ツチヤタカユキのレビュー一覧

  • 笑いのカイブツ

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    きっと好き嫌い分かれると思うけれど、この全ての文章が刺々しい感じが好きだ。

    自伝なのでどの程度脚色が入っているかは分かりかねるが、私はこの本に強烈に惹き込まれたのだから事実のほどはどうでもいい。
    こういう一つのことしか出来ない人物に惹かれるのはきっとその人が、自分なら簡単に出来ることが出来ないという「付け入る隙」と自分では到底不可能なことをやってのける「畏れ」を持ち合わせているからだと思う。

    笑いに命をかけるというのは自分には縁の無かった世界で、だからこそ手に取ったのだが、脚光と名声に支えられてるだけのチャランポランの張りぼて野郎が書いたものだったらどうしようという不安は読むまで少々あった

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    2025年09月12日
  • 笑いのカイブツ

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    やりたいからやるんじゃなくて、成し遂げたいからやるってのもある。
    人生を楽しむ才能が無くとも生きていかざるをえない。
    「幸せ者たちのドライブ」の章は何度も読んだ。
    文庫版あとがきのラスト2行に全部詰まってる。
    歪な文章だけど、こんな本があったっていいんだ。

    明日の神話をちゃんと見てる奴って自分だけじゃなかったんだなって

    「幸せ者たちのドライブ」こそ岡山天音と菅田将暉の芝居で観たかった

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    2025年07月31日
  • 笑いのカイブツ

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    ネタバレ

     映画がすごかったので、原作も読んだらこっちもすごい。エグさがすごいのだけど、逆に映画には映画なりのエグさがあってどっちもエグい。とことん本人なりのお笑いを追求する姿勢がすごい。しかし、あくまで裏方である芸人の作家を目指していてプレイヤーは目指さない。適正があるので、芸人そのものを目指すべきだとは言えないが、選ばれないと成立しない立場はつらい。

     それに厳しいことを言えば、なにがなんでも作家になりたいという気持ちがない。ジャニーズのタレントがジャニーさんに性加害をされても耐えて栄光をつかんだように、ディレクターのケツを舐めてでも作家になるという気合がない。ボケを作る、ネタを作ると言う得意なこ

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    2024年03月15日
  • 笑いのカイブツ

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    一気読み。

    大喜利に始まり、漫才、コント、落語と沢山のネタを創り出した著者。
    笑いを生み出しているはずなのに著者自身が笑う描写がほぼ無かった。

    狂気じみていて猟奇的、それでいてとても情熱的。

    唯一自分の正義を信じて生きていけると思ったお笑いの世界でも現実を突きつけられ、社会や人生に対して嫌悪感を抱き続ける日々。
    自分の正義を貫いて一つのことにここまで狂うなんてまず普通じゃない。

    それでもネタを量産する手は止めずにずっと動かし続ける姿は恐ろしくもあるけど、周りの景色が見えない程に熱中するパワフルさ、生命力みたいなのを感じた。

    ピンクも元カノさんも本当に素敵な人。
    二人もきっと刑務所や学

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    2023年11月19日
  • 笑いのカイブツ

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    創作に狂い私生活を捨てていく様が自分はとてもかっこいいと思ってしまう。
    これだけの熱量があっても結局は社会性がなければ評価されないのは正直クソだと思うけど、自分はこれだけの熱量が出せる人間ではない分、クソみたいな社会性の恩恵を受ける立場だと思う。筆者と同じ世界に存在することはできないことが悔しい。

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    2022年11月02日
  • 笑いのカイブツ

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    この人の生き方や考え方が正しいかと問われれば、客観的に見て正しいわけがない。

    でも、この本からは、生き様が伝わってきて感銘を受ける。


    社会の中で生きていくことの難しさ、苦しさ、辛さは、言葉では表現しきれない。

    そんな大きなものを抱えながら生きる著者の無骨な生き様は尊敬に値する。


    決して他人事とは思えない。

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    2021年12月04日
  • 笑いのカイブツ

    購入済み

    夢に生きたいと思える本

    想像もできないほどの挫折を重ねて、この作品が出来上がったのだと思うと、人生に意味のないことなんてないのだなと思いました。
    1日1日を意味にするってことが、報われるってことなのかなと。
    まさに「ぶっ刺さる」作品でした。こんなにエネルギーの詰まった作品に出会えて嬉しいです。
    毎日を無碍に生きることが嫌な人、退屈な人、ぜひ読んで欲しいです。

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    2020年09月23日
  • 笑いのカイブツ

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    又吉直樹に似たような小説を探していたら、Yahoo知恵袋でこの「笑いのカイブツ」が挙げられていて、映画化もされてるし、興味本位で読んでみた。
    ここまで人間は自分の目指すもの、欲求に対して行動力を持続して発揮できるものだろうかと疑いたくなった。読んでいて文章の巧さとかではなく、主人公のただ笑かすために不必要なことを削ぎ落とした日常は痛みすら感じて読んでいてヒリヒリさせられた。
    私自身も主人公からすればしょーもない人生を送っている1人なのかもしれないが、物語を通して苦しさを感じれたのはよかった。
    後は好きな作家に西村賢太と高橋源一郎のことを挙げていたのがなんか嬉しかった。
    まさか、1日で読めるとは

