ラリイニーヴンのレビュー一覧

  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【無常の月】
    表題作にして白眉。
    ある夜、月が異常な明るさで輝きだす。月は太陽光を反射している。つまり地球の反対側、昼の領域はもう……。というお話。
    月という身近な存在に異常が起きるという掴みから、想像力を働かせて未曾有の事態にたどり着く衝撃。主人公は事態に勘づくが夜の街は平和そのもの、さて人類最後の夜をどう過ごすか、という哀愁。論理と情緒が両方詰まったハードな展開に心揺さぶられた。自分が読んだここ数年の短編では一番かも。

    【帝国の遺物、中性子星、太陽系辺境空域】
    同じ世界感を共有しており、ワープあり異種族ありで王道SF感がある。中性子星やブラックホールのアイデアは既視感がすごいけど、逆にこ

    0
    2024年05月26日
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

    Posted by ブクログ

    ラリイ・ニーヴンの短編集。
    表題作「無常の月」の終末感が良い。
    それ以外も読みやすい古典SFというところだが、「終末も遠くない」はファンタジー風味。
    「馬を生け捕れ!」はシリーズ物のドタバタコメディということで、シリーズの他の話もぜひ読んでみたい。

    0
    2024年05月20日
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

    Posted by ブクログ

    『まんが宇宙大作戦』「過去から来た新兵器」の設定に使われているノウン・スペースの一端を知りたくて読んだ。その他にもある様々なシリーズの一短編がそれぞれ収録されていて楽しめた。

    0
    2019年01月04日
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

    Posted by ブクログ

    SFマガジン700収録の一遍がいいな、と思ったので。
    まずは短編集から。
    数々の賞を取られた作家さんなのに、ちゃんと読むのは初。

    SFマガジン700収録の『ホール・マン』はこちらにも収録。
    結果、この一冊の中で一番好きなのは『ホール・マン』だった。
    静かで、クールで、ちゃんとSF。
    ファンタジーじゃなく。
    というのが素敵。

    全体として3種類くらいにタイプ分けできるかなーと思う。

    まずは、ああ、これがSFってものだな、というタイプ。
    異星人とか宇宙とか。
    軽く読めるしこれを(私が好きな)ハードSFと呼んでいいものかは悩むけど、ちゃんとしている。
    ちゃんとしているというのは、ファンタジーじゃ

    0
    2020年02月15日
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

    Posted by ブクログ

    SF。短編集。
    同タイトルの古い方の短編集とは収録作が違い、同じ作品はは2作だけ。
    「無常の月」「ホール・マン」「終末も遠くない」は既読。
    〈ノウンスペース〉シリーズの3作品がとても面白い。本格宇宙SFプラス適度なユーモアという感じ。パペッティア人が印象的。
    他作品は、終末、コメディタッチのタイムトラベル、ファンタジーと、また違った雰囲気。
    ハヤカワ書房さん、傑作選の出版ありがとうございます。この調子で、ニーヴンの全作品復刊してくれてもいいのよ?

    0
    2018年05月28日
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

    Posted by ブクログ

    マイクロブラックホールのお茶漬けとかと同じ時代だったのか
    潮汐力に気付かないのは変に感じた
    イーガンと違い付いていけるハードSFで楽しめました

    0
    2022年01月25日
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

    Posted by ブクログ

    鴨は旧版「無常の月」も持っていまして、被っている収録作は2作のみ。現在絶版の短編集「中性子星」からもセレクトされており、ラリイ・ニーヴンをまんべんなく知るにはちょうど良い短編集だと思います。
    バリバリのハードSFからファンタジーまで、ぱっと見はとっ散らかった感じですが、バックボーンに当時最先端のハードSFとしての筋が一本通っているところが、ニーヴンの面目躍如。軽いタッチの見た目とは打って変わって、相当考え抜かれた理論派作家なのだろうと思います。

    ・・・が、まぁ、軽いですね(^_^;
    SFという文学ジャンルの中でも特に、ハードSFはアイディア一本で勝負できるジャンルです。SF的アイディアと舞台

    0
    2019年02月18日
  • 無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

    Posted by ブクログ

    そうだ、ラリイ・ニーヴンはハードSFを得意とする作家だった!と痛感したのは、本書収録一作目の「帝国の遺物」を読み進めて間もない頃。そこから「中性子星」、「太陽系辺境空域」にかけて(いわゆる<ノウンスペース>シリーズ)は理解が追いついていない描写が結構あります。とはいえ、それでもなんとなーく読み進められるのがニーヴンのニクイところでしょうか。
    以前読んだ「リングワールド」もそんな感じでしたが、結構、いやかなり楽しめたように先述の三作品もない頭を絞りながら、楽しむことができました。
    が、やはりお気に入りは表題作。アイデア一発ものといってもいいのかもしれませんが、現実の延長線上で起こりえそうな事象を

    0
    2018年05月05日