木内登英のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「デジタル通貨」の現状、可能性、課題などについて
の解説。
民間銀行も新しい金融サービスに参入しないわけにいかないが、参入すればジレンマに遭遇する。
例えば、デジタル通貨がクレジットカードに代わって利用されれば、預金決済で得られるはずの手数料を失うことになる。
また、フィンテック企業は、銀行システムを利用して利便性の高いサービスを顧客に提供する。手数料は銀行に支払われるが、顧客情報や取引履歴などのビッグデータがフィンテック企業に集中する。
デジタル通貨は「ビットコインなどの仮想通貨」「民間銀行のデジタル通貨」「中央銀行のデジタル通貨」の3つに大別できる。
仮想通貨は「決済の処理スピードが -
Posted by ブクログ
ネタバレ日銀政策委員を務めた著者による、今後の”通貨”についての分析。現金、仮想通貨、デジタル通貨(銀行発行、中銀発行)の中で、日本においては現金に軍配を挙げる。”地に足のついた”分析であるし、納得感も高いが、他の論者、例えば野口悠紀雄氏の最近の著作に比べると、金融機関以外をも視野にいれた分析(あるいは期待の吐露)には欠けて、面白みは無い。以下、本書の要約なので、ご注意。
著者の試算によれば、日本における現金の流通にかかるコストは5兆円以上に上り、ATM手数料や日銀国庫納付金の減少といった形で直接、間接に国民の負担となっている。また、現金はマネーロンダリングにも活用されやすく、海外学者を中心に高額紙