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Posted by ブクログ
竹田新『向こうの果て』幻冬舎文庫。
殺人容疑で逮捕された一人の女性の人物像を様々な人びとの証言で解き明かしていくサスペンス小説。某有料衛星放送のオリジナルドラマの脚本を原案に書き下ろした作品とのこと。
この手の小説の場合、余り面白くないことが多いのだが、予想に反して物凄く面白かった。山田宗樹『嫌われ松子の一生』、奥田英朗の『噂の女』や真梨幸子『殺人鬼フジコの衝動』にもストーリーと雰囲気が似ている。
少しずつ明らかにされる殺人容疑者の女性の過酷で歪んだ人生と本当の顔。
同棲相手を虐待した挙げ句に殺害した容疑で逮捕された池松律子という女性が主人公。若手検事の津田口は検事事務官の南川の助けを受けながら池松律子を取り調べるが、罪は認めても動機については全く語らない。調査を進めるうちに彼女と関わった男たちから彼女の幾つもの顔が浮かび上がる。そんな池松律子と対峙していくうちに津田口は自分の姉に池松律子を重ね合わせ、自らの過酷な人生を思い出しながら、池松律子に翻弄されていく……
池松律子は果たして娼婦のような女だったのか、残虐な女だったのか、嘘つきな女だったのか、それとも……
本体価格710円
★★★★★
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小説・文芸