丹道夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
名代富士そばの創業者 丹道夫さんの人生、そして思想が簡潔に語られています。とても共感できる内容でした。
題名になっているように、アルバイトにもボーナスを出す、本社の社員(現場は流石に食品を扱うので制服はある)は服装自由とか、当たり前に思えて当たり前ではないことを実践する会社を、演歌の好きな、自身が演歌の作詞家でもある、丹道夫さんが築き上げたのです。
「従業員のやる気を殺ぐような言葉を決して発しないこと。」「人間はみな平等」経営者と従業員も「立場や地位は違えど、人間としては平等に決まっています」と言った言葉は、ぜひ多くの経営者に、人の上に立つ人に、噛み締めてもらいたいものだと思います。
ビジネス書に分類はされますが、子育てをしていく上でも、この丹会長の思いは、非常に参考になることでしょう。
多くの人に読んでほしい、とくに人との上に立つ人には読んでほしい一冊です。 -
Posted by ブクログ
ひと昔前のスターバックスのように「あっ、ここ富士そばになってる!」パターンが結構あって、どんどん新規開店しているイメージがありましたが、本書によると闇雲にオープンさせている訳じゃなくて吟味に吟味の決定、ということで、いかに自分の行動動線の上に「富士そば」があるか、を改めて認識。言われてみれば、電車乗り換えの際に角地のお店に出会うことが多く、まさに会長曰くの「富士そば」は不動産業、というのは納得できます。また他のお店では食べれない、ほうれん草のお浸しがまるまる乗ったそばとか、カレーかつ丼とか、オリジナルメニューも楽しみで、それがお店の自由なメニュー提案から生まれていることも知りました。と、言う訳でなんやかんやお世話になっているお店の経営哲学の語り下ろしです。テーマは徹底的に「仕事」と「人」のいい関係について。去年の発刊なのに、いまやどんな会社でも語られている「働き方改革」とか「生産性向上」とかの流行りの言葉は全く出てきません。あくまで「働く人の人のやる気について」「働く人の成長について」。会社という主語さえ出てきません。何しろ常務というビジネスリーダーの元に、名前だけ違う同じことやる会社が8個あるんですから!すごい!(ちなみにシリコンバレーにも同じやり方の会社があるらしい…)冒頭に紐付ける訳ではありませんがハワード・シュルツ「スターバックス再生物語」を思い出しました。結局、会社の資産は「人」である、と。まあ、スターバックス再生のキーがビートルズであるのに対して、「富士そば」は演歌なのが面白いところですが…。でも、ここが一番大切なところで丹会長の見ている視点が「人は寂しさを嫌う」という自分が数々の失敗から辿り着いている人生観そのものが「富士そば」経営哲学なのです。これから、高齢化、単独世帯化が進む東京において「富士そば」というサービス業の持つポテンシャルはもっともっと大きいかもしれません。この本の提示している世界、すごいと思いました。