川田伸一郎のレビュー一覧
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ニホンオオカミの剥製が小学生によって発見されたという事実は知っていたものの、その詳細が記されているということで手に取ってみました。
小森日菜子さんが小学4年生の時に博物館の裏側ツアーのようなイベントでその剥製を見かけたのが最初だったらしいのですが、そこから気になって色々調べる様子や、学術的にアプローチし、その時連絡を取った学芸員の勧めで小学生にして学術論文を書くところなど、想像の大分上を行ってました。その探究心を忘れず、何かを求める姿勢を持った大人になって欲しいです。
小学校3年くらいから。内容は高学年向けかもしれません。
博物的な仕事や科学的な基礎事業などにもっと世間の評価がある社会を望みま -
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ネタバレ学生用(小中学生か、高くとも高校生?)なんだけど。
でも、大人でも興味深い内容が網羅的にカバーされているなー。
モグラの研究に人生捧げる人。
そりゃいるよなー!って。
あまり考えたことなかったけど。面白かった。
日本にも、普通に農害になるくらいいるらしいけど、よく考えたら見たことないな。日本ってなんであんなにモグラがモグラたたきだったりアニメだったり出てくるのか。確かに不思議。
興味深かったのは、モグラにも尻尾があるんだ、ってこととか、モグラの毛が実はハムスターみたいに柔らかくてふわふわなんだ、ってこととか(カモノハシとかみたいなごわごわ系を想像していた)、モグラ研究者になるためにはまずは捕 -
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ネタバレモグラと聞いて思いつくのが、モグラたたき、ミミズ好きというくらいか。形からしてネズミの親戚かと思っていたら、著者曰く、モグラとネズミは、相当違っているという。モグラは、ミミズや虫を食べる点で「肉食系動物」であり、その一方、ネズミは、木の実や葉っぱを食べるので「草食系動物」と言える。
暗い所にいるくらいだから光に弱く、地上にいるときはタモリのようにサングラスが必要なのかと思ったらそれも違っていた。目は皮膚に覆われていて、光を感じることができないそうだ。
ネズミと言えば、最近、東京メトロ日比谷線の日比谷駅の改札付近で見かけた。ちょうど階段を降りている途中で、地面を丸い物体がさっと通り過ぎる -
Posted by ブクログ
ネタバレ[日販MARCより]
ふだんあまり見ることのないモグラ。彼らはどんな生活を営んでいるのか。どんなモグラが生息しているのか。形態分析から進化まで、身近なのに謎に満ちた地中生物・モグラに、若手研究者が挑む。
[BOOKデータベースより]
そういえばあまり見たことがない生き物、モグラ。彼らはどんな生活をいとなんでいるのか。世界にはどんなモグラが生息しているのか。身近なのに謎だらけの地中生物に魅せられた若きモグラ博士が、形態分析から進化まで、モグラと生物研究の世界へと誘います。モグラだけでなく、生物学者の実態に関心がある中高生にもオススメです。
1 モグラ博士のモグラ紹介―生態学的モグラ入門
2 僕が -
Posted by ブクログ
タイトル通りの本で、読みやすい。学者としてエリート街道まっしぐらというわけではなかった著者の経歴にも親しみが持てる。
文章は上手くない。モグラの「生きざま」って何度も出てくるけど、「生態」でよくないか。
モグラが安っぽいロックスターになったみたいな。
読んでみて、著者のモグラに対する情熱は感じられるし、モグラ自体も興味深い生き物だとは思ったが、まだまだ未知の部分が多く、この本だけで「モグラって面白い!」というところまでは行かなかった。
それに…学者としては当然なのかもしれないし、著者の素朴な笑顔の写真を見ても、悪い人とは全く思えないのだが、捕まえたモグラは、全部殺してるんだよね…。
モグラの生