トーマス・トウェイツのレビュー一覧

  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    最高である。こんな本があるとは、やはり本の世界は本当に侮れない。

    市立図書のHPをザッピングしてたらこのインパクトある装丁に釘付け。は?人間をお休みしてヤギになるだと?

    このトーマス君(当時33歳)。仕事もねー、周りはみんなちゃんとしてきてるってのに何やってんの俺的人物(彼女がいるのが解せんのだが)

    しかも最初は象さんなろうとしてた。は?である。

    途中スピリチュアルな話(シャーマンとか)になったり、哲学的な話だったりを盛り込んで、何故ヤギになるのかの背景をとくとくと説明笑

    はい、ヤギになるって決めてからのトーマス君の行動力ハンパネーです。もう急展開もいいところ。あっちこっちの大学の先

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    2025年12月01日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    ゼロからトースターを作ってた著者。
    トースターの時は、真面目にふざける感じを楽しみながら読めたけど
    今回のヤギはずっと「なにやってんの」と真顔でツッコみながら読みました。
    トースターの時はまだ楽しかったけど、ヤギの方は
    その真面目さがちょっと怖くなっちゃった。
    でも、ヤギになりたいというひたむきさは伝わってきます。

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    2025年08月17日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    とても面白かった。読む前は人間社会の中で生きるのを中断してヤギのような生活をした記録を書いただけの本かと思っていた。読む前の自分のヤギに対する解像度は4足歩行をしている反芻動物くらいだったけれど、ヤギの外部骨格を作る過程をたどることで、たとえば背骨は真っ直ぐだということや鎖骨がないことを知った。ヤギの解剖した骨をヒトのように組み立てているところは、発想が面白いし、ヒトの骨格と非常に比べやすくなった。ヒトもヤギも他の動物もやはり自分の生活に特化した形質を持っているから、能力を比較して優劣をつけるものではないなと改めて思った。筆者がヤギになるまでさまざまな困難があったけれど、ヤギになりたいという熱

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    2024年07月28日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    プレイリードッグって、もっとも言葉巧みな動物なんですね。知らなかった

    「あの大きくて、青い三角がまた出たぞ」って意味の声をだせるんだって。まじでスゴイ

    ……ヤギ全然かんけいないけど

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    2022年12月27日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    もし、小さい時に読んでいたらもっと科学に興味を持っていたかもしれない。
    大真面目に、ちょっとふざけた科学の使い方として最高だった。

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    2022年01月06日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    優れた知性と才能を、ある意味有効活用している。

    好奇心をくすぐられる人だ。

    そういえば、トースタープロジェクトも気になってたけど実際に本は読んでなかった。

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    2021年09月09日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    ヤギと心が通じた(みたいな)写真は感動した。語り口も面白いし、実行するまでの行動力にも驚いた。友達になりたい。

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    2021年02月16日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    タイトル通り、ヤギになってアルプスの山を超えるノンフィクション
    2016年イグノーベル賞受賞の研究

    トースターをゼロから作って早6年
    同級生や彼女達はちゃんとした職に付いて将来ある生活をしている中、自分の仕事といえば姪の飼っている犬の散歩だけ
    親と同居しているのである程度の生活はできているが、自分の将来については悩ましい
    そこで思いついたのが「あ、動物は悩みなんかないんじゃないか?」
    そして「象になってアルプスを超える」研究で助成金の申請をしたのだった


    象になるには大型すぎ、鼻の再現には高度なテクノロジーが必要
    なので対象はさっそくヤギに変わる

    動物になりきる儀式を行うシャーマンの話を

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    2020年12月01日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    やらなければいけないことに押し潰されそうだったとき、本屋で見つけて購入しました。

    「ヤギになりたい」というバカらしくも思えるような目標に対して、真剣に悩み、実現してしまうのを見て、自分の視野が広がるような感覚がありました。ついでに、ヤギの身体構造や生き方のすごさも学べます。

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    2020年09月24日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    (未来・過去について思いを馳せて、心配・不安を覚えずにはいられない)人間をお休みして、ヤギになろうとした男の物語。象になる研究プロジェクトを提出したのにシャーマンに象よりヤギになった方がいいとアドバイスをもらえばヤギを目指し、ヤギと同様一時的に言葉を話せない状態になることを試み(現代の技術では安全性の面で無理だった)、四足歩行するためにヤギの解剖を手伝い四足歩行するための器具をつくってもらい、草を噛み潰したものを圧力鍋で糖とすることで草を食事できるようにして、本当にスイスでヤギの群れと生活をともにしている。行動力がどうかしてる(褒め言葉)。
    表紙をはじめとした写真・挿絵は単体で見てるだけでも面

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    2019年03月17日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    イグノーベル賞を受賞したトーマスの本
    トースターをゼロから、は読んでおらずこちらから。
    (その後に読んだ)
    とにかく楽しめたし、訳がよい感じだったと思う。
    これくらいなら大袈裟感も直訳感もなく、日本語本として読める。
    ヤギに混ざったトーマスに「トーマス、うしろ!」のキャプチャーも好き。
    ヤギになった感覚とか、人間を休憩している感は全くないし、ほぼそこへの感想はなかったし、ヤギになってみた結果、の結果というよりはなるまでが主。
    成し遂げるためにどんどん色々な人、権威に会いに行き、知識協力アイディアを得ていくあたりが爽快
    トースターも読んでみよう。

