スティーブンスローマンのレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
非常に自分にとって耳が痛い本でした。
・人は無知を自覚しておらず、自分と他人との知識に境界線を持っていない
・個人の知識はあまりにもごく僅かで、知識はコミュニティに依存している
・自分の無知を自覚するためには、因果的説明が適している
これらは特に意識しなければいけないと実感した。
なまじ本を読み、知識を持っている「つもり」なだけで、実際には説明することも難しい。
知識がどこにあるという理解だけであったと思いしらされた。
だからこそ、もっとアウトプットするべきだ。
また自分の知識はコミュニティに依存しているという部分で、知識のコミュニティは良い点も悪い点もあることを知り、まずは自分がどの -
-
-
Posted by ブクログ
理解していると思っていたのに、いざ説明を求められるとどう答えればいいか分からない。そんな「分かったつもり」の状態になっていることは自分も多々あるが、それは人間が、様々な知識を持った人々が集まり形成する知識コミュニティの中で生きているために起こる錯覚である。知識を共有してもらうことで、外から得た知識を「自分の頭の中にもともとあるもの」と混同してしまうらしい。それ故に己の無知にも気がつかない。
大事なのは、全てのことを知るのは到底無理であると理解すること。自分が無知であるということを自覚すること。自分がどれだけ理解できているかを確認すること。そして謙虚に学ぶこと。
本書を読んで、なるほどと思う -
-
-
-
Posted by ブクログ
複雑な世界をすべて理解することなどできないため、人間の知性は新たな状況下での意思決定に最も役立つ情報だけを抽出するように進化してきた。我々は自身の外部、"知識のコミュニティ"に蓄えられた情報に頼って生きており、認知的分業を行っている。そこには、外から入手できる知識と頭の中にある知識を混同して自分が多くを理解しているという"知識の錯覚"が生じており、飛躍的なイノベーションを促すなどのいい側面もある一方、薄っぺらい情報に流されやすいといった弊害もある。まずは自身が無知であることを自覚し、知識のコミュニティへ貢献するという精神を持つことが重要である。
筆者 -