ビル・ブリーンのレビュー一覧
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世界的に有名なブロックメーカーであるレゴが、2000年代初頭に低迷期を迎え、それをいかにして乗り越えたかの企業の経営史書的なもの。
内容としては1章から4章で、レゴには6つの基本理念があることの紹介から始まる。
①価値観が肝心
②果てしない試行錯誤が画期的なイノベーションを生む。
③製品ではなくてシステムを作る。
④的を絞ることで、利益の出るイノベーションが生まれる。
⑤本物だけをめざす。
⑥小売店が第一、その次に子ども
その後スターウォーズを受け入れて、様々な改革に取り組んだブローメン氏だったがほぼ失敗に終わり、後ろ盾に創業者一族のケル・キアク、財務のオヴェーセン、クヌッド・ストープと -
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40年にわたり遊び続けている、このおもちゃについての成書を初めてしり、読んでみた。歴史から、近年の迷走、そして復帰への道を詳細にルポ。大体の流れは把握しているつもりだったが、多くの事実を新たにしり感動。
アイデアブックや、30年くらい前にあったレゴ新聞なんかが取説以外の唯一の情報だった頃から比べ、今はすごい。改めてネット化後の世界で、これほど多くのファンがいるのを感じ取った。子供がもう少し大きくなったら一緒に遊べるようになるだろうからそれを今から楽しみにしている。5~9歳がメインの製品だったとは知らなかった(他にもシリーズもので15、6歳というのもあるが)。
一方、レゴ社のビジネス的動き -
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多くの人がかつては遊んだであろうレゴ社がいかにして危機を乗り越えて継続的な成長を維持できているかの物語。
お題はイノベーションマネジメント。
時代の流れに乗り遅れないために、かつてはイノベーションをただ目的化することで会社の存続危機に陥るも、新たなリーダーシップの基でイノベーションの管理手法を導入することで再び成長軌道にのったレゴ。
筆者も書いているけど、あくまでもレゴの成功はいわゆる「ストーリー」のなかで成立したものであり、ベストプラクティスとして学べるわけではない。
それでも事実に基づいた成功事例として学ぶところも多く、内容も分かりやすいので、「イノベーションのジレンマ」等の基本書を読 -
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No.666
「ブロックはレゴから。アイデアはきみから」1992年のカタログのコピーが秀逸。
レゴの改革とブランド復権までの道のりが詳しく紹介されています。
レゴ1.0 コストダウン、ビジネスをシンプルに。小売店の利益を増やす。レゴランド売却、キャッシュの獲得を重視。2004年
レゴ2.0 ブロックへの回帰。共通の目標を設定。赤字製品の廃止。2005年末
レゴ3.0 イノベーションマトリックス。レゴ開発手順の見直し。マインドストームに大人のファンを参加。2008年
レゴ4.0 二重焦点の取り組み、今までに見たことがない製品、スターウォーズシリーズ。2012年。アップル、ナイキと比較さ -
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「イノベーション7つの真理」というサブタイトルにあるように、およそイノベーションという言葉がこれでもかと登場する。そして、その7つの真理の実行の仕方で失敗してどん底におち、同じくうまくやって復活したレゴの話。
レゴは、あるときまでうまくいっていたので、経営はけっこう適当だったらしい。置かれている状況に気づかずに自己満足をしていたら、いつのまにやら闇の中。
当初レゴが伸びたのは、小売店を大事にしたこと、そして単なる玩具ではなく、システムをつくったこと。僕もこれで満足すると思う。スターウォーズとレゴは、いまでは当たり前の組み合わせだが、導入には相当な(内部の)障壁があったのだそうだ。
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Posted by ブクログ
この本は、経営すらもオープンソースのごとくケーススタディされると言う驚きと、大企業病への処方箋である。
経営は古くは世襲制であり、ごく一部の人がノウハウを独占している秘術のようなものだったと考える。一方現代では、能力があるものが登用され腕をふるえる一方、その秘術を知らないが故に失敗することが多いのではないだろうか。
秘術と言ったが、そのほとんどは失敗の歴史に学んだ教訓だろう。一代ではなかなか失敗•リカバリ•ノウハウ化までは難しい。ケーススタディを読むとだいたいの失敗は先人の経験、教訓を、活かしていないこと。時に非情な教訓にも何らかのキッカケがある。
大企業では、持続的な成長と破壊的なイノベーシ