堀江里美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ1960年代アメリカの「マンソンファミリー」連続殺人事件がモデルになっているとのこと。
カルト集団の「ランチ」での暮らしぶりや、住宅への侵入、最終的に起こる事件の描写はショッキングで、ゴシップ的興味を惹かれて、怯えながらもどんどんと読み進めてしまった。
何年か前に見て訳わからないと感じた映画「ワンスアポンアタイムインハリウッド」は、同じ集団によって起きた事件を前提に作られていたんだな。それくらい、アメリカでは誰もが知っている事件なんだ。
遠い昔の、外国で起きた事件なのにこんなにもハラハラと没入しながら読み進めていたのは、語り手のイーヴィーの思春期特有の自意識にあまりにも身に覚えがあったから。
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Posted by ブクログ
過酷な物語を通じてとにかく怒りが伝わってくる小説。
ティアニーから目が離せなくて、分厚さをものともしないスピードで読み進めました。
序盤は人名が多くてメモを取りながら読む羽目になったけれど、主要な人物は嫌でも覚えるから結果的にはあまり必要なかった。
苦しみとささやかな希望との間でぶんぶん揺さぶられるような作品で、脳が喜んでいるのがわかる。
ヘイルメアリーを読んでいた時の感情に近い。
特にジューンがマントに仕込んだ仕掛けがわかるシーンが大好き。
ティアニーがずっと逞しくてかっこよくて、本当に過酷なお話だけどもエンパワーされる。
草木や土の匂い、血の匂い、心臓や呼吸の音、それから痛みまで、あ