竹田新のレビュー一覧

  • 向こうの果て

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    竹田新『向こうの果て』幻冬舎文庫。

    殺人容疑で逮捕された一人の女性の人物像を様々な人びとの証言で解き明かしていくサスペンス小説。某有料衛星放送のオリジナルドラマの脚本を原案に書き下ろした作品とのこと。

    この手の小説の場合、余り面白くないことが多いのだが、予想に反して物凄く面白かった。山田宗樹『嫌われ松子の一生』、奥田英朗の『噂の女』や真梨幸子『殺人鬼フジコの衝動』にもストーリーと雰囲気が似ている。

    少しずつ明らかにされる殺人容疑者の女性の過酷で歪んだ人生と本当の顔。

    同棲相手を虐待した挙げ句に殺害した容疑で逮捕された池松律子という女性が主人公。若手検事の津田口は検事事務官の南川の助けを

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    2021年04月15日
  • 向こうの果て

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    同棲相手殺害。
    相手の求める者になれる。真実の顔はどんな?
    面白く読めました。
    みんな同じ一面があるのでは?

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    2022年02月10日
  • 向こうの果て

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    運命に翻弄されているとはこのことだ、と思う。
    世界は不公平だとはこのことだ、と思う。
    でもどうしても命を繋いでいく、子孫を残す、というのは、抗えない本能なのですね。

    wowowでドラマ化される情報を先に知って、松本まりかが演じるとのことだったが、個人的にはハマり役ではないかと…むしろ私の頭では松本まりかの絵で再現された。

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    2021年07月11日
  • 向こうの果て

    Posted by ブクログ

    いくつもの顔があるように解説には書いてあるけれど、主人公にそんな多面性は感じなかった。ある意味肩透かし。出生の秘密を抱えた可哀想な女に惹かれた男がたくさんいた話。津田口検事がそこまで入れ込む理由も浅いかな。同系統なら、白夜行の方が主人公の出生の悲惨さや多面性、話の起伏が大きくて面白いと思う。

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    2021年10月16日