ギヨーム・ミュッソのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
パリ・オペラ座バレエ団の元トップダンサーの母がアパルトマンの6階から転落死…
そんな母の死に疑念を抱く医学生のルイーズは、元刑事タイユフェールに調査を依頼する!
そして二人はその真相に挑むが…
事件性はないと思われていたバレエダンサーの母の事件が少しずつ解明されていくのだが、まぁそれだけじゃ終わらない!終わらせない…(笑)
後半からはもう怒涛の展開!
参りました…のギョーム・ミュッソ〜
ある事実を知った瞬間も、確認作業…
はい!確かに…ヒントはありました…(笑)
コロナ禍のパリの様子や社会風刺は興味深く、またラウンドアバウトの走行はおもしろかった
(ユーチューブで凱旋門のラウンドアバウトを何度もみてしまった…(笑)
300ページにも満たない作品なのに、最後には見事にそれぞれの人物がそれぞれのピースにはまり、終わり方も素敵としかいいようがない!
2023年に一年間の休筆宣言をしたギョーム・ミュッソだが、調べてみると新しい作品が出ているようだ…
しかし、彼の作品の翻訳をされていた吉田恒雄さんがこの作品をもって、翻訳の仕事に終止符を打たれるとのこと…
また新しいギョーム・ミュッソの作品を楽しみにしています -
Posted by ブクログ
元刑事と少女の凸凹コンビにほっこり… 独特で稀有な展開に目ん玉飛び出るミステリー #アンジェリック
■あらすじ
入院中の元刑事タイユフェールが目覚めると、少女ルイーズが目の前に現れる。彼女の母親、バレエ団の元トップダンサーであるステラが自宅のアパートから転落死してしまったというのだ。
ステラが殺害されたと信じているルイーズは、タイユフェールに捜査を依頼する。元同僚に聞くと単なる事故死と思われたが、調査を進めていくうちに…
■きっと読みたくなるレビュー
フランスの人気作家、いつもヘンテコなミステリーを楽しませてくれるギヨーム・ミュッソ。彼の新作『アンジェリック』も、一筋縄ではいかない稀有な作品でした。
ストーリーとしては、母の不審死を疑う娘が元刑事に再調査を依頼するといった私立探偵小説。堅物の元刑事と無邪気な少女のバディものとして読ませるのかなーと思いきや、独特に展開に驚愕ですよ。さすがはミュッソ、こんな筋で読ませる作家は世界中どこを探してもいないよね。
まずタイユフェールとルイーズの凸凹コンビが最高。少しくらい仲良くしなさいよって感じなんだけど、やりとりが微笑ましいんだよね。ユーモアあふれる会話も多くて読んでて楽しい。
またタイユフェールが嫌いな人への対応が酷い、めちゃくちゃ口が悪いのよ。21世紀とは思えないほどの気持ちいいくらいの罵詈雑言で爆笑しましたね。
ちなみに私のイチ推しのキャラはロミュアルド、ひきこもりの兄ちゃん。怪しい奴なんですが、後半に入ると変人ぶりがさらにパワーアップ。でも人間身もすごく感じられる奴でなんか好き。
さて本作のメインプロットなんですが… あまり詳しく言えません。中盤以降も様々な登場人物が出てくることで、展開の切り口も変わってくる。そして人間の企みや業が支配していくことで、この物語の本質が浮き彫りになってくるのです。
さらに後半にはいるとさらに何じゃコレと目ん玉飛び出る展開、決して単純には読ませてくれません。この作品でのキーマンであるタイユフェールの元恋人レナが絡んでくるんですが… まさかこんなお話だとは思っていませんでした。
ユニークで深みのあるミステリー、楽しませていただきました!
■ぜっさん推しポイント
最近、これまでたくさんの人たちに支えられて生きていたなーと思うことが多い。自分ひとりの力じゃ大したことはできないけれど、家族や友人、同僚たちがいるからこそ今の自分がある。
特に年齢を重ねてくると、自分の価値観ややり方を変えられなくなってしまう。こういう時こそ、近くにいる人の力を借りることで成長ができるんですよね。本作でいろんな人間が出てきますが、主人公のタイユフェールには、それがしっかりできたのが幸運なんだと思いました。 -
Posted by ブクログ
過去に戻り人生の岐路を修正出来るなら、何を選択するだろうと自問しながら読んだ。60才で末期癌の医師エリオットはカンボジアの村の老人から貰った過去を訪れられる薬で70年代に戻り、30才で亡くなったイレナの命を救うことを選択する。タイムトラベルで過去を修正することにより発生するイレナと娘のアンジーの愛と死のタイムパラドックスに対する二人のエリオットのジレンマが描かれる。プロットには独創性を見出せなかったが、愛と友情のストーリーとして読めば心に響く一冊でした。
各章の冒頭の引用文に頷かされる。
If time travel is possible, where are the tourists from the future? 時を旅することが不可能であるという証拠は、未来からの団体旅行客が押し寄せてこないことでも明らかだ。スティーヴン・ホーキング
Keep your dreams, you never know when you might. 夢はとっておきたまえ。どんなときにそれが必要になるか、けっして分からないのだから。カルロス・ルイス・サフォン