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    2018年10月29日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    面白かった笑、普通にくすくす笑いながら読むような本でした。
    著者が真面目に徹頭徹尾「どうしてそうなった!?」「わけわからんすぎるw w」という発想・実行まで行おうとするので、むしろ読んでるこっちが心配になる笑。
    それでも彼が真面目に向き合った「人間特有の悩み」から逃れられる術はないのだろうか?というのは誰しもが持つ悩みだろうし、その根本が共通していることに、救われながら、読むことができた。また悩んだら、読んでみようと思う。今読みたかった一冊でした。

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    2025年09月08日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    タイトル的にはだいぶ ふざけてる感じなんですけど、 最終的に目標は ふざけてる感じ もするんですけど、一つ一つのプロセス、ヤギに に対する 掘り下げとかは意外に 科学的アプローチをたくさん使ってるので とっても興味深いんです。
    そこがイグノーベル賞を取ったこの作家の力量というか 才能と言うか、、、人間て何だろうなと思います。この人、こういう感じで生活していけてるのか?

    冒頭はかなり、あやしげな話ですが、普通に面白いです。
    もやっとした時に読むと脳がほぐれていいと思います。 彼に出会って協力した人も、なんかわけわかんないと思ってたんだろうけど、そのちょっと引き気味の感覚っていうのも シュールで

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    2025年08月17日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    人間でいるのが嫌になって、ヤギになろうと思った。
    もっとバカバカしい内容かと思いきや、「魂」「思考」「体」「内臓」「暮らし」といったテーマごとに、“どうすればヤギになれるか?”を真剣に探求していく。
    別の視点や価値観から世界を見ようとする、ある意味で究極の試みだと思った。

    「思考」について著者が強調するのは、人間だけが心の中でシナリオを作り、時間旅行をする生き物だということ。
    「あのときこうしていれば」「明日はもっとこうすれば」‥無限の可能性と後悔に悩まされるその想像力が、人間の苦しみの元となる。

    悩みの元ではあるけれど、その想像力でヤギ生活を本気で作り上げたのもまた人間らしさだと思う。

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    2025年06月27日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    ネタバレ

    作者の前作、「ゼロからトースターを作ってみた結果」を読んで面白かったためこちらも読んでみた。

    はじめの第一章は難しい!デカルトやハイデッガーや古代文明などの話が出てくる。
    文体が語り口調なのでぎりぎり読めるが、ちゃんと読まないと目が滑る感じ。
    第二章のヤギそのものの話はとても面白かった。ヤギにも感情があるし、知性がある。そしてヤギを研究しているボブは人間の知性と比較されることをひどく嫌がる。その感情に非常に共感した(この動物は◯歳児同等の知性を持つというやつ)。動物のことを分かりきっていないのに、人間と比較することはひどくナンセンスだ。ほかにもさらっと触れられたサウジアラビアの美ヤギコンテス

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    2025年05月18日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    ネタバレ

    翻訳がかなり砕けた話し口調。

    ヤギの身体だけでなく、思考や食事方法まで真似ようとする試みは面白かった。が、完全に野山で生活した訳ではなく、夜には人間の食事をして人間の寝床で寝ていたようなのでそこは肩透かしだった。
    義肢やヘルメットがカッコいいデザインだった。

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    2025年05月03日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    ネタバレ

    人間でいることに疲れた著者が、ヤギになるべく研究に奮闘する。
    最初はちょっとした思いつきに過ぎなかったのに、突飛で奇抜な想像がどんどん暴走し、研究も本格化していく。
    ヤギの解剖(写真が少しグロい)、
    脳の刺激実験…止まらない奇行に著者の変人っぷりをたんと味わえる。
    あまりに奇想天外で笑ってしまうけれど、本人は至って真面目。
    最終的にアルプスまで超えてしまう。
    生きがいを見つけ、どんどんのめり込み、偉業を成し遂げた著者に感動すら覚えた。
    挫折を恐れず、ひたむきに努力する姿勢、見習いたい。

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    2024年11月14日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    おもしろかったし、勉強になった。
    家畜化のこと、ヤギの時間感覚のこと。

    次に発生した台風の名前が“ヤギ”でご縁を感じる。

    動物についての本はもう少し読みたいところ。
    興味のあることに一直線で、ちょっとぶっ飛んじゃってる人大好き。そういうものに、私もなりたい。

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    2024年09月03日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    タイトルの通り「ヤギになってみた」という本。

    人間的な悩みから解放されるためというスタートだったが、哲学的な示唆があるわけでもなく、何かの隠喩というわけでもなく、ただただ物理的にヤギを目指す。しかし、その凝りようや行動力は素晴らしく、ヤギの骨格を調べてそれにあった手足を製作したり、ヤギの解剖の場に立ち会ったり、草食を試みたり。脳の刺激により、言語を一時的に忘却しようと自ら実験したり。また、各専門家が彼の荒唐無稽な発想に付き合っているというのも凄い。馬鹿馬鹿しくて笑えるが、しかし、勢いのある本だ。

    結果的に何が得られたのかも分からず、本の最後では、ひたすら四足歩行の辛さが写真と共に披露される

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    2024年06月25日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    今の関心事のためなら、永遠に人間でなくなるかもしれないリスクを平気で取りにかかろうとする、そのクレイジーさがたまらない。天性の行き当たりばったりさに感心し、なぜかそこに降る幸運で、不思議と願いがかなっていく。そんなのアリ?
    一番しんどかったであろう、アルプス越えはしごくあっさりのページ配分で、彼の興味と情熱の偏り具合にしびれます。ヤギがどんくさい仲間として認めてくれたのもむべなるかな。次は何をやってくれるのだろう?
    翻訳臭さが気になって星4。

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    2024年04月17日