村木美涼のレビュー一覧

  • 商店街のジャンクション

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    着ぐるみのチョッキ-を巡る掛け合いのズレか面白い。そして滝田と水谷と兵頭、それぞれの考えにはグッとくる。最後のチョッキ-誕生までの物語もよかった。

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    2024年02月22日
  • 箱とキツネと、パイナップル

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    ネタバレ

    タイトルと装丁からほんわかとしたかわいらしい雰囲気が漂っていたけど予想外の着地だった。話自体も途中まではそんな感じだった。
    最後の方は深層心理と記憶の話かな。とにかく途中から目が離せなくなった。

    坂出くんと藤井さんと周りの住民たちの関わりの描写が面白い。面白い作家さんに出会った。

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    2023年05月21日
  • 窓から見える最初のもの

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    心の動きが
    波になって押し寄せてきた。
    ガラスを通った光のような彼の絵を
    一度でいいから見れたらな。

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    2018年08月20日
  • 冷蔵庫のように孤独に

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    冷蔵庫に孤独なイメージがあるのも、冷蔵庫に入ってみたくなるのも分かるから、どことなく波長の合う小説でした。自分の支えになる趣味、指針になる先生が心の中にいると真っ暗な中でも進んでいける気がするね。

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    2025年05月08日
  • 窓から見える最初のもの

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     登場人物は4人。相澤ふたばは心療内科に通う短大生。藤倉一博は100年前に早世した画家の作品に魅入られた中小企業の社長。連城美和子は不動産会社の営業、喫茶店を買いたいと言っている長谷部が半年ほど物件を決めきれずその対応をしている。御通川(ミツカワ)進は自動車免許の更新に行くと、妻と小学生の娘と平穏に暮らしている自分に家出人捜索願が出されていると言われ、その後警察署へ出頭。

     この4人の話が7つのシーンとなって次から次へと場面が変わりながら彼らの置かれた状況が変化して行きます。4人の置かれている年齢、立場に何ら共通点の無いまま、30年前の大雪そしてその事を思い出させるかのような数日前の大雪、こ

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    2022年11月28日
  • 箱とキツネと、パイナップル

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて読んだ。
    サラッと読めて読後は狐につつまされたようなそうでもないような最後にややミステリーに変わる感じの印象

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    2022年05月28日
  • 商店街のジャンクション

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    着ぐるみ(チョッキー)に人生の安らぎや居場所を求めた3人の男女。「時計」や「映画館」「こぐま」の主も加わり、更に味わい深いストーリーになっている。細やかな謎が解けてゆく爽快感もあった。

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    2021年04月12日
  • 商店街のジャンクション

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    人に人生を見直させる不思議な力?を持つ犬の着ぐるみ。

    着ぐるみに入り街角に立つことで匿名性を獲得できるというのはそうだと思う。

    それで人生を取り戻せた人たちのドラマはファンタジーだが、そういうことがあってもいいと思わせる。

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    2021年04月04日
  • 箱とキツネと、パイナップル

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    坂出和也がカスミ荘に入居して出会う様々な人物とのやり取りをまとめたものだが、出てくるキャラクターが特異で楽しめた.特に和也の友人の藤井が凄い.まず会ったのが103号室の前原翔真、でかい中学生で両親と住んでいる.201号室は新藤紗耶香、部屋には妙な柱が鎮座している.コンビニ店長の梅下は105号室.銀行員の北白川は205号室.203号室の早瀬は化学の高校教師で紗耶香は教え子.第二週の紗耶香の悲鳴の件、第3週のキツネ注意報の件、第4週の梅下の盗聴の件はそれぞれ面白かったが、和也の内面を藤井が解き明かす第5週が最高.弟の智也の失踪に絡む和也の心の問題.翔真の出自の話.面白い話がてんこ盛りの一冊です.

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    2021年02月21日
  • 箱とキツネと、パイナップル

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    ミステリといっても、殺人とかのハードなものではなくて、生活や人にまつわる謎なので、楽しめました。
    が、推理は全くできませんでした。
    それでもカスミ荘の人たちの個性的なこと、それぞれの人生が面白くて、十分楽しめました。
    北白川さん、早瀬先生、梅下くんなど、男性たちがとてもユニーク。
    大家さんのまめな回覧板の文章とか、主に推理する、冷静な藤井が、彼女じゃないって言わないなら・・・という可愛いことを言うところがすごく気に入っています。本筋と関係ないところにハマってすみません。最後にはちゃんと、えっ?!そうだったのか!!と思いましたから許してください。
    他の作品もぜひ読みたくなりました。

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    2020年06月15日
  • 箱とキツネと、パイナップル

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    前半部分は、アパートでの新生活に、ほっこりした。
    距離の近い住人との交流や、マメすぎる大家さんなど、現実では絶対に嫌だ。でも、一昔前の隣近所との交流話に何故かノスタルジーを感じるように、読んでいて心地よい。マイナス面が書かれていないので、半目を瞑って良い面だけ味わえるからだろう。
    後半は、主人公坂出にフォーカスがあたり、応援したくなった。ただ、いろんな説明の量が多くなる割りに、その周りの話が少なくて少し残念だった。

