広木大地のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
最後まで密度の濃い、目から鱗の内容であった。
エンジニアリング、メンタリング、アジャイル、など、フワッとした言葉を、明確に定義付けし、府に落ちた。
少しでも行動に移していく。
以下メモ。書ききれない。。
・エンジニアリング:実現のため不確実性の低い状態に効率良く移す全ての過程(不確実性の削減)18
・問題が解けないのは、問題が正しく明晰に記述できていないため。解決よりも先に、問題をはっきりさせる。経験主義の考え方と仮説思考が重要。21,50
・不確実性の高い物を優先して取り組む。効率よく不確実性を下げるプロセス。やりたくないもの。37
・出来ること:コントロール出来るものを操作し、観測できる -
Posted by ブクログ
自分的には非常に良書だった。個人レベルの思考方法についてから入り、コミュニケーションを行う上でのメンタリングの重要性、チームにおける開発・マネジメント、組織の力学と徐々にスケールアップしていく流れも良かった。エンジニアリング組織で働く人の学びになる記述が多くある。特にメンタリングのところは、自分がメンティーの立場だったときに記述されていたようなコミュニケーションを実践できていなかった先輩も多かったし、自分がメンター的立場だったときを思い出すと発言や接し方を反省すべきところがたくさん思い返された。ところどころ、「~は○○といいます」みたいなところでは出典を出した方が良い気がしたのと、筆者の経験を
-
Posted by ブクログ
エンジニアリングとは不確実性を減らす作業という定義のもと、個人、対人、チーム、プロダクト、そして組織に対してどのように不確実性と対峙していくかということが丁寧に書かれている。
仕事は学力テストと違い答えのないものが多く、いかにして不確実性と向き合っていくかという観点で大変参考になる書籍だった。
特に以下の内容に気づきを得られた。
・人や組織は限定合理性によって対立する
・アーキテクチャは組織構造に影響を受ける
・技術的負債が溜まりやすくなるのも組織構造の問題
読んだ直後でまだ飲み込みきれていないので、
日を開けてもう一度読み直してみたいと思う。 -
Posted by ブクログ
エンジニアリングを、進めていく上でどのように組織を作っていくべきかについて網羅的に述べた本。最初は個々人の考え方(メンタリング)から始まり、最後は企業というひとつの大きな組織の中でどうしていくかまで話を広げていく。
個人的に面白いなと思ったのが、プロダクトを作る上で大事なのは「不確実性を減らしていくこと」であるので、不確実性を効率的に減らせるオプションを積極的に採用していくべきというものだった。
これにより、いくつか存在する不確かさ(不安)に対してうまく対処することができるというもの。
あまり自分はこの観点で考えたことがなかったので目新しかった。
また、やはりチームメンバーとのコミュニケ -
Posted by ブクログ
組織論のお勉強。すごくよくまとめられている。
スクラムは、経験的プロセス制御理論(経験主義)を基本にしている。経験主義とは、実際の経験と既知に基づく判断によって知識が獲得できるというものである。スクラムでは、反復的かつ漸進的な手法を用いて、予測可能性と最適化とリスクの管理を行う。
…いずれにしても、現代においても経験主義的な発想というのは、しばしば抜け落ちがちで、「考えれば答えが出る」という学力テスト的な価値観が蔓延しているように思います。
パースは、人間の推論能力の方法として、従来の演繹法、経験主義で重視された帰納法に加えて、仮説法というものがあり、「これこそ、新しい諸観念を導 -
Posted by ブクログ
不確実性を下げることは情報を生み出すこと
エリジニアリングの本質はそれ
不確実性があるから人は不安になる
※思考のリファクタリング
①論理的思考の盲点
②経験主義と仮説思考
③システム思考
①で情報を生み出す
バイアスや思考パターンなど理解することで埋められる
②は結局やってみなければわからない
夏休みの宿題の自由研究や美術の課題のようなもの
着手すれば情報が増えて不確実性は減る
③は立場が違えば目的地が異なる
情報の非対称性を踏まえて
問いを考える
その際に認知フレームを揃えておくこと
レベル0 wish to be 願望 〜だったらなぁ
レベル1 have to be 義務 〜し