トーマス・トウェイツのレビュー一覧

  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    今の関心事のためなら、永遠に人間でなくなるかもしれないリスクを平気で取りにかかろうとする、そのクレイジーさがたまらない。天性の行き当たりばったりさに感心し、なぜかそこに降る幸運で、不思議と願いがかなっていく。そんなのアリ?
    一番しんどかったであろう、アルプス越えはしごくあっさりのページ配分で、彼の興味と情熱の偏り具合にしびれます。ヤギがどんくさい仲間として認めてくれたのもむべなるかな。次は何をやってくれるのだろう?
    翻訳臭さが気になって星4。

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    2024年04月17日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    ネタバレ

    著者のノリがよくて楽しかったけど、ヤギになるのは最後の少しで、ヤギになるまでこんなに大変なんだよという過程が大半。4足歩行も草を食べるのも難しい。ヤギになってから、ヤギシチューを喜んで食べたのには笑った。やはり草だけではキツイよね。

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    2021年02月22日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    ただ単にヤギコスして一緒に群れてみるだけかなーとか軽く構えて手にしたら、とんでもない一冊でした。まずヤギの魂から思考へ、その身体構造へ、解剖までしてできる限りヤギそのものへと近づこうとするプロジェクト。人間の「悩む」ことからの解放から始まった、サイエンス・ドキュメント。何度も一線を越えかける姿にも、たっぷり笑わせていただきました。次は何のプロジェクトかしら。

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    2019年08月05日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    こんなにも突拍子も無い実験を至極不真面目な動機で、至極真面目に取り組んだ筆者と関係者には多大な敬意を評します、そのニュアンスをうまく訳してる訳者にも。でも僕はヤギにはなりたくないねw

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    2019年02月12日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    “ヤギになる”という、とんでもない発想を周りの人達は真剣に考え、助言し協力してくれる。
    頑張る人を応援したくなる気持ちと同じなのだろうか。自分も最後にはトーマスが愛おしく見えてきた。

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    2026年02月26日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    終始ふざけたトーン(実際ふざけてるか)だけど、
    きちんと専門家に話を聞きに行っているし、
    意外とためになるのかもしれない

    でもやっぱり読み終えて思い出すのは、ふざけてる場面

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    2024年02月19日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    ネタバレ

    イグノーベル賞受賞とのことで、くだらなくても何か研究をしたのかと思って読んだんだけど、そういう内容じゃなかった。くだらないことをやってみようという姿勢はすごい好きなんだけど、ちょっとした事柄について色々調べて膨らませてあーだこーだいう能力(こういうの一言でなんていうんでしたっけ?)に長けた人なんだと思う。という感想になったのは訳のせいもあると思う…

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    2023年09月21日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    トーマス・トウェイツは、ロンドン出身、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン及びロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒のグラフィック・アーティスト。
    トーマスが大学院の卒業制作として行った「Toaster Project」は、トースターをゼロから自作することを目標に掲げ、鉱山で手に入れた鉄鉱石と銅から鉄と銅線を作り、ジャガイモのでんぷんからプラスチックを作るなどして完成させたもので、世界中の様々なメディアで取り上げられ、その記録(日本語訳)は『ゼロからトースターを作ってみた』として2012年に出版(2015年文庫化)されている。また、完成したトースターはロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館のコレクションとなっている。
    本書は、トーマスが第二弾として挑戦した「GoatMan Project」、即ち、ヤギのように四足歩行できる人工装具を使ってヤギになり、アルプス山脈を越えるプロジェクトを描いたノンフィクションである。尚、このプロジェクトは、イグノーベル賞(人々を笑わせ、かつ考えさせた研究に与えられる賞で、1991年に創設された)の生物学賞(2016年)を受賞した。
    最初に、コンセプトを聞き、更に、(冒頭に書かれているように)そのきっかけの一つが、人間特有の悩みから逃れるために「人間をお休みする」ことと知ると、「何とバカげたことを」と思ってしまうのであるが、実際のプロジェクトの中で行っていくことは、ヤギの魂を知るためにアニミズムを研究し、ヤギの思考に近づくために脳の刺激実験を受け、ヤギの四足歩行を真似るためにヤギを解剖して補助器具を作り、ヤギと同じ食事をするために草から栄養を取る装置を開発するという、徹底したものである。
    これらの実験や研究が何かの役に立つのか否かはわからないのだが、「役に立つこと=価値」という行動原理が限界に達し、社会に歪みすら与えつつある現代においては、役には立たないけれど面白いことをとことんやってみることに、また、その記録を笑いながら読んでいることに意味があるのかも知れない。
    因みに、イグノーベル賞を継続的に受賞している常連国は日本と英国で、創始者のエイブラハムズ氏は「多くの国が奇人・変人を蔑視するなかで、日本と英国は誇りにする風潮がある」と語っているそうなのだが、それは、日本人的な発想・アプローチが、現代世界の問題を乗り越えていくためのヒントになることを示唆しているのかも知れない。(少々飛躍し過ぎだろうか。。。)
    読者としても、「人間をお休みして」笑いながら読めばいい一冊なのだろう。
    (2023年2月了)

