D・K・ウィップルのレビュー一覧
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翻訳、文体というものの影響の大きさを考えさせてくれる一冊です。作者の違う二作品を翻訳しているのですが、漂うものは横溝作品の華麗さと妖気です。Posted by ブクログ
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『鍾乳洞殺人事件』
発見された鍾乳洞で起きた連続殺人事件。鍾乳洞の持ち主が殺害され、第二の被害者が残した「彼が私を殺した。M」と言うダイイングメッセージ。
『二輪馬車の秘密』
オーストラリでおきた殺人事件。馬車に乗せた酔っ払い、彼を介抱する見知らぬ男、そして殺害された酔っ払いの男。
事件に隠された...続きを読むPosted by ブクログ -
横溝正史が翻訳した、D.K. ウィップル「鍾乳洞殺人事件」、ファーガス ヒューム「二輪馬車の秘密」の2編を収録。
時代的にはホームズの「朱色の研究」ぐらいと同年代の作品らしいのですが、古典の名作ですね。さすが正史が翻訳しただけあって、非常に読みやすくまとまっていて、翻訳が苦手な人にもお勧めできそう。...続きを読むPosted by ブクログ -
鍾乳洞殺人事件と二輪馬車の秘密収録。
前作は八墓村に大いに影響を与えているらしい。
以前にも横溝正史が江戸川乱歩と共訳した作品を読んでいるのだけれど、やっぱり趣があるなぁと。
翻訳作品なのに横溝ワールドがしっかり構築されている。
解説を読むと、横溝正史は小説をただそのまま訳すわけではなく、自分の中で...続きを読むPosted by ブクログ -
「横溝正史翻訳コレクション」横溝正史:扶桑社
「鍾乳洞殺人事件」と「二輪馬車の秘密」の2編を収めた、
横溝正史が手がけた翻訳小説集。
「鍾乳洞〜」は昭和7年に『探偵小説』に掲載。
原作者はD.K.ウィップル。
「二輪馬車の〜」は同じく昭和7年『探偵小説』に掲載した稿。
しかしこれには終...続きを読むPosted by ブクログ