杉山祐之のレビュー一覧

  • 覇王と革命:中国軍閥史一九一五‐二八
    戦前中国の軍閥争覇を詳述した史書。
    なのだが読み物として面白い。武装が大砲、ライフル、機関砲になった二十世紀の大三國志なのである。
    英雄奸賊軍師策士が組んず解れつバトルロワイアル。
    加えて欧米列強にコミンテルンに我等が大日本帝国が政治に軍事に経済にと介入しまくり場外乱闘·凶器攻撃と殺りたい放題。
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  • 張作霖:爆殺への軌跡一八七五-一九二八
    【張作霖の生涯からは、近代中国の激動が見える。遠くない未来に奈落が待ち受けている日本の運命もまた、はっきりと見える】(文中より引用)

    世が乱れる清朝末期に躍り出て、瞬く間に東北の王となった張作霖。1928年に爆殺されるまでの駆け抜けた半生を、膨大な情報量を基として臨場感たっぷりに描いた作品です。著...続きを読む
  • 覇王と革命:中国軍閥史一九一五‐二八
    中国最後の分裂時代である、民国軍閥時代。
    辛亥革命によりアジア最初の共和国・中華民国となりながら、各地の軍閥が群雄割拠した混戦時代に突入。
    孫文の偉大さばかりが強調される辛亥革命において、袁世凱の果たした役割の大きさとは?
    袁世凱の皇帝即位と、それに対する反乱、様々な勢力が入り乱れた混戦時代が克明に...続きを読む
  • 覇王と革命:中国軍閥史一九一五‐二八
    中国の近代史を調べる時にいつも気になっていた「足りないところ」を補ってくれる作品。まさに20世紀の三国志である。
  • 張作霖:爆殺への軌跡一八七五-一九二八
    日本の関東軍は張作霖を爆殺した。張作霖は軍閥の親玉という扱いで終わらせられがちであるが、中華民国(北京政府)の国家元首であった。国家元首を殺害しており、由々しき事態である。この重大性は現代日本では軽視されている。
  • 張作霖:爆殺への軌跡一八七五-一九二八
    浅田次郎の中原の虹やマンチュリアン・リポートの副読本に最適で、この本も抜群に面白い♪
    覇王と革命 を書かれた杉山祐之の作で清末民国初の軍閥領袖で日本にも縁の深い張作霖の野望の軌跡を描く。
    中原の虹では描写が少なめだった軍閥戦争の様相が詳述されており、満洲馬賊の総攬把 白虎張と 祝健康弟兄、壮揚兵馬...続きを読む