石井遊佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
南インドのチェンマイで若きIT技術者たちに日本語を教えている「私」。
ある日、豪雨が続き百年に一度の洪水が町を襲い、もたらしたものは圧倒的な”泥”だった。
「私」は会社を目指して橋を渡り始めるが、百年の泥はありとあらゆるものを吞み込んでいた。ウイスキーボトル、人魚のミイラ、そして哀しみも。
新潮新人賞、芥川賞の二冠を獲得した文学小説。
百年に一度の大洪水であふれた泥の中から、登場人物たちの過去を振り返っていく作品です。
チェンマイという具体的な地名が出ており、主人公の「私」も現地IT企業の日本語講師という地に足のついたものであるにもかかわらず、現実と虚構、現在と過去の境が曖昧で、SFのようなファンタジーのような掴みどころのない雰囲気。
言葉選びもストーリー展開も独特な浮世離れした空気感で、読み進めるにつれ幻惑されたような、酩酊したようなふわふわした気分になります。
外国に行った事が無い日本人が、インドのミステリアスな印象だけを固めたような、過去に無くしてしまったものがきっとインドに行ったら見つかるのではと思わせてくれるような、不思議な異国情緒を感じさせるお話です。 -
Posted by ブクログ
文庫じゃなくて
文芸書を持ってるんだけど
文庫しか出てこなかったので
文庫で登録
お誕生日に
こんな不思議な本を贈ってくる姉に
当時、困惑したことを思い出した
数年前にもらったのに
読むきしなくて放置してたのを
邪魔だし片付けたいなぁって読みました
姉はたぶん
芥川賞とってたから選んでくれたんだろう
自分ではこういう本読まないくせに
こういうの好きなんじゃないかな?
って考えてくれたのかと
今さら気づいてほっこりする
本の内容は
現実と非現実が
変なバランスでまぜこぜになってて
それがちょびっとおもしろい
あれ、これどっちだっけ?
って変な気分になる
その変な感じがわりと好き
装丁が残念だな
なぜか自分は
装丁のインパクトに引っ張られすぎて
雑な黄土色な世界って脳内変換
そんなことないんだけど
いや間違ってないのかな
だけど文芸書の装丁は苦手
星は3つ