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    2020年05月17日
  • 箱とキツネと、パイナップル

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    独特の世界観がいいな。初めて読んだけど。
    カバーのイラストをみて、内容を思い出したり。
    これだけ面倒見のいい大家さんなら安心して住めそうだが、住民同士の距離が近い、近すぎるかも。

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    2020年04月16日
  • 窓から見える最初のもの

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    ネタバレ

    心療内科に通う女子大生相沢ふたば、絵の真贋を疑う壁紙会社経営者の藤倉一博、喫茶店経営を始めようとする若者長谷部悠に物件を仲介する不動産会社の連城美和子、自分の名前を騙られて失踪届を出された会社員御津川進。それぞれの視点で物語が進む。
    意図したわけではない、ささやかな関係が温かな結末に繋がる。殺伐とした事件もあるが、それは本筋ではない。こういう些細なことの繫がりを考えるのは面白い。

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    2025年04月28日
  • 冷蔵庫のように孤独に

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    看護士をしている美咲は、職場で知り合った照明事務所で働く森本が手伝う写真展を訪れる。まだ準備段階の写真展は、元銭湯をそのままギャラリーにしたというちょっと変わった会場。森本の友人の写真展なのだが、その被写体は街に捨てられた粗大ゴミなのだ。そして美咲は、その写真の中に忘れられない冷蔵庫を見つける。
    中学生の頃、自分にピアノを弾くことの素晴らしさを教えてくれたピアノ教室の先生・由貴奈との忘れられない思い出。美咲は、カメラマンの中野が 冷蔵庫の写真を撮った時のイキサツを教えてもらおうとするのだが…。
     
    なぜ冷蔵庫?粗大ゴミの緑の冷蔵庫?設定が意外すぎるのに、ストーリーは淡々と違和感なく進む。読み終

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    2024年08月11日
  • 冷蔵庫のように孤独に

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    なにげない日常にも、ふと目をやるだけでいつもと違った見え方をしたり、言葉にすることで自身の中で噛み砕かれ理解を深めることができる。そんな日々のきらきらを教えてもらった。

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    2024年08月09日
  • 冷蔵庫のように孤独に

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    ミステリ要素を少々と、人間ドラマを多めに。
    あえて物語を短くし、登場人物たちの心境に焦点を当てたのが良かった。大仰でなく、優しく、それでいてどこか突き放したような雰囲気がある。初期の本多孝好に似ている、と言っても過言ではないかもしれない。
    そこまで強く刺さる作品ではなかったが、構成や描写に巧みさを感じた。

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    2024年07月25日
  • 商店街のジャンクション

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    ネタバレ

    着ぐるみに入ってみたいという気持ちはわかる。
    実際は重労働だろうけれども、匿名というか自分の姿を見せずにいられるという意味では魅力的。
    VTuberも似たようなものかもしれない。

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    2024年06月02日
  • 箱とキツネと、パイナップル

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    ネタバレ

    大学を卒業したばかりの坂出和也の新居は、一見普通のアパート・カスミ荘101号室。103号室には、中学一年生の一人息子・翔真がいる前川家、105号室にはコンビニ勤めの梅下、201号室にはアルバイトの進藤、203号室には高校の化学教師・早瀬、205号室には銀行員の北白川が住んでいるが、隣室の102号室に住む鈴木だけは正体不明で見かけることすらめったになかった。

    チャイムが鳴ったり鳴らなかったり、和也の部屋を覗くかのような不審者が現れたり、隣の空き地に「キツネ注意報」の立て看板が立てられたりと、不審な出来事が続く。同時に、和也は子どものころから見る悪夢に悩まされていた。彼を気づかう大学時代の友人・

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    2024年05月27日
  • 箱とキツネと、パイナップル

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    独特。ミステリーと言うより、日常で出くわす小さな謎を寄せ集めたほのぼの日常系という感じ。怖さのかわりに不思議さを集めたオムニバスホラー小説みたいな発想。個人的にはミステリと呼ばれるからには一つの大きな謎を解き明かすカタルシスはほしく、その意味では少し消化不良。
    それと、この方、意図してか意図せずか、場面変遷が唐突なのでふとついていけなくなる瞬間がすごく多い。セリフの話者がわからなくなる瞬間が何度もあった。寝落ち寸前の思考のような朧げさが全編を覆っており、それが主人公のキャラと関係しているのかとも思ったけど……終わり方的に偶然っぽい。

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    2024年05月10日
  • 窓から見える最初のもの

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    131ことなるストーリーが並行して進みながら、最後に収斂して行くという手法はほんとうに苦手で、しかも時系列が飛ぶと一回だけでは理解できない。ただ登場する主役級の人々が心繊細な優しさに溢れているのが救いです。チャンネルが少し変わったら行きやすいこともあるのかもしれないね。

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    2023年11月10日