作品一覧

  • 日本劣化の正体
    -
    1巻1,496円 (税込)
    日本は原子力帝国だった! 原子力ムラとの18年間にわたる戦いの末、贈収賄事件をでっち上げられて政治生命を絶たれた佐藤栄佐久元福島県知事。その彼が福島第一原発事故のおそるべき真相をいま明らかにする! 佐藤元知事は2006年10月、収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕された。5年に及ぶ裁判闘争の結果、2012年に有罪判決が確定した。しかし、判決文の中で収賄額は「ゼロ」と認定された。つまり、一円も受け取っていないのに「有罪」となったのである。この不条理な判決に、原子力ムラの意を汲んだ国の強い意思がある。「福島のトゲを抜け」それが国の意思だった。佐藤元知事の冤罪事件の深層を探れば、福島第一原発事故の真相が見えてくる。 国の根幹であるエネルギー政策をめぐって昏迷するいま、佐藤元知事の告発は必見・必読である。
  • 知事抹殺
    4.1
    ダム建設をめぐって突然湧いた逮捕劇。県内で絶大な人気を誇った改革派知事はなぜ失脚させられたのか。汚職知事の名を着せられた当事者が、事件の内実を冷静な筆致で綴る。

ユーザーレビュー

  • 知事抹殺

    Posted by ブクログ

    前・福島県知事で母校(高校)の大先輩でもある佐藤栄佐久氏の手記。

    このひとは、本当に福島のために懸命に尽力してきたのだと痛感。
    改めて尊敬の意を表したい。
    現在、佐藤氏は収賄容疑で一・二審ともに実刑判決を受けているが、
    不服として上告中。
    最高裁でははたしてどんな判決が出るのか…
    これは地方自治が地方自治たるための闘いなのだと思う。

    3.11よりも前に書かれているにもかかわらず
    3.11をより鮮明にした必読の一冊。

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    2012年05月21日
  • 知事抹殺

    Posted by ブクログ

    この類の「国策捜査」に関する著作は多々読んできたけれど、特に印象に残る一冊でした。
    元知事も一審での判決直後、「こんなものか」と特に感慨が浮かばなかったと書かれていますが、憤りを通り越して呆れの境地になります。
    日本の司法は茶番です。

    本書は東京電力福島第一原発事故以降、原子力ムラの構造が描かれているということでも注目されています。
    現在では多くの人が知っていることですが、改めて東電の隠蔽体質と国の手のひら返しは驚くばかりです。
    一読をおすすめします。

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    2011年12月08日
  • 知事抹殺

    Posted by ブクログ

    私にとって「知事」のイメージとは著者そのものである。
    「知事」という役職の存在を知ってから、県知事が他の人になったことがないからである。ついでに、「さとうえいさく」という名前からは真っ先に著者が浮かぶ。過去に同名の総理大臣がいたことは、後から知った。

    著者は、県内に住む少年だった私にとっても「力強い指導者、あるいは交渉人」というように見えた。原発問題については言葉が難しかったので当時は分からなかったのだが、地方分権は子どもにも理解できる部分があったように思う。本書では書かれていないが、首都機能移転問題で、福島県の阿武隈高地を最後まで候補に残したのは、やはり知事の力あってのことではないだろうか

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    2011年10月05日
  • 知事抹殺

    Posted by ブクログ

    著者の佐藤さんは福島県の知事だった人物で5期目の途中で辞任。
    その後、収賄の容疑で逮捕された人です。

    本書は、その時行われた東京地検特捜部による捜査立件が、国のずさんな原子力政策に反対する佐藤さんを貶める「国策捜査」と主張する為に書かれた本と言えます。

    2009年に出版された本ですが、今回の原発事故以降、急速に注目を集めた本と言えるのではないでしょうか。


    内容は、佐藤さんの学生時代からの経歴紹介に始まり、1980年の最初の参議院議員選挙に落選した後、福島県内を地道に回って強力な後援組織を作り上げた事や

    「うつくしま、ふくしま」と言うスローガンに代表される環境保護政策、地域社会を守る事

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    2011年10月02日
  • 知事抹殺

    Posted by ブクログ

    新聞報道で,この本の著者が知事であったころに逮捕されたことを知った時,「また知事の汚職か」程度にしか思わなかった。しかし,実は知事の仕事を務める福島県のために(地方自治のために),著者は官僚組織,(原発問題については)大企業と闘った。しかし,それが「国策捜査」を生み出し,身に覚えのない罪で逮捕されるに至る。
    知事としては真摯に仕事をしたにもかかわらず,いや,それゆえにというべきか,こうした事態に至った経過がよく書かれている。
    「国策捜査」という言葉は,佐藤優氏が一般人に知らしめた言葉だったと思うが,佐藤氏,鈴木宗夫氏の例,また「国策捜査」ではないかもしれないが「検索の描き出したストーリーに沿っ

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    2011年09月30日

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