佐藤栄佐久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
当事者本人の筆なので、客観性の欠如は否めない。特に著者
逮捕のきっかけとなった実弟の動きには謎の部分が多い。この
部分が明確になれば…ともどかしさを感じる。
それでも、検察の「まずは事件ありき」の姿勢には唖然とさせされる。
著者や関係者に対する東京地検特捜部による取り調べの様子は、
記憶にも新しい障害者郵便不正事件とあまりにも重なり過ぎる。
「知事は日本にとってよろしくない。いずれは抹殺する」
著者の実弟の取り調べを担当した検事の言葉だ。贈収賄事件は政治家
などの公的身分のある人間が関わっていなければ事件として成立しない。
水谷建設が絡んだ一連の事件のなかで、霞が関と喧嘩をして来た著者が -
Posted by ブクログ
ネタバレ前福島県知事の佐藤栄佐久氏の著書。原発事故が起きてから、注目が高まった本。佐藤氏は原発問題で東電や政府の方針と対立していたが、選挙では強かったようだ。しかし、県発注のダム工事をめぐる汚職事件で逮捕。第一審で有罪判決を受けている。その後、東京地検特捜部の信頼性も揺らいだこともあり、その意味でも注目されているのかもしれない。検事が東京拘置所の取調室で「佐藤知事は日本にとってよろしくない、抹殺する」といった言葉が本の題名になっている。原発の透明性の確保と県民を守る立場をとっていたが、中央政府からはいろいろな圧力があったようだ。逮捕に関してもその延長線にあるとの含みがある。一方で、権力が大きい知事が、
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Posted by ブクログ
以前に読んだ「福島原発の真実」の元になったような著作。
実弟がからんだ収賄汚職の濡れ衣を着せられて、逮捕され、作り話を自供して保釈されて、裁判で闘うという話。
当事者なのだから、いろいろ弁明している。ただ、読者である自分から密と、この佐藤栄佐久氏の話を信じている。なぜかというと、この知事を失脚させたのは特捜部だからだ。今だったら特捜部の強引な捜査については、かなり知られており、この佐藤知事がはめられたことは、理解できる状況だから。しかし、この知事が特捜の罠にかかったころは、まだ特捜部の本質は世の中に理解されていなかった。
この佐藤栄佐久氏は、原発反対ということではなかったが、県民を守る立場から -
Posted by ブクログ
この事件は気にはなってたけど、詳しくは知らなかった
この本は告発された側の記述であり、これだけで判断することは出来ないが、脇の甘さは感じるが、検察の無謀さは、あの別の事件でも問題になっているように真実味があり、説得性がある
今更こう云うことが現実にあると聞いて驚きはしないが、悲しい
こんなことばっかりやってるから日本がダメになってるんだなあと改めて感じました
著者ももう結構なお年ではあるので、今更復活はいいんじゃないかと思うけど、その考え方を受け継ぐ人が福島県だけでなく各地で出てきて欲しい
その意味では負けないでください、日本の未来のために!