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    2023年02月10日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    引き続き、村井理子さんの手がけた本を読んでみた。

    私の場合、前段「ゼロからトースターを作ってみた結果」の存在を知らないまま、この本だけを読んだが、おそらく前段から続けて読むとさらに面白かったとおもわれる。

    さて、トースターで注目されたデザイナーというかアーティスト、兼、研究者のトーマスが、今回はヤギになるプロジェクト。
    何を言ってるんだと思うが、それを本当に真摯にやってるのだから、なぜかこちらもそれについての疑問は無くなる。
    各分野の専門家に丁寧に話を聞きに行き、クレイジーさに呆れられつつも、丹念にプロジェクトを練り直していく様子は尊敬に値する。

    第1章の魂の話がけっこう長くて、離脱しそうになったが、2章の思考、3章の体、4章の内臓、と来て、どんどん話は短くなり、具体的になっていくので、後半は読みやすさが加速する。
    そして5章で、トーマスはついにヤギと共に時間を過ごし、ヤギスタイルでアルプス超えを実行する。すごい。
    というか、やっぱり足腰腕首がすごく痛そうだ。
    バッタ?を食べるシーンは写真だけなのか、これは涙目にもなるでしょ。

    2章の後半で登場した、人間もだんだん家畜化され、おとなしい個体が多く生き残ってきた、というエピソードが面白い。
    若い、攻撃的な雄が、反社会的、反体制的みたいな理由で、死刑になることでその遺伝子が淘汰されてきた、とのこと。
    そして動物にもいくつか存在が認められている、その種族で通じる、主に音声による複雑なコミュニケーション=言語についての一節が面白かった。
    いわく、言語には過去を表すシステムがある。自己に起こった出来事を物語として、アイテムのようにいつも出し入れできることが言葉の強みであるというような話で、ふむふむと楽しく読むことができた。

    カラーの写真が後半に多いのも注目。
    グロいかもしれないがリアルさが伝わる解剖シーン、そして美しいアルプスとヤギとトーマス。
    わざわざこの両者をカラーにしてある親切?設計にいろいろと恐れ入った。

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    2023年01月12日
  • 人間をお休みしてヤギになってみた結果(新潮文庫)

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    ヤギになろうとして、精神面と身体面の両方から攻めるのが素晴らしい。
    トースターをゼロからつくる!のスタート地点を「郊外の湖に自転車で行って、全裸になって自転車と服を全部捨ててから」に定めた人だけのことはある。

    象になるプロジェクトにお金だしてくれる機関に、象じゃなくてヤギになるプロジェクトに変更したことを伝えなかったくだりまじヤギ(褒めてる)。
    そもそも、まだ起こってもいない未来に怯えたり、やらかした過去を後悔したりしないようにヤギになろうとしてきてたはずなのに。
    「許可もらうより謝った方が早いから」報告しないとか…それできる時点でもうかなりヤギなのよ(褒めてる)。

    実はこの時点から思考もヤギ化しつつあったのではという疑問を持ち始めるとちょっとホラー。

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    2022年08月29日