ビューのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
3巻に至りギャグの切れ味が更に増してきた、今年の個人的マンガ大賞最有力候補作かもしれん。
名もなきモブキャラ達がいつの間にやら作品を彩る名脇役に昇格し、作品に華を添える。というかそもそも主人公にすら名前が無いのだが。
各エピソードはぶっちゃけほぼ決まった段取りというか、お約束を繰り返す『男はつらいよ』方式とも言えるのだが、そのお約束が非常に心地よいし毎話高クオリティの仕上がりなので驚かされるし何より超面白い。
普通に押し入れに馴染んでいるメチャ子は令和のドラえもんになれるか否か?どっちかというとコロ助な気もするけど。
エピソードとしてはどれもこれも好きなんだけど、中でも第21話〈神隠し -
Posted by ブクログ
2巻が出とる!何なら3巻も出とる!ハーーッ!!
前巻よりも明らかにギャグのキレがマシマシのマシになっており、作品テイストにこちらも馴染んだからだろうか、安定の面白さ。
メチャ子さんの寝顔かわいい。
第15話〈およげ!カッパ巻〉は個人的には神回。オチ手前・一段階目の予想はついたけど、二段階目はしてやられた感じ。まさに隙を生じぬ二段構え、作品の切れ味天翔龍閃の如く。まさかカッパ巻きに泣かされる日が来るとは。
第13話のすごい肩幅とか第16話の妖怪シャワーヘッドも良い話だけども、第19話〈呪いのビデオ(240分)〉も素晴らしい。まさかVHSテープに泣かされる日が来るとは。
特別収録〈たのしい -
Posted by ブクログ
ネタバレコメディベースで展開する、オモコロ連載のホラー漫画シリーズ第二巻では、カニチャーハンの霊が出現したりしている。
深夜、ふと目が覚めると体の上に巨大なカニチャーハンが……!という突拍子のなさは、実にこの作品らしいところである。
これを巻の初めに持ってくるのも、実にらしくて心憎いところだ。
一巻で見てみると、怪異コメディを(帯で)標榜しているこの作品、意外なくらい幅広い怪異が楽しめる内容になっているのが特徴的である。
表紙にもひっそり参加している「七不思議」の少女にまつわるエピソードは意外なほどしっかりしたホラーであり、「チャーハンの霊」「幸運のふんどし」と続く投げっぱなしシュールコメ -
Posted by ブクログ
ネタバレネットメディア「オモコロ」で連載されていた怪奇系コメディシリーズの第一巻である。
売れ行きで続巻が決まる予定だったようだが、めでたく重版&続巻決定となったようで、シリーズ化される模様だ。めでたい話である。
話の本筋は、人一倍怖がりの青年(主人公)がお化けの元締めなのに人を怖がらせるのが一等苦手なお化け女子(通称・メチャ子)と出逢う所から始まる。
彼女に怖がらせるコツを教える約束を軸にして、物語は様々な怪異を描いている。
十三階段の怪や髪が伸びる呪いの人形、あるいはドッペルゲンガーなどなど、学校の怪談や伝統的な妖怪・お化けの類が目白押しである。
ただし、ジャンルはあくまでコメディ -
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ネタバレ第一回人気投票が発表された4巻である。
めでたく彼が首位を取るも、2位のメチャ子とは僅差。第二回も彼が首位を守り続けるかは神のみぞ知る。
シュラ子幼女(3位)やオカルト研究会代表(5位)、4巻登場のゆきんこ(6位)といった人気が理解できる女性キャラが上位にランクイン。
一方、サインポール(4位)、カッパ巻き(8位)、カニチャーハン(10位)といった面々が上位なのは、さすが怪奇組だろう。
っていうかシュラ子本体、ゆきんこどころかサインポールにも負けてて、読者は草を生やすポイントである。(7位)
さて、今回も楽しく読ませて頂いた。
描き下ろしでさらなる(人気が出そうな)キャラ -
Posted by ブクログ
ネタバレなんだかんだ結構理不尽な霊障・怪異が目白押しなシリーズの第三巻である。
今回もまた、何というか、実に「らしい」。
そういう非常に味のある怪異が多数見られている。
初代校長の像に憑依した○○機の霊。
メチャ子には正体知れずの中空軽量プロペラシャフトの霊。
不良に取り憑く人違いしがちな死霊。
ひとんちで糞垂れ流しの獏。
布団。
多少ネタバレに配慮しながら内容を挙げてみたが、本当に特殊な怪異物ばかりである。
正統派のホラー物漫画、妖怪物漫画は金字塔的作品もすでにあるのだし、こうしたオリジナリティがあるのは大事なことである。
しかし特殊過ぎやしないかとも思う。(笑)
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