末木文美士のレビュー一覧

  • 日本宗教史
    〈古層〉論を論を批判的に発展させる観点で、日本の宗教史を概観した本。仏教、神道、儒教、キリスト教などの宗教諸派が互いに影響しあい、そこに政治が絡む形で、各々発展して来たと言うストーリーになっている。
    時代区分ごとにその時代の代表的な事例を紹介していて、記紀神話は仏教の影響の下に創作されているから、日...続きを読む
  • 日本宗教史
    日本人と宗教について分りやすく説明してくれています。主に神仏が密接に関わりあいながら展開していく宗教史を丁寧に解説してくれています。自分のように大雑把に日本の宗教について把握したい人にためになる一冊だと思います。
  • 日本宗教史
    [ 内容 ]
    『記・紀』にみる神々の記述には仏教が影を落とし、中世には神仏習合から独特な神話が生まれる。
    近世におけるキリスト教との出会い、国家と個の葛藤する近代を経て、現代新宗教の出現に至るまでを、精神の“古層”が形成され、「発見」されるダイナミックな過程としてとらえ、世俗倫理、権力との関係をも視...続きを読む
  • 日本宗教史
    『神仏習合』の著者、末木氏が一般向けに書いた本。
    日本の宗教史が簡潔にまとめてある。

    思想の偏りもなくて(多分)、読みやすい。
  • 日本宗教史
    日本の宗教通史。
    教科書みたい。
    深く知ろうと思えば、巻末に示された参考文献を見ればよい。
    概説的内容である本書だが、自分には十分だった。
  • 日本宗教史
    今まで、神社と寺が一緒になっていたりするのに不思議を感じていたのだけど、これを読んで少しは理解できた感じ。今度は個別の宗教についての本を読みたいな。
  • 日本宗教史
    日本の宗教の発生より現在までを俯瞰して描く。
    筆者の広範で詳細な知識にはただただ驚くばかりだが、宗教史どころか日本史の素養もない私から見ると、分からない表現や説明も多かった。
    もう少し、ざっくりと各宗派の流れが分かればよかったのだが…。
  • 日本の思想をよむ
    この仏教学者の本には、僕は縁が無いらしい。『日本仏教史』(新潮文庫)は、とても読もうという気が起きなかったし、近刊の岩波新書も、本屋でめくっただけ。
  • 日本宗教史
    日本の宗教史をざっとさらった一冊。長すぎず短すぎず、古代から現代までにおける宗教の数々を拾ってかいつまんで説明しているので、概論を押さえるのには良書だと思う。
    筆者は丸山眞男の「古層」という考え方を元に日本の宗教史を展開していっており、その古層は時代を上るとともに「発見」され、「創出」されていくこと...続きを読む
  • 日本思想史
    通史としてもしっかりまとまっているし、1つの流れとして思想史を捉えなおそうという試みはかなり面白い。
    とくに、中伝統の思想的不安定性の原因についての考察は素晴らしかった。

    ただ、もともとかなりのレベルの日本史知識を持っていないと難しい気がする。
  • 日本宗教史
    宗教には興味があるが
    古代神話と宗教がわかれ
    天皇の位置 祭祀を司る
    平安から鎌倉になり大乗仏教としての 聖が出始め 山伏 などが密教系と別れる
    キリスト教の伝来 江戸から明治にかけて神道との合祀
    江戸時代は寺社が 戸籍の役割を果たす
    現代にかけて新興宗教が出てくる
  • 日本仏教入門
    「日本仏教入門」というタイトルの本ですが、その思想的・哲学的側面についての議論はあまり見られません。どちらかというと、思想史的な広い観点から、日本仏教にかんする現在の研究状況についてわかりやすく解説している本という印象です。

    著者は、明治以来のいわゆる「プロテスタント仏教」的な理解と、それに対する...続きを読む
  • 現代仏教論
    現代仏教論と言うよりは、現代において死とどう関わっていくかを
    仏教の立場から考えようという本か。特に東日本大震災との関係で
    死と死者を見つめ直そうとする第1章は、年末に祖母を亡くした私に
    とって(たとえそれが不慮の事故や災害によるものではなく、天寿を
    全うしたと言ってもいい最後であったとしても)、響...続きを読む
  • 現代仏教論
    日本人固有の宗教観から現代思想を構築するユニークな試み。ただし裏付けとなる論証が不十分で、もの足りなさが残る。
  • 増補 日蓮入門 ──現世を撃つ思想
    内村鑑三が「代表的日本人」で取り上げた日蓮。
    理想を追い求める一方で、現実から遊離しない。現実の中に本質を見ながら、かつ理想を忘れない。このバランス感覚が魅力の一つだ。
    それゆえ、現代においても色あせない哲学を打ち立てることができた。
    また、波乱万丈の61年の生涯を通じて、情熱を持ち続け、進化し続け...続きを読む
  • 日本宗教史
    授業でお勧めされた本。
    レポートで読んだ。

    入門書かもしれないけどあまり新書読まない自分にとってはちょっと難しかったorz
    こういうのって何回か読まないと頭に入らないんだなぁ。
  • 日本宗教史
    最近、なぜだか、GWはこういう日本の根源の断面を切りとった書籍を
    よみまくった管理人です♪

    日本人は一般的には「無宗教」な人が多いといわれるが
    本当にそうなのか?
    第2次大戦による反動は?
    第2次大戦前の日本人宗教観とは?
    日本宗教の歴史は?
    などなど、興味深いトピックが、なみなみとありました♪
    ...続きを読む