桜井万里子のレビュー一覧

  • 歴史学の始まり ヘロドトスとトゥキュディデス

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    ペルシャ戦争を題材に「嘘つき」と揶揄されながら神話などを織り交ぜた「歴史」を残した歴史の父・ヘロドトス。ペロポネソス戦争を、あくまで史実を淡々と書き残した「歴史」のトゥキュディデス。まだ歴史学など概念にない紀元前5世紀の二人のイオニア人とアテナイ人の姿を探る。二人の偉人の後にはクテシフォンなど後輩たちが脈々と続いていった。興味深いテーマにスポットライトを当てた良書。文学から歴史叙述、そして歴史学へ。

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    2025年06月12日
  • 集中講義! ギリシア・ローマ

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    2024.01.15 美術の話はほとんどなかったが、ギリシャとローマの違いがぼんやりながら分かる。

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    2024年01月15日
  • 集中講義! ギリシア・ローマ

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    ギリシア史・ローマ史それぞれの専門家が講演・対談されたものを元にまとめたものなので、書物には書かれていなさそうな生の情報に触れることができたように思う。

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    2023年04月23日
  • 集中講義! ギリシア・ローマ

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    1.この本を一言で表すと?
    ギリシャとローマの社会の仕組み、そこに暮らした人々の様子を概説した本。

    2.よかった点を3~5つ

    ・第二章 高尚な文化と俗な生活
    →全体的にギリシャとローマの一般的な文化を知ることができてよかった。

    ・第三章ギリシアとローマをつなぐもの(p)
    →本村氏と桜井氏の議論が噛み合っていないところが面白かった。

    ・ギリシアの方がローマよりも寛容さに欠け、他者に厳しかったと言う事は確かに言えると思います。(p176)
    →確かにギリシア人の方が大変厳格なような気がする。

    2.参考にならなかった所(つっこみ所)
    ・あとがきで書いている、ローマとギリシャを比較して見えてき

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    2021年08月11日
  • 集中講義! ギリシア・ローマ

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    ギリシャとローマを比較する、という両者の区別があまり厳密になされていない自分にとっては都合のよい一冊。

    では実際、本書を読むことによって両者への理解が深まったかというと(どういった期待で本書を読むのかにもよるが)自分は「一般的にはこう」という歴史的事実が、それほど根拠のあるものではないという点において理解が深まったので読んでよかった。

    本村氏の「まとめ力」は高い。問題はそれが紋切り型にも感じられてしまうない点で、またそのため事実に即して考えて話している訳ではなく、「多分こうだ」をつなげてストーリーとしてグイグイと「読ませる」タイプに思えた。

    一方で桜井氏は、過度の一般化を避け、とくに優劣

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    2018年11月21日