松田和也のレビュー一覧

  • ジェインズヴィルの悲劇 ゼネラルモーターズ倒産と企業城下町の崩壊

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    ★GMジプシーの悲哀★リーマンショック後のGM城下町の苦境を追う。GMの工場が時給28ドルで中産階級を支えていたが、閉鎖になると半額程度の仕事しか残っていない。収入と家族の生活を守るために近隣の別の工場に出稼ぎに行き、週末ごとに戻る「GMジプシー」の姿が染みる。あと10年近くもこの生活を続けるのか。娘がアルバイトを掛け持ちして家計を支える例もある。
     再就職のために職業訓練学校に政府が金を投じ、そこで懸命に学ぶ人も多い。再教育に対する米国の信念を感じる。ただ卒業してもいい職を得られるわけではなく、むしろ学ばなかった人よりも再就職が厳しいとの調査結果も示す。優秀な成績で卒業して刑務所に職を得た人

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    2019年10月06日
  • 喜劇としての国際ビジネス 私が出会った〈一流〉という名の怪優たち

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    【伏魔殿でお茶を】世界各地の大物たちとビジネスをしてきた著者が,その「どうしようもない」内実を描いたノンフィクション。権力欲を始めとしたあらゆる情念が渦巻く中で,思わず真偽を疑いたくなるホントの話が次々と飛び出してきます。著者は,コンサルタントとして金融教育等に関する多くの助言を授けてきたダニエル・レヴィン。訳者は,翻訳家として活躍する松田和也。原題は,『Nothing but a Circus: Misadventures among the Powerful』。

    著者の失敗話で幕を開けるのですが,本書の白眉は中盤のロシア部分。政治とビジネスが絡み合いながら取り返しのつかない事態が展開して

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    2018年05月02日
  • 奇妙な国境や境界の世界地図

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    国境や飛び地について、その背景と歴史とともに地図のイラストがいい感じにデザインされている本。この本は、文章から入るか地図から入るか入り口によってその印象を変える本と思います。私は後者、地図から入りました。特に不思議な飛び地いや一見見ただけでは、なぜこのような教会になったかわからないようなラストを見つけてその背景の文章を読むと言う順番で読みました。世界中見渡すとまだまだ知らない良い場所や地域が多くあると言うことも体感できます。

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    2024年11月03日
  • 奇妙な国境や境界の世界地図

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    世界な奇妙な国境・境界、もっと言うと
    世界各地の飛び地と少しのゴーストタウンが紹介されている。いわゆる「飛び地」の他に、「マン島」のような少し変わった政治体系をもつ地域も紹介。

    各項目は地図とそうなった経緯・現在の状況などで構成されている。
    日本からは、ゴーストタウンとして軍艦島がエントリー。

    ヨーロッパ大陸に多そう予想できたが、ヨーロッパの国々が世界各地にもつ島々の境界も複雑だったりする。

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    2023年04月05日