田中沙織のレビュー一覧

  • 脳の中の経済学

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    経済学と脳神経科学との接点、神経経済学の本。

    人が経済的な選択を行う際に、脳のどの部分が活性化しているかなどを調べる研究。

    他人が喜んだ時に自分もうれしく感じている時は、脳のある部分が活性化しているとか、逆に嫌いな人に罰を与えるときはどの部分で快感を感じているかなど、共感、信頼、同情、嫉妬などの感情と脳のはたらきをしらべている。

    きちんとした理論化にはまだまだほど遠い印象だが、部分的には、人間の利己性や利他性の反応について説明原理が解明されていく可能性がある。

    他人を喜ばせるとうれしいと感じるのはどんなメカニズムなのか。何割の人がそのように感じるのか。どういう人がそういう風に感じやすい

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    2013年02月04日
  • 脳の中の経済学

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    行動経済学×脳神経学。それぞれの分野でのここ数年くらいの動向は新書レベルでウォッチしていたけど、両方が一同に会してあーだこーだワイワイガヤガヤと論じられているのが楽しい。
    人間は必ずしも経済合理的に行動するとは限らない、しかし、いつも同じように間違うのならそこに潜む法則性を脳神経学として見つけよう!など。
    文部科学省のプロジェクトの一部を民間に還元する目的で出版されているとのこと。Good Jobでございます。
    惜しむらくは、シンポジウムの書き起こしや聞き書きなので、文字量と比較して内容が少ないこと。普通の新書の1/3くらいの時間で読み終えてしまい物足りなさが残った。食後のデザートを単品で出さ

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    2013年01月28日
  • 脳の中の経済学

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    ネタバレ

    神経経済学をめぐる対談集。経済学の立場から双極割引などの話、脳科学の立場からはセロトニンやオキシトシン、fMRIの結果などが語られる。
    最近の知見など、文献もきちんと引いてあって意外によかった。

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    2013年01月27日
  • 脳の中の経済学

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    ネタバレ

    神経経済学の専門家により市民講座のようなものをまとめたものです。今日10000円もらえるのと、1週間後に10100円もらえるのの、どちらを選びますか?のような選択に関して、経済学、神経科学から解き明かしていきます。夏休みの宿題を計画的にできる人と、最終日に一気にやる人の違いは何?といった疑問を解き明かしていきます。非専門家向けに平易に書かれていて分かりやすいですが、逆に詳細は参考文献を読まなければ分かりません。取っ掛かりになると思います。serotonin不足になると、将来の利益より目先の利益を優先するようになることを示した実験や、オキシトシンによって、他者への信頼感が増すことを示した実験など

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    2013年01月17日
  • 脳の中の経済学

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    <感想>
    経済的な意思決定をする際の脳活動について分析する「神経経済学」についての書籍。並行して読んでいた心理学の本で「感情はコントロールできない」ことを学んだばかりだったので、「本人の意思でコントロールできない脳の反応」の実験結果は腹落ちした。

    自分のモヤモヤが科学的に実証されているという事実はとても救われた気持ちになる。


    <アンダーライン>
    ・双曲割引による先延ばし(将来の報酬を現在の報酬より低く見積もる)
    ・指数割引の人は先延ばししない
    ・セロトニンのレベルが低いと目先の小さい報酬を選ぶ
    ・(ドーパミンの実験で)コメディーを見て笑って幸せになった人は、将来のことが考えられるようにな

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    2020年09月18日
  • 脳の中の経済学

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    リスク選好と双曲割引が、脳神経科学で結びつく。経済活動を脳科学で説明しようという意欲的な試み。ひいては、妬みとかのいわゆる「人の不幸は蜜の味」は、脳の帯状回が強く関与しているなど、面白い内容。

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    2013年06月20日
  • 脳の中の経済学

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    もうちょっと雑談っぽい内容やと思ったけど、後々になってくるとけっこう専門的な話になり、ちょっとついていけませんでした。
    タイトルに惹かれ、入門的なものやと思ったんですが…。
    何はともあれ、「神経経済学」という分野があるのが驚き。本書を読んで、行動経済学にもより興味がわいてきた。
    ひとがどういうときにどのような行動をして、どのような心理にあるのか、興味がある。
    いつか再チャレンジしたい本ですね。

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    2013年02月12日