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対人恐怖、強迫観念、神経質症……心の悩みを解決するための森田式生活相談。対人恐怖・書痙などの治し方、とらわれをなくす法、不眠症は簡単に治る、正しい修養と信仰の仕方、調和と適応の生活の仕方、感情の上手な処理法など、あらゆる角度から悩みの克服法を探る。
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Posted by ブクログ
森田正馬の自宅で月一回開かれた患者と森田の会合「形外会」の記録を、元患者であり、愛弟子であり、森田療法の伝道師ともいえる水谷啓二が、現代ふうに整理、編集したもの。これによって森田の教えが広く世に知られることになった。 あとがきの水谷の文章も素晴らしい。 森田の治療あるいは再教育の核心を、水谷は次のよ...続きを読むうに喝破している。 「つづめていうならば、〝神経質症はほんとうの病気ではないから、健康者として取り扱え“ということである」
日本で独自の神経症治療を試みた森田正馬、その元患者たちとの座談会をまとめたものが本書である。 この本では神経症の治療過程が述べられているわけではない。この座談会では神経質の症状や人生について様々なことが話題に上がる。その応答は、師匠と弟子とでもいえるような関係のなかで行われ、人生観に係る内容の「...続きを読む教育」も行われるのだから、二重の意味で「先生」を囲む会になっている。精神疾患について学んでいくと、こういう宗教的ともいえるような団体の話がでてくる。アルコール依存症にとってのAAや断酒会はその中でももっとも代表的なものだろう。 この本が最初に出版されたのが1959年だが、戦前、戦中をとおして強迫神経症や不安障害の治療団体が日本でできていたことは興味深かった。
事実唯真。自然に服従し、境遇に従順であれ。気分本位。はからい。心機一転。啐啄同時。なりきる。とらわれ。森田正馬の人柄と教養が伝わってくる一冊。
森田先生と患者(というより最早弟子)の対話集。 宗教のようでもあるが宗教ではない。 ほとんど禅問答。 読んでいて、感覚的に掴みかける部分もあるが、するするっと逃げていくような感覚はまさに禅問答。 神経質症の人は何か掴めるものがあるかもしれないから、読むべし。 しかし、この本って昭和34年に書かれたも...続きを読むのだから、時代は変わっても人間の悩みは不変なんだな、と思った。
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