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    2025年03月20日
  • 笑いのカイブツ

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    お笑いに人生を捧げ
    お笑いを愛し
    お笑いに絶望した
    伝説のハガキ職人 ツチヤタカユキの半生を綴ったストーリー
    人はなりたいものにはなれなく、なるべきものになる
    なるべきものに落ち着いている人にこそ読んで欲しい作品でありやした。

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    2025年03月08日
  • 笑いのカイブツ

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    狂気的な部分がドバッと溢れている作品。超濃厚だから、好みがすごく分かれる。
    作者の意図を考えると薄めてはいけない。

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    2024年04月01日
  • 笑いのカイブツ

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    ここまで一つのことに打ち込めるのもすごいと思った。ツチヤさんまでいかなくてももう少し若い頃になりたかったものを打ち込めたら自分の未来も違ったのかな?少しうらやましくも思った。

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    2024年03月11日
  • 笑いのカイブツ

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    熱量が半端ない。少し読みにくいと感じるところ
    もあるが、それがさらに熱く思わせられた。
    ただ生きにくいだろうなぁ、少しでも報われていたらいいなぁ。

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    2024年02月01日
  • 笑いのカイブツ

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    買ってそのまま一気に読み切った。そのくらい引き込まれた。狂気じみた熱量に圧倒された。こんなにも濃い人生を送る人がいるのか、自分にこんな熱い思いがあったか、考えてしまう。

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    2024年01月21日
  • 笑いのカイブツ

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    一気読みでした。

    とても共感できるとは言えない。
    でも、怖いもの見たさで読み続けてしまう。

    友達にはなれそうもない。
    バーテンダーにいたら、
    そこの店にはきっと入らない。

    絶対に接点がないだろう。

    でも、読むのを途中でやめられない。

    本書は、絶対に好き嫌いがわかれるので
    万人にはお勧めできません。

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    2024年01月12日
  • 笑いのカイブツ

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    映画を見た帰り道に買って、すぐ読んだ。
    なんというか、、、、感想が難しい。
    人生そのもの。つらくて、苦しくて、けど、笑いに狂って、
    後半の母へのコメントとか泣きそうになった。

    オードリーに出会えて良かった。

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    2024年01月11日
  • 笑いのカイブツ

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    今年最後に熱い本が読めてよかった。自分のやりたい事にこれだけ夢中になれるって凄いことだし羨ましいけど、社会性を捨ててキャリアにならない夢だけを追うってこれだけリスクの高い事なんだと危惧の念も抱いた。それだけお笑いに夢中になれるなら芸人になればいいのにと思ったけど、それが出来るなら社会にもっと上手く順応できただろうし、人前での会話が苦手だからこそ裏方に徹した結果、こういった結末を迎えたと思うと少し複雑だった。これだけ熱意をもって一つの事に取り組めば、自分も何か変えられるかもしれない、そう思わせてくれる本だった。

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    2024年01月01日
  • 笑いのカイブツ

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    ネタバレ

    創作に真剣に向き合う人間は、カイブツになることがある。

    ならなきゃいけないわけではないとは思う。

    ここまで一直線に向き合った人間が、社会に受け入れられないことは、すごく悲しい。
    寂しい気持ちになる。

    主人公の性格に共感し過ぎてしまう部分がある。
    というか、主人公は筆者なのだけれど。

    純粋なものが非常識で、不純なものが常識な社会。人間というもののベースが不純だ。
    カイブツの方が大切なのに。

    大学生の自分はこうだったよなって、思い返すことになった社会人一年目に読んでよかった本だった。

    作中にも挙げられているように、西村賢太の苦役列車を思い浮かべた。純粋ゆえに悪態をついて世の中に受け入れ

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    2023年12月29日
  • 笑いのカイブツ

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    凄い人だったなあ、、
    まさに人間関係不得意。
    ここまで尖ってるの凄い笑笑
    お笑いに全てをかけたその生き様と情熱は心打たれるものがあります。
    報われなかった天才が最後に認められた瞬間を見た気がして良かったです。

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    2023年12月03日
  • 笑いのカイブツ

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    この本を通して見るツチヤさんは、ずっと輝いていて、常人にはできない努力をしてきた。
    社会的地位が低かったとしても、たしかに彼は努力の天才であった。
    この本を書いてくれたおかげで、世の中にこういった人がいるということを教えてくれた。アツすぎる情熱を受け取ることができた、本当にありがとうございます。

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    2021年08月10日
  • 笑いのカイブツ

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    なんどか挿入されるネタが抜群におもしろく、まちがいなく筆者はオンリーワン。優秀なマネージャーがつけばいくらでも仕事がありそうなのに...。

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    2020年03月12日