象牛

象牛

小説・文芸
1,925円 (税込)

9pt

3.5

自分を弄んだ男性教師を追ってたどり着いたインド・ガンジス河岸の聖地。傷心の女子大生は、ここでも「象牛」なる謎の存在に翻弄される。果たして彼女はこの懊悩から解脱できるのか――表題作の他、大阪「比ラカ駄(ひらかた)」を流れる淀川河岸を舞台に、恋に似た短く激しい熱情を描く「星曝し」を収める、芥川賞受賞後初の作品集。※「ラ」は手偏に「羅」、「カ」は「加」の下に「可」

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • タイトル
    :
    象牛
  • タイトルID
    :
    915293
  • 電子版発売日
    :
    2021年03月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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象牛 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読書開始日:2022年1月15日
    読書終了日:2022年1月22日
    所感
    【象牛】
    やっぱりどこか著者作品は爽快感がある。
    本作もとても好みだった。
    最終シーンは百年泥と同じくらい爽やか。
    ぶらつくか、目的地を決めるか。
    全ての過去を「バス!」
    目的地へ進み始めた。
    片桐、岩本、どちらも格好いい。
    みなぎる自信と研ぎ澄まされた哲学によるものだ。
    とにかく表現がエロティック。
    セックスは闇鍋。有は有だが意味は問わない。
    大好きな作品
    【星曝し】
    時系列も世界観もなにもかもバラバラだが、伝えたいことは一貫していたと思う。
    諸行無常。
    やはり著者インドに精通してるからこそだと思う。
    全ては移りゆく。
    瞬間瞬間。白熱が時刻を超越するその瞬間。生きていることを感じる。
    それを放棄した母親、その放棄を促す毅の父親を元凶とし、放火を決めた。
    全ては今は亡き父のため。その父すら瞬間でしか捉えられていない儚さも感じる。
    星曝しという架空の風習で描いているが、取っ替え引っ替えは現実でも常だ。
    ただ盗んだものは罰のように自分の手から離れない。全ては移ろいゆく諸行無常でなぜか、それらは染み付いて離れない。

    谺
    往生際ダンス
    殴打
    なにごともなかったかのようにふるまうしか、象牛に対して打つ手はない
    寝物語
    突然決断がとび出す
    私たちの時間を時計から引き剥がし、もう一度血を流させる
    携帯電話に詰まっていた1ヶ月分
    それらの羽搏きを風に受けるため私はここへ来たようなもの
    魔羅=仏語=人の善事を妨げる悪神。魔王。欲界第六天の王。転じて、悟りの妨げとなる煩悩 (ぼんのう) をいう。魔。
    リンガの原意は、しるし。陰陽原理を合体させることが、完全性の表現。
    シヴァすなわちリンガは宇宙のオーム
    ひしとリンガを喰い締めた胎の水路を水がうるおす
    相好をくずし
    螺髪
    部外者アウトサイダー
    時計はお払い箱になった
    私は彼の膝の下で再度羽搏く
    新しい男を見つけ
    だがこのような急拵えの家庭もどき夫婦もどき、抵抗力の低下した肉体同様、軽微な傷であっけなく化膿するのは世の常
    せめて爛れ尽くすことでこの圧倒的不浄を焼くのか
    不如意
    犬の鍋
    蒙る
    論文=巡回=猿
    頭のてっぺんから、すこーんと、ちからをぬけばぽかりと浮く
    愛のよだれ
    次の逢瀬をねだるがごとく受話器を耳に当て、あてどない夜に向かい
    錆色
    もしもし、夜のさいはての地方から、四ヶ月前のからの声が遅れて届く
    セックス=ラタ=闇鍋。くるっと反対のものも全部が混ざる。溢れ出す。有は有だが意味を持たせなくてもいい。
    色事にはもれなく俗臭がついてくる
    荼毘
    穴兄弟が怖くて女が口説けると思うか
    月の光だけを着て男の前に立つ
    【星曝し】
    息む
    図書室=すでに世界は居心地の良い場所ではないと感じている子供たち
    いくたび繰り返された不毛な話し合いの、不毛な要約
    私は祖母の法螺話に敬意を示した
    瞬間しかいらない
    私たちの一生にはいくつかの顕著な時刻が点畷されていて、それらは魂の白熱が私たちを覆い尽くす、あの類稀な瞬間瞬間で成る。これが真実の時間なのではないか
    盗んだものは罰のようにその手を離れない
    うめく時計の音

    0
    2022年01月22日

    Posted by ブクログ

    ちょっと衝撃的にわけのわからない2篇を収録した1冊。タイトルの「象牛」はインド、もう1篇の「星曝し」は大阪を舞台にしている。そもそも“象牛”とはなんぞや? というところから始まり、男女の生殖器にそっくりな“リンガ茸”なる生物も登場する。普通に読めばまあ真っ当な小説ではあるのだが、なにしろ生も死も性も渾然としたインドで、謎の存在と共に時空も入り乱れているので先の感想となった次第。「星曝し」も相当に奇っ怪な話であった。この作家さん、好きかも。

    0
    2021年03月13日

象牛 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • タイトル
    :
    象牛
  • タイトルID
    :
    915293
  • 電子版発売日
    :
    2021年03月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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