氷川由子のレビュー一覧

  • そして彼女は消えた

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    ネタバレ

    『完璧すぎる結婚』を読んだときのようにドッヒャ~と驚きたくて本作を。

    次女が失踪してから10年間、心身が弱り切っていた母親に訪れた幸せ。全体の3分の2ぐらいに差しかかる頃に嫌な予感に襲われ、そのまま奈落の底へ突き落とされます。

    騙された感は『完璧すぎる結婚』のほうがずっと上ですが、なんとも言えないやるせなさが募り、物語としての面白さは同等。

    亡くなった次女は還らないけれど、新たに気づかされたことはある。救いが見えます。監禁ものは映像化するとよりキツそうですが、観たい気もする。

    それにしてもこの表紙、二見文庫の官能小説シリーズのほうみたい。

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    2021年06月14日
  • 蠱惑の堕天使

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    仕事中の事故で仮死状態となったジム。目覚めると、目の前に4人の天使がいた。7つの魂を救う使命を帯びたジム。救うのは雇主のヴィン。しかし、知らずに彼の恋人と関係を持ってしまっており、しかも、ヴィンは出会った娼婦マリーに本気の恋をしてしまう。さらにマリーの周りでは殺人事件が起こる。ジムは恋のキューピットとなるのかと思いきや…あの人の正体は実は…!とか、味方か敵か?と混乱の前半。敵との戦いなど、読むごとにスケールの大きい話へと発展していく。愛嬌たっぷりのワンコも♡予想以上に面白かった。楽しみなシリーズの始まり!
    ジムをはじめ、皆それぞれ己の罪に苦しんでいる所も読みどころ。ジムの相棒との今後や彼の天使

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    2021年05月06日
  • 悲しみにさよならを

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    ネタバレ

    10年前に兄を殺害した犯人を見つけるため、ローガンは故郷に帰る。
    ヒロインの環境はとてつもない孤独だけれど、理解して見守る人達が実は周りにいるのが救い。
    ウェイドがヘリから降り立つシーンがめちゃくちゃカッコいいし、魅力的な男性キャラがたくさん出てきます。
    そして何よりローガンがカッコいいよ。

    ところでルイジアナって信心深い土地なのかな?(キリスト教的な言い回しがローガン含めサラッと出てくる)

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    2020年06月18日
  • 蠱惑の堕天使

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    ネタバレ

    ブラック・ダガー・ブラザーフッド(BDB)ワールドの堕天使(Fallen Angels)シリーズ1作目。主人公ジムが7人の魂を救う、今回は最初の1人目。前半はハラハラ感が少なかったけれど、後半は敵との戦いの火蓋が切られた感じで、先が気になり一気読み。

    時期的にはBDBシリーズ本編の7作目、リヴェンジが<ゼロサム>を爆破して4か月後。ヒロインは<ゼロサム>(爆破後はトレズがオーナーの<アイアン・マスク>)で働いているマリー゠テレズ。(ヒーローは、主人公のジムではなく、魂を救われる側のヴィン)

    途中、これは絶対フュアリーという人物がゲスト登場的な感じで出てきたのは、BDBシリーズ本編を楽しんで

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    2025年09月16日
  • 蠱惑の堕天使

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    ネタバレ

    あらすじをなんと言っていいのか分からない笑
    簡単に言うと元軍人のジムが亡くなり堕天使になって7人の人間を救うために頑張るおはなし?

    まず最初の1人目は上司のヴィン。
    ヴィンには美しい恋人がいるが、あろうことか娼婦として働いているマリー=テレーズに運命めいたものを感じてしまい…。

    パラノーマルでもありコンテンポラリーロマンスでもある今作、800超えのレンガ本だけど面白くてあっという間に読んだ。
    ここが良かった!というよりジェットコースターのような感じで面白さが突き抜けていくような笑
    続きも是非翻訳してほしい。

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    2021年08月29日
  • そして彼女は消えた

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    15歳の娘エリーが行方不明になり10年、色褪せた日々を過ごす母ローレルが見舞われる違和感の数々。
    あらすじにはサイコスリラーと書いてあるけど、不思議な読み心地の中に、ロマンスの要素もある…なんだかわからないまま一気読みしてしまった。
    “普通”の選択肢を選んでいたはずが、痛ましい出来事になってしまった部分は決して後味が良くない。
    それでも頁をめくる手を止められなかった。
    終盤、“現在”の感情の解きほぐされた感覚とエピローグのやるせなさは、言い表す言葉が見つからない。ミステリーではなく、スリラー。
    出来事が惨いとは思うけど、イヤミスとも違う。
    人に何の薦めればいいか分からないけど、一気読みさせる力

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    2021年06月13日