分や境遇に順応して、それに素直に服従し努力するのが「事実本位」の生活である
・体験を基にするのでなければ、単なる思想によって思想を改善しようとするのは非常に難しい
・人間は何はともあれ -
Posted by ブクログ
日本で独自の神経症治療を試みた森田正馬、その元患者たちとの座談会をまとめたものが本書である。
この本では神経症の治療過程が述べられているわけではない。この座談会では神経質の症状や人生について様々なことが話題に上がる。その応答は、師匠と弟子とでもいえるような関係のなかで行われ、人生観に係る内容の「教育」も行われるのだから、二重の意味で「先生」を囲む会になっている。精神疾患について学んでいくと、こういう宗教的ともいえるような団体の話がでてくる。アルコール依存症にとってのAAや断酒会はその中でももっとも代表的なものだろう。
この本が最初に出版されたのが1959年だが、戦前、戦中をとおして強迫神