珍しいタイトルの新書。
しかし、普段知りえない領域の知識をコンスタントに得ることができるのは、
新書の魅力の一つ。
科学の最新知見を一般向けにわかりやすく解説している本書は、
そういう意味では、新書の王道のパターンともいえる。
本書のコンセプトは一つ。「ダイヤモンドから地球内部を知る」というこ
...続きを読むと。
少しタイトルと乖離があるかもしれないが、
単なる貴金属(+いちばん硬い)とばかり語られがちな、
ダイヤモンドを切り口に、意外と深遠な世界を見せてくれる。
宇宙は何光年も先まで見えているのに、地球内部は10㎞ちょっとしか見えていない(地球は半径約6000㎞)。著者曰く、地球内部は宝石類が地下熱により、自然に発光している「明るく輝く世界」なのだという。
これまで、地上人たちが思いもよらなかった、足元の姿を垣間見せてくれる一冊。面白い。